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『フランフランの法則』


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【誕生しました】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492555935

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本日の一冊は、ファッション業界を中心に、商品開発やマーケティングにコメントし続けている著者、川島蓉子さんが、今話題の雑貨インテリアショップ「Francfranc」を展開する株式会社バルスを紹介・分析した一冊。

現在、この株式会社バルスはインテリア雑貨の小売などで284億円(連結)の売上げを誇っていますが、そのベースには、他者にはない斬新なアイデアとスタイルがあります。

本書はこの独自のアイデアとスタイルについて、社長の高島郁夫さ
んのコメントを交えながら紹介した一冊です。

「Francfranc」の成功要因は何なのか、それを支えた客層のニーズ
は一体何なのか、どのようにして発展を遂げてきたのか…。

「Francfranc」のファンはもちろん、デザインとブランドをマーケ
ティングの中核に持ってきたいという経営者・マーケターにも、ぜ
ひおすすめしたい内容です。

著者による最近のファッショントレンドの解説もあるので、これを
読みながら若い消費者の考え方・センスを学んでもいいと思います。

惜しむらくは、株式会社バルスの実際と他社の例、成功要因の分析
がバラバラでまとまりに欠けること。

もっと体系だった本だともっと良かったと思います。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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デザインとは、ニーズを形にすることではなく、あくまで現状を踏
まえた上で近未来の気分やシーンを想定するところから始まるもの

今まで川上・川中を向いてビジネスを展開してきた企業が、ここ数
年で、大きなターニングポイントを迎えることになる。その時に重
視されるのは、消費者の思い描く生活に馴染み、より豊かに彩って
くれる商品なのだ

団塊ジュニア世代やプリクラ世代にとって、そういった日本の古き
良きものは、見たことがない新しいものであり、上世代までのよう
に、フランス製やイタリア製をワンランク上ととらえる感覚は、ま
ったくと言っていいほどなくなっている

ブランドとして確立するためには、”面白い、楽しい”といった考
え方と、それがどんな背景から出てきたのかというストーリーを持
つことは必要条件だ

「シャネル」にしても「エルメス」にしても、歴史あるラグジュア
リーブランドのほとんどは、頑なと言っていいほど多ブランド化を
避け、本体の求心力を強くすることに投資している

ブランド化を意識せずに、目の前の”お客様志向”だけを追求して
いると、自然と品揃えの年齢が上がってきてしまう。確実に今のフ
ァンは確保できるのだが、一方で若い層は離れていく。そして、気
がついたらブランドが老齢化していたという事態に陥るのである。
また、ずっと買い続けてきたファンが、販売員とまるで友達のよう
に深いかかわりを持つようになると、閉鎖的な雰囲気が生まれてし
まい、その店や売り場に、新しいお客が入りづらい

「過去のブランド戦略を見ていると、上から下へ向かう戦略はあっ
ても、下から上へ向かう戦略で成功した事例はほとんどない。だか
ら、『Francfranc』の上を作るというイメージより、一気にトップ
を作ってしまい、それを下げていく戦略をとった方が有効だと考え
た」(高島氏)

◆消費者が九〇年代を通して養った視点
・自分を最適に表現してくれたり、個性を最も引き立ててくれる
・無名で安くても「自分のこだわり」を満たしてくれること
・品位を感じさせること
・作る人の精魂込めた志と技が感じられること
・使っていて五感を刺激してくれる心地良さがあること

企業がどういう方向に向かっていくかを指し示すにあたって、デザ
インが重要な役割を担う時代に入っているにもかかわらず、それに
気づいていない企業が多い

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『フランフランの法則』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492555935
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┃▼目次▼
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┃ はじめに
┃ 第1章 ファッションの視点を持ったインテリアブランド
┃ 第2章 「ミーハー」が生んだ新ビジネス
┃ 第3章 「Francfranc」の成長とターニングポイント
┃ 第4章 デザインによるマーケティング戦略
┃ 第5章 グレードアップを図るブランディング
┃ 第6章 「BALS TOKYO」の進化
┃ 第7章 理念を共有する社内外のネットワーク
┃ 株式会社バルスの沿革
┃ おわりに
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