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『財務3表一体分析法』國貞克則・著 vol.1781


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【これは良書だ。ベストセラー「財務3表」に財務分析版が登場!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022732741

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本日の一冊は、29万部ベストセラー『財務3表一体理解法』の著者、國貞克則さんが、実務家のための財務分析のノウハウを書いた、注目の一冊。

※参考:『財務3表一体理解法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022731443/

前回の本もわかりやすく、評判でしたが、今回の新刊はさらに実践的。

多くのビジネスパーソンは「売上」と「利益」に注目して会社の数字を見るわけですが、本当にできるビジネスマンになるためには、「投資」と「リターン」に着目する必要があります。

本書では、すべての会社に共通する、「お金を集める」→「何かに投資する」→「利益をあげる」という3つの活動に着目し、これらの動きを財務諸表から読み解く方法をわかりやすく指南しています。

日本を代表する企業であるトヨタやシャープ、東芝、日立製作所、NTTドコモなどの企業を、他社比較、業界平均との比較、期間比較で分析しており、じつに実践的かつ興味深い内容です。

多くのビジネスマンが挫折する貸借対照表(バランスシート)と、ROE、レバレッジ比率、総資本回転率、当期純利益率などを軸に、マツダVS三菱自動車、日産VSホンダ、パナソニックVS三洋電機、吉野家VSすき家、ソフトバンクVSNTTドコモ、三菱商事VS三井物産、みずほFGVS三井住友FGなど、刺激的な比較にたっぷり紙数を割いています。

じっくり取り組めば、間違いなく財務分析の基本が身につくでしょう。

子会社と関連会社の違い、連結決算の方法など、何となく気になりつつもあいまいにしていた知識が、これ一冊でスッキリ。

ビジネスマンの財務分析の教科書として、ぜひおすすめしたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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多くのビジネスパーソンは「売上」と「利益」に責任を持って仕事をしています。ですから、ビジネスで大切なのは「売上」と「利益」だと思っている人が少なくありませんが、事業全体のことを考えれば、本当に大切なのは「投資」と「リターン」です

財務3表から会社の状況を分析する場合に何をすればよいかといえば、突き詰めると会社の基本活動である「お金を集める」→「何かに投資する」→「利益をあげる」という三つの活動がどのように行われているかを見ればよいことになります

決算書を分析するうえで、ROE、レバレッジ比率、総資本回転率、当期純利益率の四つが大切

◆財務分析で読み取りたい5つのポイント
1.どのようにお金を集めてきているか
2.それを何に投資しているか
3.その投資した資産を、いかに効率良く活用して売上高を作っているか
4.その売上高をどのように利益に変えているか
5.以上の事業全体のプロセスの中で現金がどのように動いているか

利益剰余金の額を見ればその会社が過去に利益を積み上げてきたかどうかがひと目でわかる

現金化しにくい資産が返さなくてもよい自己資本と長期にわたって返せばよい固定負債の範囲内でまかなわれていれば経営的に安定している

なんといってもスズキで強調したいのは利益剰余金の多さです。自己資本比率は37・5%で、その自己資本のうちの大半を利益剰余金が占めています。過去、堅実に利益をあげてきたことがはっきりとわかります

同じ業界のいろいろな会社と比較したあとは、業界の標準値との比較もしてみましょう。それぞれの業界の標準値は、毎年出されている『産業別財務データハンドブック』(財団法人日本経済研究所)に載っています

現金商売のビジネスは、流動負債より流動資産のほうが少なくても異常ではない

驚くのは、NTTドコモの莫大な利益剰余金と10%を超えている当期純利益率(中略)総資産が6兆円を超す大企業で、10%を超す当期純利益率を実現できているのは普通ではありません

金融ビジネスは自動車ビジネスに比べて極端に総資本回転率の低いビジネス

50%超の株を保有しているのが子会社で、20?50%の株を保有しているのが関連会社

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『財務3表一体分析法』朝日新聞出版 國貞克則・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022732741
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◆目次◆
第1章 財務分析の基本ポイントを知ろう
第2章 まず会社の状況をザックリつかもう 基礎編
第3章 多くの財務3表を見てセンスを磨こう ドリル編
第4章 実際に図表を作ってみよう 作図マニュアル編
第5章 より理解を深めるための補足

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