2006年12月11日
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478600538
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本日の一冊は、欧米の研究機関にて計算科学の分野で博士号を取得。
その後、外資系投資銀行のクオンツとして活躍した著者が、人気ブログ「金融日記」をまとめたもの。
競馬や宝くじ、クレジットカードを例に、投資の理論と実践をわかりやすく説いた内容で、世間一般に伝わる間違った「常識」をことごとく批判しています。
ベストセラーとなった『投資信託選びでいちばん知りたいこと』同様、金融業界のタブーに切り込んだ、刺激的な一冊です。
※参考:『投資信託選びでいちばん知りたいこと』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270001216/
具体的な投資テクニックが紹介されているわけではありませんが、賢い投資に必要な、金利やリスク/リターンの考え方がわかりやすく説かれているため、理解できれば、うまい儲け話の裏が読めるようになります。
株やギャンブルをやらないという人でも、住宅ローンや生命保険と賢く付き合う方法がわかるようになるでしょう。
いずれにしても、投資の理論をここまでわかりやすく書いた本は珍しいと思います。
自分のファイナンシャル・リテラシーを測る意味でも、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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いくら特定の分野で才能があろうと、ファイナンシャル・インテリ
ジェンスが伴わないと、せっかくのあなたの才能もずる賢いひとに
利用されるだけ
株にしろ、不動産にしろ、投資というのは多くのひとが思っている
よりもはるかに偶然が支配する部分の多い、コイン投げのようなゲーム
大衆というのは情報の質的な重要性と量的な重要性をいつも間違っ
て解釈するもの
日本中央競馬会(JRA)が開催する競馬は、たったの3分間のレ
ースでマイナス25%という強烈な負のリターンを実現してくれます
(中略)要するに、JRAは集めた金額の25%を毎回無リスクで、
タダでさえ貧乏で困っている競馬ファンから収奪できるわけです
宝くじの還元率は無慈悲なJRAが開催する競馬より断然悪くて40
%から50%
投資の場合、期待リターンがマイナスのものには絶対に手を出して
はいけない
将来の100万円よりも今日の100万円のほうが価値が大きい
資本とファイナンシャル・インテリジェンスを兼ね備えた金持ちが、
さらに巨万の富を築いていく一方で、その両方を持っていないもの
は自らの命をリスクにさらして資本家に奉仕するしかありません
要するに、株式投資とは将来の利益を当てるゲームなのです。将来
のEPSがわかれば、同業他社の平均PERにそれをかければ理論
株価がざっくりと計算できます
よい成績のファンドもありますし、悪い成績のファンドもあるので
すが、平均すると、市場インデックスを下回っているのです
投資のプロに支払われる給料は、ダイレクトに投資信託のコストと
して跳ね返ってきます。平均するとこのコストの分だけ、サルより
も運用成績が劣るのです
1億円持っているひとが、株式と不動産に投資する場合、どの会社
やどの物件に投資するかよりも、資金をどのように株式と不動産に
割り振るかのほうがはるかに重要
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『なぜ投資のプロはサルに負けるのか?』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478600538
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■目次■
まえがき
第1章 マネーの世界はワンダーランドだ
第2章 投資とはどういうゲームなのか?
第3章 株価とは何か?
第4章 投資は運か実力か?
第5章 現代ポートフォリオ理論のシュールな結論
第6章 それでも投資したい人のために
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