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『日本スーパーマーケット創論』


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本日の一冊は、スーパーマーケット「サミット」の立役者であり、日本のスーパーマーケット論の第一人者である安土敏さんが、日本のスーパーマーケットの歴史と、ビジネスの要諦を説いた、注目の本格論考です。

日本のスーパーマーケットがいかにして発展してきたか、その時々の障害を経営者たちがどう乗り越えてきたのか、この一冊に、じつに壮大なドラマが盛り込まれています。

スーパーマーケットの本質を「おかず屋」であると定義し、衣料品を止めて研究と投資に踏み切った北野祐次をはじめ、偉人たちの武勇伝は、じつに読み応えがあります。

また、近年のデパ地価の成功を「『デパ地価』がその取り扱い商品を大衆化した結果、起こった現象」と喝破する著者の洞察、そしてそこから導かれるビジネスのヒントは、小売業・飲食業に携わる人、必読の内容です。

最近のビジネス書は、安直なものが多く、きちんと調べ上げていないものも多いのですが、本書はその点、資料価値もある一冊。

久しぶりに読み応えのある一冊に出合いました。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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スーパーマーケットの経営や組織のむずかしさは、それが高度に分
業化されているということに由来する

私たちは、まず脳、つまり過ちの少ない意思決定を続ける仕組みを
創らなければならない。次に意思決定された中身を正しく各器官、
つまり部分組織に伝達する神経系を創らなければならない

ベニマル(福島県)、マルエツ(埼玉県)、いなげや(東京都)、
魚力(長野県)、関西スーパー(兵庫県)などなど、各地に、枚挙
にいとまがないほどの数で高収益のスーパーマーケット企業が急成
長しつつあったが、それらはすべて零細資本系であった

零細資本系は、上がるか上がらないか定かでない不安定な利益を情
報収集に賭けていた

スーパーマーケットのノウハウは、その多くが「店舗における作業」
「商品や資材の物流」「顧客に与える売場イメージ」などに関係し
ている。そして、それらは、店舗のハードウエアと表裏一体をなし
ているものなのである。店舗のハードウエアに強い関心を持つ者だ
けが、そういうノウハウの存在に気付き、そういうノウハウを開発
する仕事で成果を挙げ得たのだ

スーパーマーケットは、「家庭内食提供業」として、「ワンストッ
プショッピング(買物の目的や動機に基づいて、それと一緒に買う
と便利な商品をそろえること)の原理」によって品揃えする業態

ハワイでスーパーマーケットの本質が「おかず屋」だと知った北野
は、帰国するやいなや、それまで関西スーパーマーケットが扱って
いた衣料品をやめ、店を「おかず屋」に変えるべく全力を傾けた。
この勇断が、後の日本のスーパーマーケット業界を大きく発展させ
る一里塚となった

デパ地価ブームは、「『デパ地価』がその取り扱い商品を大衆化し
た結果、起こった現象」なのである

◆店舗報告会で知るべきこと
異:異常事態
大:影響の大きいこと
判:トップが判断すべきこと
事:事件と事故

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『日本スーパーマーケット創論』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4785502967
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■目次■

序 章 スーパーマーケットは高等動物的システムである
第一章 組織に”頭脳”を創る
第二章 店舗を創る
第三章 本部を創る
第四章 神経系を創る
第五章 ”コミュニケーション”を創る
第六章 人材を創る
第七章 人事・評価制度(循環系)を創る
あとがき

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