2008年6月10日
【高い値段をつけられる人の考え方】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413042042
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本日の一冊は、その豪快な言動とコミカルな語り口で知られる、通称「世界一の職人」、岡野雅行さんによる新刊です。
前回ご紹介した『学校の勉強だけではメシは食えない!』同様、世渡り上手になるための方法、考え方を説いており、若干内容に重複も見られますが、やはり読んでみると痛快な一冊です。
※参考:『学校の勉強だけではメシは食えない!』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4769609566/
回収できるかどうかを考えずに接待する、人が寄ってきやすい「スキ」をつくる、ツイてる人とつきあう、最初に井戸を掘ってくれた人の恩を忘れないなど、本書で書かれている人付き合いのコツは、まさにビジネス界で生き抜くための知恵と言っていいでしょう。
ほかにも、他人を儲けさせる、外堀を埋めて本丸を落とす、予算を大きめに言う、身近なところから口コミを起こすなど、会社経営において有用な考え方がてんこもり。
さらに、中小企業でありながら、大企業に高い値段を請求する氏の立ち回り方が示されており、これ一冊でビジネスパーソン、経営者の「世渡りノウハウ」はひと通りカバーできるのではないでしょうか。
エピソードも刺激的なものが多く(土光さんのメザシは高級だった? など)、まずは気軽な気持ちで読んでみることをおすすめします。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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世渡り上手:人と情報のマネジメント力
人と話すのは面倒くさい、人づきあいは煩わしいなんていってたら、
いい情報は入ってこないし、成功なんてどっかにいっちまうよ
「他人に儲けさせる」が仕事の急所
お金を惜しんでたんじゃ、情報収集だってできない相談だ。接待は
どうだこうだっていわれるけど、俺はするね。岡野工業には年がら
年中、遠いところから仕事の関係者が足を運んでくれる。わざわざ
来てくれてる”客人”をただ帰したら、江戸っ子の名折れってもんだろ
一番価値があるのは、情報を持っている人間なんだよ。だったら、
その人間にお金を注ぎ込むのは当然じゃねえか。何とかお金をかけ
ないで情報を得ようなんて考えるから、最高の情報源である人間に
そっぽを向かれちまうんだよ
ほんとに貴重な情報ってのは、あらたまった場で出てくることはま
ずないね
人が寄ってきやすい”スキ”をつくれ
絶対、ついている人間とつきあわなきゃダメ
遊びは若いうちからやんないと、とんでもないことになる
初めてってのは何でもインパクトがあるんだよ
人は、他人の自慢話は話半分で聞くけど、第三者がほめると信用する
外堀をガッチリ埋めちまえば、本丸は落ちるしかないんだよ
期限が切れても誰もマネできない、これが本当の特許だよな
予算を下回ったら、企業としては担当者を評価する
見積もりを出さないのが岡野流
最初に仕事を紹介してくれた人、情報を持ってきてくれた人、つ
まり、最初に井戸を掘った人の恩は、絶対に忘れちゃダメだ
いくらお金を持っても、身のまわりにはできるだけ余計なものを
くっつけないで、シンプルにしとくのが、生きたいように生きるコツ
俺が贈る鮭は一切れ一三〇〇円はする
一流を見せてくれるリーダーとつきあえ
人より先につくって、早く儲けて、見切りどきを間違えないでやめる
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『人生は勉強より「世渡り力」だ!』岡野雅行・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413042042
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◆目次◆
はじめに
1章 ”おいしい情報”を手に入れる「世渡り力」
2章 人を引き寄せ、動かす「世渡り力」
3章 自己演出で評価を上げる「世渡り力」
4章 仕事の”敵”から身を守る「世渡り力」
5章 遊びから最高のアイデアを生むコツ
6章 どこでも生きていける「腕」の鍛え方
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2008年6月9日
【涙なくして読めない経営書】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860632486
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本日の一冊は、法政大学大学院で教鞭をとる著者が、過去6千社を取材したなかから、自らが考える「日本でいちばん大切にしたい会社」を選び、その経営哲学と行動を紹介した一冊。
著者いわく、「日本でいちばん大切にしたい会社」とは、「弱者の側に立った、人間の尊厳を高め、守ることに役立つ製品をつくっている会社」であり、本書では大きくクローズアップされた5社に加え、コラムとして9社を紹介。
紹介されているのは、50年以上前から障害者の雇用に積極的に取り組み、感動経営を実現している「日本理化学工業」、斜陽産業である寒天を扱いながらも48年間増収増益を続ける伊那食品工業、顧客満足に徹底にこだわることで、全国から注文があるという杉山フルーツなど。
一番軽度の障害者を採るのではなく、他では採ってもらえない子に就業の機会を与えるポリシー、社員の安全のために倒産ギリギリの状態で行った設備投資、JAや経済連のロジックではなく、あくまでお客様に美味しいものを提供しようとする販売戦略…。
通常の経営者であれば、到底実現できない行動の数々に胸を打たれる、ビジネス書を超えた感動作品です。
極めて主観的であり、かつ地味な本ではありますが、経営においてもっとも大切な何かを思い出させてくれる内容です。
ビジネスの本来の意義を見直すために、また働くことの素晴らしさに目覚めるために、ぜひ読んで欲しい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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最近、多くの人が勘違いしているのですが、会社は経営者や株主の
ものではありません。その大小にかかわらず、従業員やその家族、
顧客や地域社会など、その企業に直接かかわるすべての人々のもの
なのです
地域社会の方々から、「あの会社は私たちのシンボルだ」「この会
社はわが町の自慢だ」「この会社にこそ、息子や娘を入社させたい」
と思われるような会社になること
本当にいい会社とは、継続する会社です。「業績が高い」といって
も、業績が上がったときに社員を雇い、業績が下がったときに社員
の首を切るようなことを繰り返している会社は、長続きしないものです
重要なことは、その会社が、私たちの心を打つようなことをやって
いるかいないか、なのです。心に響く会社なのか、社員がやりがい
をもって楽しく仕事に取り組める会社なのかということです
「幸福とは、1.人に愛されること、2.人にほめられること、3.
人の役に立つこと、4.人に必要とされることです。そのうちの2.
人にほめられること、3.人の役に立つこと、そして4.人に必要
とされることは、施設では得られないでしょう。この三つの幸福は、
働くことによって得られるのです」(禅寺のお坊さんの言葉)
人を工程に合わせるのではなく、工程を人に合わせる
努力したくても、がんばりたくても、がんばれない人々が真の弱者
で、がんばれるのに、がんばらない人々は偽物の弱者だ
「四八年間、社員を雇い社員の給料とボーナスを上げ続けてきたこ
とを誇りにしたい」(伊那食品工業株式会社 塚越寛会長)
結局、塚越さんは、当時にすれば、それこそ会社がつぶれるのでは
ないかと思われるような金額を投入して、従業員の安全のための設
備投資をするのです。原因は、間違いなく従業員のミスでした。に
もかかわらず、社長は「二度と危ない仕事はさせない」と考え、ヘ
タをすると会社がつぶれるような投資をして設備を導入しました。
その社長の決断は、全従業員の胸を打ったのでしょう
異常な成長で一気に大きな年輪を刻む木は、その後の風雪に耐える
ことなどできないのです。それをビジネスになぞらえたのが、「年
輪経営」なのです
装具の一つひとつに、「静岡県の○○様」「愛知県の××様」など
と書いてあります。名前の書かれた方々の顔を思い浮かべながら、
みんな仕事をしているのです
みな様方は、JAや経済連などが『三分の一以上、赤みがさした場
合には受け取らない』と言っているから、三分の一で出しているの
でしょう。お客様は満足しないけれども、そうしないと売れないか
ら、そうやっているんですよね……? それではダメです。お客様
のためを考えるなら、みなさん、ご自分で売るべきです。もしそれ
ができないようであれば、当店に赤く熟したいちごをもってきてく
ださい。当店で、今日とったものを今日売りましょう
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『日本でいちばん大切にしたい会社』坂本光司・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860632486
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◆目次◆
第1部 会社は誰のために?
第2部 日本でいちばん大切にしたい会社たち
1.障害者の方々がほめられ、役立ち、必要とされる場をつくりたい
日本理化学工業株式会社
2.「社員の幸せのための経営」「戦わない経営」を貫き、四八年
間増収増益 伊那食品工業株式会社
3.「人を支える」会社には、日本中から社員が集まり、世界中か
らお客様が訪ねてくる 中村ブレイス株式会社
4.地域に生き、人と人、心と心を結ぶ経営を貫いていく
株式会社柳月
5.「あなたのお客でほんとうによかった」と言われる、光り輝く
果物店 杉山フルーツ
おわりに
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2008年6月8日
【】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334034527
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本日の一冊は、大手広告代理店を経て、外資系コンサルティングファームでメディア企業、エンターテインメント企業のコンサルティングに従事、その後独立した著者が、今後のメディア変容とそこからもたらされるビジネスチャンスについて語った一冊。
極端なメディア悲観論が多いなか、インターネットをはじめとするニューメディアの実際を踏まえ、極めて理性的に今後のメディア/コンテンツビジネスを論じた、読み応えある論考です。
冒頭で著者は、マスメディアの本質は「大衆の注目の卸売り」と指摘し、グーグルが売っている「インタレスト」との違い、そしてメディアビジネスが今後売っていくべきものと、売り方の戦略について論じています。
本書を読むと、なぜ現在、出版の世界で過去の名作がブレイクして、新刊の売れ行きが鈍いのか、なぜテレビのビジネスモデルが行き詰っているのかが、じつによくわかります。
インターネットと4大メディアの違いをその本質から読み解き、実際に食い合うのがどことどこなのか、テレビが直面している本当のリスクは一体何なのか、事例とともに解説したくだりは、今後のビジネスチャンスを見据える上でとくに参考になるでしょう。
本書から読み解けるのは、ジャンルを限定したニッチメディアの可能性と、ローカル情報に特化した地域メディアの可能性。
インターネットを礼賛する向きも、本書のウィキペディア悲観論を読めば、無料コンテンツが潜在的に抱える問題点、そしてそれが今後引き起こすインターネットメディアの凋落の可能性に、目を見張るに違いありません。
タイトルにある「グーグルに勝つ広告モデル」についての具体的提案は正直見つかりませんが、メディア/コンテンツビジネスで明日の勝者となりたい方には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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近年騒がれている21世紀メディアとしてのグーグルが依拠する経済
は、インタレスト(能動的な興味・関心)です。グーグルは、アテ
ンションではなくインタレストの卸売りをするビジネスモデルです
一日24時間のうち、メディアやエンターテインメントは、残りの5
時間を奪い合うという構図になっている
メディア/コンテンツビジネスは「過去」と競合するビジネス
社会全体が、膨大になりすぎたコンテンツや情報を整理することに
対して、高い付加価値を見出している
ゼロサムゲームを脱却するキーポイントは、「ゲームの単位を変え
る」と「サムの総量を増やす」の二つです
インターネットとマスメディアの代替性は、1.提供情報 2.情
報の消費シチュエーション 3.アクセススタイル の三つのポイ
ントを分析することで、判断が可能ではないか
BMWのブランドエッセンスを伝達するのにもっとも適したメディ
アは、動画メディアである、ということです。動画メディアといえ
ば、従来はテレビということになるわけですが、じゃあなぜBMW
はこれまでテレビ広告を積極的にやってこなかったのか? これは
ターゲット含有率の問題です。BMWは、決して普及価格のクルマ
ではありません
著作権や著作隣接権というのは、結局のところ「おこぼれをどう分
けるか」の議論ですから、結果的に儲かればみんなダマル
家族以外の誰かとつながっている感覚を得たい、もっと踏み込んで
いえば、親をバイパスして世界を見てみたい、夜の社会を覗いてみ
たい、という気持ちがわいてくる。そんな彼らの気持ちに応える、
開かれた一つの窓としてラジオが機能していた
キルゴアは、当時低迷していた「WSJ」を、「ニューヨークタイ
ムズ」や「ヘラルド・トリビューン」といった強力な競合と差別化
し「すべてのビジネスマンにとって二つ目に選ぶ新聞になる」こと
を目指しました
年功序列や終身雇用といった社会制度が崩壊しつつある中で、ビジ
ネス関連情報の価値がこれまでより相対的に高まっている
要するに人間は、与えられた情報に対して、その情報のソース、平
たくいえば「誰がそのニュースの発信者」か、ということによって
態度を変えるのです
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『グーグルに勝つ広告モデル』岡本一郎・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334034527
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◆目次◆
はじめに
1章 マスメディアの本質は「注目=アテンション」の卸売業
2章 アテンションのゼロサムゲームから脱却できるか?
3章 マスメディアの競合としてのインターネットメディア分析
4章 4マスメディアvs.インターネット
5章 テレビvs.インターネット
6章 オンデマンドポイントキャスト事業の提言
7章 ターゲットメディアとしてのラジオの確立
8章 情報のコモディティ商戦から新聞は抜け出せるか
9章 ネットとの差別化に特化する雑誌
10章 合従連衡によってプレイヤーの数を減らす
11章 なぜ、それでもマスメディアは必要なのか
12章 コンテンツ論
13章 マーケッターに求められるパラダイムシフト
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2008年6月7日
【ネット輸入のノウハウとは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4827204136
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以前、撤退前のイーベイの人事に取材をして、こんな質問をしたことがあります。
「御社は外資系だから、かなり英語力がないと採用されないんでしょう?」
すると意外なことに、採用担当の答えはこんな感じでした。
「いえ、外資系といっても、普段のやり取りはメールですから、読み書きできればいいんですよ」
この答えを聞いた時、時代は明らかに変わった、と思いました。
どういうことかというと、リアルタイムで答えなければならない話し言葉と違って、書き言葉だと、英語に詳しい人に相談しながら返答することができる。
もっと言うと、定型文さえあれば、英語がわからなくても海外市場でのトレードや輸出入など、あらゆることが可能になる、そんな時代になったのです。
本日ご紹介する一冊は、そんな時代ならではの、ビジネスチャンスについて書いた本。
個人が小資本で始められる輸入ビジネスということで、輸入ビジネスに興味のある方は、必読の一冊です。
売れる商材探しの鉄則や、値引き交渉、品切れリスク回避術など、具体的に輸入ビジネスを始める前、始めた後に必要となる情報が満載で、じつに親切な内容です。
これからの時代は、主婦が自分の感性で仕入れ、手軽に輸入ビジネスで儲けられる時代。
輸入なんて大それたこと、と思わずに、まずは本書を読んで研究してみてはいかがでしょうか。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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3万円で輸入商品を決めるとき、全額で同じ商品を仕入れるのでは
なく、1万円の商品を3種類、輸入するようにしてほしい。なぜな
ら、1種類だけでは、余程の確信がない限り、リスクを回避するこ
とが難しくなるからだ
事前に市場流通価格を考え、関税などを把握したうえで仕入れればよい
日本には輸入に関する質問に答えてくれる機関が数多く存在する
・ミプロ
・ジェトロ
最初は知名度のある、素人でも誰でも簡単に売れる商品を扱うこと
こそが、成功への第一歩
一番重要に感じる価格だが、実は多くの消費者は、第一にお店の信
頼度をチェックするのである。次に品質、そして最後に価格がくる
海外のショップの中には、日本へ発送しない業者も存在する。販売
業者がアメリカの場合、便利なのが、『USABOX』だ。ここで
は郵便住所が手に入る。物理的住所と仮想BOXが自分のものにな
るのだ。そして日本へ転送してくれる
商品探しの原則は、小さい、軽い、壊れない
テレビショッピング商品は輸入品も多く、海外で人気の商品を日本
のテレビショッピング会社がテレビ通販で販売することが多い。こ
れらの商品を安く提供できれば、広告費も少なく、素人でも上手く
売れるのである
予防より治療の商品
楽天市場で売れていて、なおかつヤフオクに出品がない輸入品の場
合、ほぼ確実にヤフオクで販売することができる。少しでも安く購
入したいお客はヤフオクにもやって来る場合がある
「Yahoo」や「Google」で「as seen on tv」と検索してみよう。あ
らゆるテレビ通販商品を見つけることができるだろう
初心者はコピーされそうな商品を扱わないことが重要
「返品可」を記載するだけで反応が大きく変わってくる
販売者の顔写真・電話番号・出品者情報を載せる
納品の速さは購買基準の一つなので、「即納」できるように実践
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『3万円の元手で月商1000万円! 初めてのネット輸入&販売』・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4827204136
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◆目次◆
第1章 ネット時代のかんたん輸入&販売
第2章 ネットで輸入&販売 準備はかんたん
第3章 これなら失敗しない商材の選び方
第4章 利益を最大化させる仕入れ術
第5章 利益を最大化させる販売戦術
第6章 リスク回避&クレーム対応
【巻末資料】
1.よくある質問への回答
2.輸入ビジネスに役立つリンク集
3.そのまま使える簡単英文文例集
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2008年6月6日
【もう一度「戦略」のキホンを学ぶ】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4820745077
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本日の一冊は、ローランド・ベルガーのコンサルタント3人が執筆を担当し、同社日本法人会長の遠藤功さんが監修した、事業戦略の教科書。
戦略に関しては、有名なマイケル・ポーター教授の『競争の戦略』をはじめ、数多くのテキストが出されており、硬軟あわせるとかなりの数、市場に出回っています。
※参考:『競争の戦略』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478371520/
そんな中、本書に何か特長を見出すとすれば、その恐ろしいまでのわかりやすさと、実践的な視点でしょう。
単なるフレームワークの提示に終わることなく、実際にプロジェクトを進めていく場合、どこがポイントになるのか、ということをしっかり記述してくれています。
具体的には、「正しい現状理解のための5つのポイント」における調査方法、分析方法の提示、「成長オプション」のところで述べられている、ビジネスモデルの観点から「成長オプション」を考える方法などですが、これらの方法をうまく使えば、新市場の開拓や客単価アップなど、自社の新たな成長のチャンスを見出すことができるはずです。
巻末には、ローランド・ベルガーが使っている「価値観を可視化するrbプロファイラ―」(=19の普遍的な消費者価値)も載っており、コンサルタントにとっても重宝する一冊です。
戦略策定のノウハウを学びたい方、問題解決力をアップしたい方に、ぜひおすすめしたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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戦略は、本社部門の一部の人間だけで描き得るものではなく、必ず
オペレーションの現状をきちんと理解している人も交え、侃々諤々
の膝詰めの議論を繰り返しながら練り上げていくものである
戦略作りには、地に足が着いた現場の目線と、なおかつ、鳥のよう
な高い目線の両方が必要である
戦略が優れたものになる最も重要なポイントは、自社にとって、あ
るいは自部門にとっての「本当の課題」を的確に判断すること
「店頭の商品」「来店する人」「不良品」「伝票」「在庫」などの
数を実際に数えることで、管理上の”乾いた数字”からは見えてこ
ないことが見えてくる
◆正しい現状理解のための5つのポイント
1.方法論・フレームワークの適切な活用
2.ファクト(事実)の徹底的な収集
3.(収集したファクトの)構造的・論理的な分析・理解
4.因果関係と本質の理解
5.関係者による突き詰めた理解
SWOT分析は、OT→SWの順に進めていくことが望ましい
◆5フォース分析
・既存プレーヤー同士の競争
・新規参入の脅威
・代替製品・代替サービスの脅威
・買い手の交渉力
・供給者の競争力
通常、市場規模は金額で見ることが多いが、その場合には、単価と
数量に分けることも必要
◆顧客について理解するための5つの視点
「基本属性」「価値観」「ライフスタイル」「ニーズ」「購買行動」
自社の領域から上流もしくは下流への展開が可能か、もしくは自社
が位置する領域をどう組み替えうるか、といったことを考えていく。
これが成長オプションとなる
ビジネスモデルの観点から成長オプションを考える上では、対価を
得る相手を変える、お金を得るために提供するものを変える、対価
の取り方を変える、といった三つの視点が考えられる
腹落ち感・納得感の醸成に必要なことは、「見える化」と「対話」
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『事業戦略のレシピ』遠藤功・監修、鬼頭孝幸、山邉圭介、朝木野晃茂・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4820745077
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◆目次◆
オープニング 「戦略」とは何か
第1章 戦略を作る前に
第2章 戦略策定ステップ1 現状分析
第3章 戦略策定ステップ2 戦略オプション策定
第4章 戦略策定ステップ3 オプション評価・絞り込み
第5章 戦略策定ステップ4 計画・アクションへの落とし込み
第6章 確実に「実行」するために
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2008年6月5日
【「ここ一番」で力を発揮する方法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763197894
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本日の一冊は、司法試験界のカリスマ塾長・伊藤真さんが、「ここ一番」で力を発揮する力、「一点集中力」とその鍛え方を論じた一冊です。
試験に限らず、スポーツ、商談、スピーチ、販売キャンペーンなど、ここ一番の集中力が問われる場面というのは結構あります。
そして、多くの場合、その大事な場面で集中力を欠いたばかりに評価を落としたり、自信をなくしたりしてしまう。
逆に、「ここ一番」で集中できる人は、それまでの練習ではふるわなくても、一気に名声を獲得してしまうものなのです。
では、ここぞという場面で集中するためには、一体どうすればいいのでしょうか。
本書には、その秘訣と、具体的な訓練方法が書かれています。
一点以外を捨てる、細分化方式で仕事に取り組む、あえて負荷をかける…。
いずれもカリスマ講師が指導で用いているメソッドだけに、その教えには説得力があります。
いざ本番になると力が発揮できない、という方に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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食事メニューをはじめ、試合前の準備、練習メニュー、試合中の身
体の動かし方にいたるまで、同じであることに徹底的にこだわり、
決められた所作をこなしていくことで、次第にスイッチが入ってい
く。そしてバッターボックスに立ったとき、イチローの集中力は極
限まで研ぎ澄まされるという
とにかく、自分の目指す「一点」にエネルギーを集中すること。そ
れ以外は勇気を持って「捨てる」こと。そして、この「決断」がで
きるかどうか――。
ひたむきに「一点集中」する姿は、周りを感動させ、限りない影響
を与えていく
一点に集中するノウハウは、結局は捨てるノウハウでもある
集中すべき対象を、できるだけ単純明快、簡単なものにすること
より効率のよい校正の仕方とは、一つのテーマ、たとえば「送り仮
名の間違いを探す」というテーマで全体を一通り見る。そして次は
「問題の番号がちゃんと順番になっているか」というテーマで全体
を見る、といった手順で行うことだ
私がいつも心がけていることは「負荷をかける」というものである。
たとえば私は、塾生に「模擬テストは、あえて遅刻して受けてみろ」
と勧めている。本番では何が起こるかわからない。そのシミュレー
ションもかねて、わざと遅刻していくのだ。遅刻が難しければ、試
験開始から一〇分間は何もしない、というのでもいい
集中する「一点」は、はじめは何でもいい。掃除なら掃除だけ。コ
ピー取りならとにかくコピー取りだけ。とりあえず小さな部分、ミ
クロのところから始めて、成功体験を積み、次のステップに進んで
いく。その連続を「成長」と呼ぶのだ
小さな作業に集中できない人間が、大きな仕事などできるはずもない
やはり原点に立ち返って、本来の理念に関係ないことはやめよう
時間制限を自らに課さないと、集中できない
何かが欠けているからこそ、それを補うために集中できる
これから仕事や勉強にとりかかるというのであれば、物理的に必要
な資料や道具などをきちんとそろえておくことが大前提だ
古典的だが、意外と効果があるのが、鉢巻きを締めることだ
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『一点集中力』伊藤真・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763197894
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◆目次◆
プロローグ
第一章 「一点集中力」で、あらゆる限界を突破せよ
第二章 「仕事」が劇的にうまくいく
第三章 「勉強」の成果を最大限に引き出す
第四章 「一点集中力」を鍛えるトレーニング
第五章 夢をかなえる「一点集中力」
エピローグ
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2008年6月4日
【姜尚中、初の生き方本】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087204448
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本日の一冊は、政治学・政治思想史を専門とし、テレビのコメンテーターとしても知られる姜尚中さんが、初めて書いた生き方本です。
タイトルの由来は、「『悩む力』にこそ、生きる意味への意志が宿っている」という著者の信念。
ですから本書は、読者を悩みから救ってくれる本というよりは、むしろ積極的に悩むことで生きている実感が得られる、という著者の主張を形にしたものです。
ユニークなのは、この「悩む」ことに関連して、文豪・夏目漱石と社会学者・マックス・ウェーバーを紹介している点。
彼らの作品や思想、当時の社会背景から、悩める現代人へのヒントを導き出そうとした、というところが新しいと思います。
著者いわく、「百年前の日本でも『神経衰弱』という名の心の病が社会問題とな」ったそうで、当時を知ることで現代の問題を読み解く、というのはあながち無理なことではないのかもしれません。
著者が問題視しているのは、グローバリゼーションと並ぶ現代の特徴である、「自由」の拡大。
これによりわれわれの自我は肥大化していくわけですが、著者に言わせるとこれが問題で、「自我が肥大化していくほど、自分と他者との折りあいがつかなくなる」。
それによって人間はまた寂しくなってしまう。ここに現代人の問題の本質があるのです。
では、どうすればこの「悩み」を解消できるのか、本書にはその具体的な解決策は示されていません。
ただひとつだけ、本書の中に登場する「相互承認」という言葉がおそらくカギを握っているのでしょう。
悩むことは当然としても、せめてその悩みとの付き合い方くらいは知っておきたいもの。
特に学生さんや社会人3年目までの方におすすめしたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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漱石の趣意は、文明というのは世に言われているようなすばらしい
ものではなく、文明が進むほどに人の孤独感が増し、救われがたく
なっていく――というところにありました
ウェーバーは西洋近代文明の根本原理を「合理化」に置き、それに
よって人間の社会が解体され、個人がむき出しになり、価値観や知
のあり方が分化していく過程を解き明かしました。それは、漱石が
描いている世界と同じく、文明が進むほどに、人間が救いがたく孤
立していくことを示していたのです
私が人生に対して問いかけると言うよりも、人生から私が問いかけ
られている
自我が肥大化していくほど、自分と他者との折りあいがつかなくなる
自分の城だけを作ろうとしても、自分は立てられないのです。その
理由を究極的に言えば、自我というものは他者との関係の中でしか
成立しないからです。すなわち、人とのつながりの中でしか、「私」
というものはありえないのです
「精神のない専門人、心情のない享楽人。この無のものは、人間性
のかつて達したことのない段階にまですでに登りつめた、と自惚れ
るだろう」(ウェーバー)
ウェーバーが予想したのは、言ってみれば「唯脳論的世界」です。
放縦で、人間中心で、脈絡のない情報が洪水のように満ちた世界。
それは、自然の営みとは無関係に、自分勝手な人間の脳が恣意的に
作り出す世界です
人は何を知るべきなのか、という問題は、どんな社会が望ましいか
ということともつながっています
青春とは、無垢なまでにものごとの意味を問うこと
氷の上を滑るようにものごとの表面を滑っていたら、結局、豊かな
ものは何も得られないと思います。青春は挫折があるからいいのだ
し、失敗があるからいいのです
人生とは、自分がどうすべきなのか選択せざるをえない瞬間の蓄積
であり、それを乗り越えていくためには、何かを信じて答えを見つ
けなければなりません
相互承認の中でしか、人は生きられません。相互承認によってしか、
自我はありえないのです
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『悩む力』姜尚中・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087204448
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◆目次◆
序 章 「いまを生きる」悩み
第一章 「私」とは何者か
第二章 世の中すべて「金」なのか
第三章 「知ってるつもり」じゃないか
第四章 「青春」は美しいか
第五章 「信じる者」は救われるか
第六章 何のために「働く」のか
第七章 「変わらぬ愛」はあるか
第八章 なぜ死んではいけないか
終 章 老いて「最強」たれ
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2008年6月3日
【パソコン術~に続くヒット?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844325736
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本日の一冊は、最近ブレイク中の『たった3秒のパソコン術』のウェブ検索版とも言うべきもの。
※参考:『たった3秒のパソコン術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837977103/
「ウチの新商品はネットでどれくらい話題になっている?」
「どこかで見た○○の記事が読みたい」
「5.6ポンドって何キログラムだっけ?」
という、わがままな上司のリクエストに瞬時に答え、「○○君すごいね」と言われる、ネット検索の裏ワザが、全部で55個紹介されています。
もう既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、検索サイトは、使い方次第で電卓にもなるし、度量衡の計算もできるしと、かなり多くの機能を持っています。
本書に書かれている機能を使いこなすだけでも、かなり作業が効率化するので、試してみて損はないと思います。
土井が便利だな、と思ったのは、ニュースを特定の時期に限って抽出するワザと、Googleで「ヤマト」+伝票番号で配送状況を確認できる、というワザ。
これは知っているのと知らないのとでは差がつきますね…。
ビジネスシーンはもちろんですが、家庭でも使える便利な機能が満載で、一冊持っておいて損はないと思います。
前述の『たった3秒のパソコン術』と併せて持っておくことをおすすめします。
※参考:『たった3秒のパソコン術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837977103/
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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使いやすいメタ辞書検索サービスとしては「goo辞書」がおすすめで
す。1回の検索で国語・新語・和英・英和辞書+α(四字熟語辞書
など)に加えてフリー百科事典「Wikipedia(ウィキペディア)」も
一緒に検索できます。さらに多くの辞書を調べたい場合は、多彩な
業界・専門用語をカバーした391辞書を一度に検索できる「Weblio
(ウェブリオ)」がおすすめです
Googleで「5.6ポンド」を検索すると、キログラムに換算した値が検
索結果に表示されます。また「5.6ポンドをグラムで」とすれば、換
算する単位を指定できます
「○○から武蔵小山」で乗換案内を参照できます
「著作権の保護期間延長」に関して政府機関からの情報だけを集め
たい場合は、「site:」という検索オプションを使い、「著作権 保
護期間 延長 site:go.jp」を検索します
◆どこのサイトにあった情報がわかっている場合
「inurl:」という検索オプションを利用して、
◆日付を指定してニュースを探したい時
「Google Datarange Checker」を使う
Googleでは、ヤマト運輸の「宅急便」の配送状況が調べられます。
「ヤマト」+伝票番号(ハイフンは除く)というキーワードで検索
すると、検索結果に[ヤマト運輸のお荷物XXXX-XXXX-XXXXの配送状況]
と表示され、クリックするとヤマト運輸のサイトで配送状況を確認
「Yahoo! 宅配」では、日本通運(ペリカン便)、福山通運、ゆう
パックのそれぞれの配送状況を検索できます。いずれも伝票番号を
入力して[検索]をクリックするだけです
◆PDFファイルに限定して「携帯電話」に関する各種調査資料を探したい時
Googleの場合は、[検索オプション]にある[ファイルタイプ]で[Adobe
Acrobat PDF(.pdf)]を選択し、「携帯電話 リサーチ」というキー
ワードで検索
何らかの情報を除外したいときは、「-」(マイナス/半角ハイフ
ン)を付けてキーワードを入力
◆俳優の「玉木宏」さんが出演する番組を全部チェックしたい
1.「Yahoo!テレビ」にアクセス
2.「玉木宏」と入力
3. [検索]をクリック
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『上司の質問に即座に答えるビジネス検索術』小林祐一郎、できるシリーズ編集部・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844325736
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◆目次◆
第1章 上司の質問に即座に答えるビジネス検索術
第2章 家族や友達の見る目が変わる家庭の検索術
第3章 いざというときにどこでも役立つケータイ検索術
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2008年6月2日
【お金持ちになる最短距離は?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/458413068X
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本日の一冊は、富裕層向けライフスタイル誌「SEVEN HILLS」の発行人であり、富裕層研究の第一人者として知られる臼井宥文さんが、お金持ちの思想や行動を明らかにした、日本版『となりの億万長者』。
※参考:『となりの億万長者』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152081082/
『となりの億万長者』のようにデータ満載の本ではありませんが、お金持ちや成功者の思想・行動を学び、自己啓発的に読める、という意味ではニーズのある本だと思います。
自分の本業の周辺でチャンスを探す、後追いでなく一番乗りのものを見つける、価値が上がるものに目をつけるなど、ビジネスや投資で成功するための原理原則がわかりやすい言葉でまとめられています。
また、富裕層ビジネスを考えている人にとっても、富裕層の5大ニーズや行動パターンが書かれており、参考になります。
やや精神論が多いため、実際に行動に落とし込むにはイマジネーションが必要ですが、行動のきっかけ、ヒントとしてぜひ読んでおきたい一冊です。
あまり金・カネ言う本は好きではないのですが、人間は霞を食って生きられないのも真実。
今の時代を生き抜くための方程式をつかむという意味で、読んでおくといいかもしれません。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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上場後のYahooに打ち合わせに行ったときにもこんなことがありまし
た。コーヒーを運んできてくれたジーンズ姿のアルバイト女性を、
「この人も2株持っているんだ」と担当者が教えてくれました。新
興のネット企業にバイトで入ったつもりが、上場により、1株6千
万円でしたからその女性はポンと1億2千万円を手に入れたわけです
変わらない価値というのは、実はあまりないのです。逆に、価値が
上がるものに目をつけることが大事です時代が変わるときには、新
しい価値観が生まれます。そこに、早く目をつけ、うまく便乗でき
た人は億万長者になっています
日本人作家だけでなく、韓国でも中国でも軒並み現代作家の作品が
買われ、値が上がっています。そういうところに早く目をつけた人
がリッチになれるのです
これからは小さい企業、大企業の子会社でストック・オプション制
をとっている企業に入ったほうが有利
自分からもいろいろとマスコミに発信したり、「あの人はすごいよ」
と言われるように、業界内で名を上げること
これからの時代は、いい大学を出ればよいというわけではなく、学
歴はなくても「早いうちに働く」ほうがチャンスがある
どんなことでも、他の人がやっていないこと、一見、ダメだろうと
思うようなことにチャンスがある
そのジャンルの最初の一人として努力した人は、大きな成功をつかめる
ファッションもアートも、「見せびらかし」の顕示的消費に庶民は
憧れ、模倣し、追いかけていくことで文化となって定着していく
◆富裕層の5大ニーズ
1.資産防衛 2.教育 3.エンターテインメント
4.アンチエイジング 5.セキュリティ
本物の富裕層は、体験や学びや交流、時間や空間といった目に見え
ないものに多くのお金を使っています
新しいものに対してチャレンジしていくときは、果敢に新しい人脈
に飛び込んでいくことです
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『3年で富裕層になる!』臼井宥文・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/458413068X
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◆目次◆
はじめに――いつ誰が「富裕層」になるかわからない時代
第1章 あなたも富裕層になれる!
第2章 富裕層ってこんな人たち
第3章 3年で富裕層になる方法<メンタル編>
第4章 3年で富裕層になる方法<実践編>
第5章 私はこうして富裕層の仲間入りをした
付 章 ニューリッチから本物の富裕層へ
あとがき
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2008年6月1日
【この考え方なら食いっぱぐれない】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479792368
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本日の一冊は、刺激的な発言で知られるジャーナリストの日垣隆さんが、独自の知的生産術と仕事術、人間関係術を説いた一冊。
もともとは著者が風呂から上がった途端にわき出てきたアイデアをまとめたものだそうですが、個人が仕事をする上で大切なことはほぼ網羅されていると言っていいと思います。
取引先や取材先とどんな人間関係を築けばいいか、どうやってお願い事をするべきか、物事の本質をどうやって見抜くか…。
なかには「メールの未処理は『なし』の状態にして帰宅する」などといった項目もあり、具体的なアドバイスがうならせてくれます。
実用的な話をする一方で、理想の生き方、働き方についても言及しており、なかでも「理想の生き方とは、死ぬまでフローがあること。死ぬまで楽しく働くこと」という言葉は、非常に共感できました。
土井が聞いた範囲で、同様のことをおっしゃったのは、故・江藤淳先生とセコムの飯田亮さん。飯田さんは日本経営合理化協会さんの講演テープで、「人間はストックで飯を食うと腐る」とまでおっしゃっていました。
一生、自分の看板で飯を食っていくためにどうすればいいか。その心構えとプロフェッショナルとしての精神が、本書には書かれています。
ビジネスパーソンが書いた本ではありませんが、それだけに視点が新鮮。死ぬまで仕事をエンジョイしたい、すべての人におすすめの一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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成果を上げる方法や仕事の技術というのは、ゼロから築くより、す
でにあるパターンを盗んで組み合わせるほうが、ずっと効率がいい
これだけインターネットが発達し、すべての調べものがパソコン一
つでできてしまう時代だからこそ、逆説的に「現場に行くこと」が
貴重な価値をもつ
仕事においての人間関係で大切なのは、「相手にとって、自分の優
先順位が高いこと」
「常に自分に課題を課していく人が、思想的貴族だ。すぐれた人間
とは、自分自身に多くを課す者のことである」(スペインの哲学者
オルテガの言葉)
情報は、収集しようと必死になっても得られません。なぜなら、情
報とは「出合う」ものだからです
ビジネスマンが仕事で必要な本を立ち読みですませようというのは、
実に品がない行為
物事の本質は、ウソをつく理由に隠されている
ビジネスにおけるすべてのアイデアは「素人」が相手
誰かに薦められたら、すぐさま取り入れないと何も教えてもらえな
くなり、人とのネットワークも脆いものに変わってしまう
すべてのアイデアや工夫は、「制限」から生まれる
三年で辞められるような仕事は代替性が高い仕事で、そんな仕事に
就くことが危険
会社に認められなくても、個人として商売道具になるものには金を
惜しまない
理想の生き方とは、死ぬまでフローがあること。死ぬまで楽しく働
くことです
天才以外のその他大勢がほとんどであれば、そのなかで成果を上げ、
抜きん出ていく方法は一つだけ。継続することです
いちばん自分の身になるのは、「お金をもらいながらする勉強」
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『ラクをしないと成果は出ない』日垣隆・著
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◆目次◆
第1章 基本編
第2章 インプット編
第3章 ネットワーク編
第4章 撃退編
第5章 独立編
第6章 継続編
第7章 組織編
第8章 時間編
第9章 アウトプット編
第10章 生活技術編
おわりに
[エラー: asin:4479792368 というアイテムは見つかりませんでした]