2011年11月21日
【リーダー必読! 落合博満が采配について語る】
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昨晩、博多から飛び立つ前に確認したら3-0。
羽田空港に到着後、日本シリーズでのソフトバンクホークスの勝利を知りました。
残念ながら、最後の日本シリーズで負けはしたものの、選手として最多三冠王、本塁打王5回、中日ドラゴンズ監督としても、8年間で4回優勝、今年2011年には「野球殿堂」入りも果たした落合監督。
本日の一冊は、もちろんこの落合監督の最新刊『采配』です。
2007年の日本シリーズ第5戦で、完全試合目前の山井大介に対して、まさかの「交代」。
歴史に残る采配を振るって、ドラゴンズを53年ぶりの日本一に導いた名監督、落合博満が、その「采配」論を述べる。
これが面白くない訳がありません。
「孤独」に勝つために「野心」を持つこと、高い目標を持つこと、超一流を目指すために協力者を得ること。
著者は、選手として活躍していた時代、子どもを構っている時間も十分にとれなかったようですが、その体験を振り返りつつ、こう述べています。
「自分の目標を達成したり、充実した生活を送るためには、必ず一兎だけを追い続けなければならないタイミングがある」
最近は、若いうちからワークライフバランスなどとぬるいことを言っている人も多いですが、生き馬の目を抜く勝負の世界では、そんな理屈で勝てないことを、著者は強調しているのだと思います。
また、監督としてのストイックな姿勢も、本書の読みどころ。
・事実だけが歴史に残る
・注意しなければ気づかないような小さなものでも、「手抜き」を放置するとチームには致命的な穴があく
・嫌われるのをためらっていたら、本当に強いチームは作れない
・部下に腹の中を読まれるな
・できる・できない、両方がわかるリーダーになれ
人によって好き嫌いはあるかもしれませんが、本当に「結果」を求める人なら、きっと共感する部分が多いはず。
勝利を求めるすべての人に、読んでいただきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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一瞬の勝負に、長々とアドバイスしている時間はない(中略)孤独に勝てなければ、勝負に勝てないのだ
孤独に勝つ強さはどこから生み出されるのだろうか。私は「野心」を抱くことではないかと考えている
そもそも、相性で人間関係を築いたり、ものを考えるのは配偶者、家族、恋人、友人といった私生活の場面だ。社会、あるいは組織に必要なのは「能力」である
セルフプロデュースとは、目の前の仕事にベストを尽くすこと
3割を超えられない選手の傾向を分析すると、3割を目標にしているケースがほとんど
自分の目標を達成したり、充実した生活を送るためには、必ず一兎だけを追い続けなければならないタイミングがある
一流の領域までは自分一人の力でいける。でも、超一流になろうとしたら、周りに協力者が必要になる
勝てない時は負けない努力をするんだ
チームスポーツで「仕事をした」と言えるのは、チームが勝った時だけである
すべては、あの場面で私が監督として決断し、その結果として「ドラゴンズは日本一になった」という事実だけが歴史に残るのだ
注意しなければ気づかないような小さなものでも、「手抜き」を放置するとチームには致命的な穴があく
「このシュート回転するストレートを武器にする手はないだろうか」
「言われなくてもわかっている」で片づける部下は大成しない
嫌われるのをためらっていたら、本当に強いチームは作れない。本当に強い選手は育たない
自分の腹の中を読まれてはいけない。それがプロフェッショナルの仕事なのである
できる・できない、両方がわかるリーダーになれ
歴史を学ばないということは、その世界や組織の衰退につながる
選手起用に関して、私はひとつの信念を持っている。それは「痛い」と言った選手は使わないということだ
職場に「居心地のよさ」を求めるな
世の中がどんなにスピーディになっても、後進や部下の育成は守るべき順番を守り、必要な時間はかけなければならない
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『采配』落合博満・著 ダイヤモンド社
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◆目次◆
1章 「自分で育つ人」になる
2章 勝つということ
3章 どうやって才能を育て、伸ばすのか
4章 本物のリーダーとは
5章 常勝チームの作り方
6章 次世代リーダーの見つけ方、育て方
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