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『いい仕事ができる人の考え方』 村山昇・著


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【ステキな職業人生を送るための一冊】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887596944

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本日の一冊は、人財教育コンサルタントとして、著書も多い村山昇さんが、働く個人に対してキャリアの考え方と心構えを伝えた一冊。

この手のキャリア本は一時期、たくさん出たため、食傷気味の方もいらっしゃるかもしれませんが、本書はひと味違います。

まずのっけから、「最初の仕事はくじ引きである」とドラッカーの言葉を引用し、仕事に就いた後の個人の心構えを問題とする。

他人と比較するのではなく、金銭を目的とするのではなく、あくまで過去の自分と比べたときの人間的成長を問題とする、骨太なキャリア観が示されています。

「悪徳の経営者に当たろうと、まっとうな経営者に当たろうと、最大の自己防衛策は、自分の「雇われ力」を高く保持すること」と説く著者。

本書はあくまで自己啓発書であり、「雇われ力」を高く保持するためのスキルまでは論じられていませんが、心構えとしては、じつに有用だと思います。

個人的に刺激を受けたのは、「最大の報酬は『次の仕事機会』」という著者の言葉。

確かに、仕事においては、いい仕事をしたら、次に大きなチャンスが回ってくるもの。金銭はしょせん付属品にすぎません。

将来不安に突き動かされるのではなく、自己修養の手段として仕事を考える。そのきっかけとして、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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最初の仕事はくじ引きである。最初から適した仕事につく確率は高くない。得るべきところを知り、向いた仕事に移れるようになるには数年を要する(ピーター・ドラッカー『仕事の哲学』)

職業人の重要な能力のひとつは「状況対応力」、そして「状況創造力」

職業人生を幸せに送っている人というのは、職と自分をうまくなじませることのできる人

他人と比較して「上か、下か」とか、「勝ちか、負けか」などと考えている以上、常に周りをキョロキョロ見ながら自分をランク付けする生き方になる

もし比較するとしたら、比較すべきは他人ではなく過去の自分

内発的動機は長期間働き続けるエンジンになる

自分の仕事によってできあがった商品・サービスを、是非多くの人と共有したいと思えるとき、それはきっと、よい商品・サービスに仕上がっている

悪徳の経営者に当たろうと、まっとうな経営者に当たろうと、最大の自己防衛策は、自分の「雇われ力」を高く保持することしかない(中略)それができないなら、自分で商売をはじめなさい

下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ。(小林一三『私の行き方』)

着想は単なる出発点にすぎない……
着想を、それがぼくの心に浮かんだとおりに定着できることは稀なのだ。
仕事にとりかかるや否や、別のものがぼくの画筆の下から浮かびあがるのだ。
……描こうとするものを知るには描きはじめねばならない。
(ブラッサイ『語るピカソ』)

能力を伸ばす最良・最短の方法は、人に教えること

惜しげもなく身銭を切る人が伸びる

「目的の共有」が組織の人間関係をよいものにする

ひとたび自分が「ベクトル」と「イメージ」を定めたとたん、カクテルパーティ効果が起こり、情報がどんどん集まってくる

最大の報酬は「次の仕事機会」

選ぶべきは「年収アップ」ではなく「チャレンジングなプロジェクト」

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『いい仕事ができる人の考え方』ディスカヴァー・トゥエンティワン 村山昇・著
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◆目次◆
はじめに
第1章 活き活き働く仕事人になる
第2章 仕事の能力を開く
第3章 人間関係を軽やかにする
第4章 仕事の景色を明るく変える
第5章 働き観を強くする

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