2008年6月21日
【創業時の情熱を思い出すには】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763198246
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本日の一冊は、タリーズコーヒージャパンの立ち上げに成功し、2001年には飲食業界最速(当時)で株式を上場、最近では同社を退き、サンドイッチチェーン「クイズノス」の世界展開に乗り出した著者が、創業からの思いと仕事の心構えをつづった一冊です。
タイトルの『仕事は5年でやめなさい。』が、刺激的過ぎて、とても部下には読ませたくない内容のように思われますが、本当の意図は、5年ごとに区切ってキャリア目標を考え、成長を加速させることにあります。
著者がこれまでに実践してきたという「未来自分史」や、年に3回目標を立てる「ハットトリック手帳」など、著者ならではの仕事ノウハウも目を引きますが、読みどころは何といっても、著者の下積み時代・創業時代のエピソード、そしてそこから得られた仕事の教訓ではないでしょうか。
マイナスをプラスのスパイラルに変えるために現在以上に投資する、逆境のなかにあると思うときこそ、丁寧に心をこめて懸命にやる、一見単調に見える仕事こそ脳を使え…。
単なる精神論だと思ったらそこまで。実際には、実践できる人がほとんどいないからこそ、確実に成果が出るやり方だと思います。
普段だったら、ビジネスパーソン全般に読んでほしい、と言うところですが、今回はあえて経営者にこそ読んでいただきたい。
どんなに意識しても失われがちな創業時の情熱と仕事への真剣なまなざし、そして高い理想を思い出すには、絶好の一冊です。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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いわば自分のそれまで5年間のやり方を変え、考え方を変え、バー
ジョンアップしながら5年単位で成長し、本当の実力をつけていく。
私の言いたい「仕事は5年でやめなさい」とはそういう意味です
◆ハットトリック手帳
1.1年の初めは、自分自身の成長につながること
2.4月1日は会社の始まりですから、会社や自分の部署のノルマ
3.私の誕生日である12月3日に立てるのは、自分の周囲の人への恩返し
学んで自分を成長させようという姿勢があれば、たいていのことは
我慢できるもの
失敗したときの最悪の状況をしっかりイメージしておくこと
当時は非常に危機的な状況で、毎月の赤字は100万円を越えてい
ました。しかし、もしその赤字に耐えきれずに、3ヶ月であきらめ
てしまっていれば今のタリーズはもちろんありません。赤字をはじ
き出していた3ヶ月のあいだであきらめて、簡単にやめてしまって
いたら、それは「3ヶ月の失敗」ではなく、「事業の失敗」
マイナスをプラスのスパイラルに変えるためにはどうしたらよいか。
その方法は、まずは現在以上に投資することです
順調なとき、多忙なときにはできないことを、逆境のなかにあると
思うときこそ、丁寧に、心をこめて、懸命にやってみる
多くの人に会えばそれだけ運が向いてくる確率は高まる
一見単調に見える仕事こそ、脳を使え
サービスがマニュアルから生まれるとしたら、ホスピタリティは頭
を使い、心をこめることで生まれる
同じ仕事をするのならば、マイナーな場所や境遇で仕事をするほう
が、間違いなく成長の角度は大きい
自分はなぜ、あんなに悔しかったのか、悲しかったのかと考える。
悔しいと思ったら、そんな屈辱を相手に与えないようにするにはど
うすればいいのかを考える。いじめられたら、いじめ返すことを考
えるのではなく、いじめをなくすためにはどうすればいいかを懸命
に考えてみる
ひとりひとりに生きがいややる気を与えるのは、上に立つ者の義務
私を含め創業者というのは、その仕事に自分のすべて、人生そのも
のをかけて取り組んでいます。その情熱の、少なくとも余熱くらい
は感じ取ってほしい
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『仕事は5年でやめなさい。』松田公太・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763198246
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◆目次◆
プロローグ
1章 人生を切り拓く「目的」の見つけ方、「目標」の立て方
2章 おぼれながら「金のワラ」をつかめ 失敗は成功の引き金
3章 「凡」に目を光らせろ、些事を磨けば本物の力がつく
4章 コンプレックスを掘って宝を出せ マイナー意識が道を拓く
5章 自分を伸ばし、人を育てる ノーファン・ノーゲインの心意気
エピローグ
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