2011年8月17日
【現代版ピーターの法則?】
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本日の一冊は、「出世すると有能な平社員も無能な中間管理職になる」という有名な『ピーターの法則』を現代版にした、軽い読み物。
※参考:『ピーターの法則』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478760853
無能な上司を、「モチベーションを下げまくる上司」「部下を信用しない上司」「部下を追いつめる上司」「自分の価値観を押しつける上司」「部下のジャマをする上司」などの型に分類し、それぞれの問題点と対応策を書いています。
著者は、トヨタホームで4年連続No.1になった営業コンサルタントの菊原智明氏。
サラリーマン時代、いい人だった先輩が上司になった途端イヤな上司になったという経験から、なぜ人は上司になると豹変するのか、ずっと興味を持っていたという著者が、そのメカニズムを分析。
基本的には上司を揶揄して部下ウケを狙う、ありがちなコンテンツですが、部下にも上司の立場がわかるように工夫された点、さらに解決策まで示した点が新しいと思います。
確かに、ここまでできる部下ならば、上司とトラブルになることは基本的にないでしょう。
「リクナビNEXT」が2007年に行った「退職理由のホンネ」調査によると、退職理由の第1位は「上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった」だそうですが、全体がそうなのであれば、自分が変わらない限り、どこに転職しても同じ結末になるはず。
また、いつか自分も上司になることを思えば、上司の立場は知っておいて損はないはずです。
デキる人には、いつか上司になった時の注意書きとして、仕事に行き詰まっている人には、ひと時の癒しに。そしてマネジャーには、自らを省みるきっかけとして。
ぜひ軽い気持ちで読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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上司という“立場”は恐ろしい。人をガラっと変えてしまう力を持っているのだ
あなたがミスをして落ち込んでいるときに、上司がさらに追い打ちをかけてきたら、まずは「その通りです」と受け入れるようにする
「どうすれば、この問題を解決できるか?」に集中する
上司にほとんど怒られず、飄々と仕事をこなしながら結果を出している人は、上司の心ない言葉や環境に一喜一憂せず、自分がやるべきことに完全に集中できる人
利害関係者の心の機微を読みとり、あざやかにタクトを振れる人は、かなり仕事ができるといえる
上司のさらに上役に「今回はサカモト部長に手伝っていただいたことで、大変うまくいきました」と、先回りして報告しておく
上司というものは得てして、期限が迫ってきたときに限って抜本的なダメ出しをしてきたりする生き物だ
マメに進捗の報告をして、方向性の確認を取りながら進める
◆外回りが多い人が実践すべき3つのこと
・「今日の行き先」「予定時間」「目的」を朝イチで一覧表として上司に提出しておく
・可能な限り直帰しない
・帰り次第、その日の計画の進捗状況、行動の成果を報告する
一度指示されたことはその後、その形式を守って提出する
上司が求めているスピードと内容を“超える”完成度で仕事をこなす
人間関係において、他人をアテにしない人間ほど強いものはない。極端な例でいうと、人に裏切られたとしても「まあ、そういうこともあるさ」と、すぐに切り替えができるのだ
上司に関わっているお客様や、先輩、同僚、他部署の人たちに、いかにその上司がすばらしい人かを伝え続ける
あなたの職場には「良い上司」がいないかもしれない。しかし、どんな上司にも「良いところ」はある。その部分に目を向け、自分自身の意識を変えた瞬間から、上司に対する見方も変わるものだ
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『人は上司になるとバカになる』菊原智明・著 光文社
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◆目次◆
第1章 モチベーションを下げまくる上司
第2章 部下を信用しない上司
第3章 部下を追いつめる上司
第4章 自分の価値観を押しつける上司
第5章 部下のジャマをする上司
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