2009年6月5日
【知性と理性をストーリー形式で学ぶ】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/447800613X
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本日の一冊は、ベストセラー『世界一やさしい問題解決の授業』の著者、渡辺健介さんによる、待望の続編。
※参考:『世界一やさしい問題解決の授業』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478000492/
ただ、続編と銘打ってはいますが、実際には第2弾はストーリー形式で、主人公「赤い魚の国のピンキー」の成長物語を通じて、問題解決やロジカルシンキングを学ぶ流れになっています。
サッカー好きの元気な中学2年生、ピンキーが、故郷の赤国を離れ、緑国に留学。言葉も文化も違う緑国で、ピンキーは揉まれ、恩師Mr.Bの指導や、心ある友人たちの助けを得て、成長していく。
真実を追求し、よりよい判断をするためには、どんな技術や心構えが必要か、集団の問題解決をするためにはどのような点に気をつけるべきか。
真の因果関係をとらえ、責任ある判断を下し、かつ人々を説得するために一番大切なことは何なのか…。
正直言って、前作はただ単にコンサルタントのメソッドをわかりやすくした印象があり、あまり好きではありませんでしたが、今回の作品は、心に沁みる、いい作品だと思いました。
ストーリー物というのは、わかりやすく面白く書こうと思って、実際にはわかりにくく、面白くなくなるのがパターンですが、本書の場合は、ストーリー面からも、学びの面からも、かなり読み応えのある内容になっています。
将来リーダーになろうと思っている若い方に、ぜひおすすめしたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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ワシらは2回、試されとるんじゃ。まずはしっかり結果を出すかどうか、次に成功しようが失敗しようがその結果をどう生かしていくかじゃ
調べたことを『よい点・悪い点リスト』に書き出そう
自分が何を求めているかがはっきりしないと、そもそも比較しようがない
何かの条件が満たされないからといって、今の段階で切り捨てちゃダメよ。あとで何か方法が見つかるかもしれないわよ
◆「よい点・悪い点リスト」を使う時の流れ
STEP1:選択肢を洗い出す
STEP2:直感やその時点で知っている情報を基に、
よい点・悪い点を書き出す
STEP3:「つっこみ」を入れ、修正をする
3A:真偽を明らかにする
3B:度合いを調整する
3C:自分が気づいていない○と×がないか考える・調べる
3D:仕掛けることによって変えられないかを考える
評価をそのまま受け入れるのではなく、主体的に仕掛けることで、評価そのものを変えられないかと考え、行動をする姿勢が重要じゃ
◆我々が判断を誤るときのパターン
・「選択肢にモレがあるから」
・「評価軸が間違っているから」
・「評価・情報が間違っているから」
経験していないと見えないことがある。しかし、経験のある人からアドバイスをもらえば、新しい評価軸の重要性に気づくかもしれない
すごい人に接すると自分の位置づけが明確になるし、どれだけすごいのかイメージが湧くから、「変わりたい」願望を焚きつけることができる
防衛本能が過度に働いて、自分に非があったなどとは考えもしない。そうなったら、いろんな意味で「おしまい」である
今ここにある世界は、もとからあったものではない
意見に反対する時は、単に違うと批判をするだけでなく、具体的に、どこがどう違うのか、なぜ違うのかを指摘すること、そして代替案まで提示しなければならない
少数の事例から一般化するのは危険なこと。だから統計を使うのじゃ
相関関係があるというデータで示すだけでなく、因果が起きるメカニズムと、そして蟹おばさんが言ったように、異常値が起きた理由を説明できなければ、説得力が弱いのう
権威の意見を聞く時は、その人が公正な、色のついていない人かどうか、その分野のエキスパートかどうか、しっかり確認することじゃ
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『自分の答えのつくりかた』ダイヤモンド社 渡辺健介・著
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◆目次◆
第1章 ピンキーのサッカー留学
第2章 新しい環境、新しい自分
第3章 赤い魚たちの移住
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