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『動的平衡』福岡伸一・著


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【あなたの人生を変える生命観】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4863240120

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本日ご紹介する一冊は、大ベストセラー『生物と無生物のあいだ』の著者、福岡伸一さんが、生命とは何かを考察した、注目の一冊。

※参考:『生物と無生物のあいだ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061498916/

ビジネス書ではありませんが、現在の経済活動の前提となっている生命観にメスを入れ、今後の指針を示したという点で、あまりにも衝撃だったので、特別に紹介することにします。

興味深かったのは、「合成と分解との動的な平衡状態が『生きている』ということであり、生命とはそのバランスの上に成り立つ『効果』である」としたルドルフ・シェーンハイマーの生命観。

一方でわれわれは、「コラーゲンを食べれば肌がきれいになる」という幼稚な生命観によって日々の食事や健康を考えています。

著者によれば、われわれはどんなタンパク質も「分解」せずには中に取り込めないし、合成しなければ美しい肌も作り出せない。

つまり、美しい肌を作るのに必要なタンパク質を摂るのに何もコラーゲンを食べる必要はないし、むしろ消化ということを考えた場合、コラーゲンはあまり効率よく消化されないタンパク質ということなのです。

ほとんどの健康食品はこういった誤った考え方に基づくものですが、なぜわれわれがそんなものを受け入れるのかというと、それは、「生物をミクロな部品からなるプラモデルのように捉える、ある意味でナイーブすぎる機械論」で考えているから。

本書で説く「動的平衡」の考え方がわかれば、いかにわれわれの生命が尊いものか、その本質がわかるはず。

この生命観は、正しい経済活動のあり方はもちろん、乱れた食や性の考え方を正すためにも役立つと思います。

人間活動の根幹に影響する「生命観」。それを養ってくれる本として、ぜひおすすめしたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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生命現象が「動的な分子の平衡状態」であることを明らかにしたルドルフ・シェーンハイマー。それは新たな生命観の発見でもあった

人間の記憶とは、脳のどこかにビデオテープのようなものが古い順に並んでいるのではなく、「想起した瞬間に作り出されている何ものか」なのである。つまり過去とは現在のことであり、懐かしいものがあるとすれば、それは過去が懐かしいのではなく、今、懐かしいという状態にあるにすぎない

私たちを規定する生物学的制約から自由になるために、私たちは学ぶのだ

私たちの身体は、たとえどんな細部であっても、それを構成するものは元をたどると食物に由来する元素なのだ。実際、私たちの身体を調べると、私たちが何を食べているのかがわかる。生命が失われても、身体の一部――たとえば骨が残っていれば、生前の食生活を垣間見ることができる

消化管の内部は、一般的には「体内」と言われているが、生物学的には体内ではない。つまり体外である

合成と分解との動的な平衡状態が「生きている」ということであり、生命とはそのバランスの上に成り立つ「効果」である

食べ物として摂取したタンパク質が、身体のとこかに届けられ、そこで不足するタンパク質を補う、という考え方はあまりに素人的な生命観

「ペニー・ガム」的な、インとアウトを付き合わせただけの線形思考からは、生命のリアリティは何も見えてこない

私も一〇〇円のものと一五〇円のものが並んでいれば、一〇〇円のものを買う。しかし、その差が、それで終わるかどうかは分からないように思う。つまり、時間を先に伸ばして考えると、五〇円の今の得が未来永劫にわたって得であり続ける保証はなく、逆に損なわれている何かがあるかもしれない。今、私たちは、食に対する、そうした時間軸に沿って遠くを見渡す「遠近法」を失っている

もし、食物の中に生物の構成分子以外のものが含まれていれば、私たちの身体の動的平衡に負荷をかけることになる

合成した二万数千種の部品を混ぜ合わせても、そこには生命は立ち上がらない

病原体が存在するからといって、むやみやたらとうつるわけではない。うつるのは、基本的に同種間だけである。病原体は種を超えないという原則があり、犬や猫の病気は、通常、ヒトにはうつらない

ヒトの病気はヒトにうつる。ヒトを食べるということは、食べられるヒトの体内にいた病原体をそっくり自分の体内に移動させることである。その病原体はヒトの細胞に取りつく合鍵を持っているのだ。だから、ヒトはヒトを食べてはならない

科学はこれまで人間に可能なさまざまなことをもたらしたが、同時に人間にとって不可能なことも教えてくれた。それは時間を戻すこと、つまり自然界の事物の流れを逆転することは決してできない、という事実である

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『動的平衡』木楽舎 福岡伸一・著
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◆目次◆
「青い薔薇」――はしがきにかえて

プロローグ――生命現象とは何か
第1章 脳にかけられた「バイアス」
第2章 汝(なんじ)とは「汝の食べた物」である
第3章 ダイエットの科学
第4章 その食品を食べますか?
第5章 生命は時計仕掛けか?
第6章 ヒトと病原体の戦い
第7章 ミトコンドリア・ミステリー
第8章 生命は分子の「淀み」

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