2007年11月17日
【さわかみ流】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478002703
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本日の一冊は、元ピクテ銀行日本代表で、現在は設定以来安定した運用を続ける「さわかみファンド」の代表、澤上篤人さんが、長期投資の視点と具体的なテーマに触れた注目の一冊。
日々の値動きや投資理論に左右されない長期投資の考え方と注目すべき指標、経済動向、銘柄選びのポイントを、素人にもわかりやすく説いています。
なかでも、成長企業を見極める視点や、澤上さんが注目しているという「次世代エネルギー」「食糧」「環境」などのテーマに関する考察は読み応えがあります。
もともとが「ダイヤモンド・ザイ」に連載中の長期投資コラムとい
うこともあり、とても読みやすい一冊です。
投資の基本を学べるのはもちろんですが、それよりも澤上さんの投
資家としての精神に触れられるのが一番の魅力です。
土井は以前にこの澤上さんに取材でお会いしたことがありますが、
ちょっと変わり者で頑固者、でも時折見せる笑顔が素敵な方でした。
その時に言われたことで印象に残っているのは、「株は知的ゲーム」
という言葉。
どんな状況でも理性的に判断できる、優れた投資家になるために、
ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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資産運用では、いついかなる時も「今」の正解を求めてはいけない
「今」ではなく、「将来の納得」のために行動するのが、投資の本
来のあり方なのだ。そのためには、これから先、将来にわたって人
々の生活にとってずっと必要なものを、ひとつひとつあげてみるこ
とが有効である
経営者がどれだけがんばっても、それは企業の成長にとって半分で
しかない。残りの半分は消費者がお金を出すかどうかにかかっている
皆が売ろうとして必死になっている時は、なにもかもがやたらに安
い。そういった安いときに買っておくから、長期投資家は結果とし
て、大きく儲かる
業績予想はせいぜい今期・来期、長くて2年後までのものしか載っていない
「自分が贅沢したい」というところから一段上がって、持って産ま
れた能力や意欲、夢を社会のために生かしたいという場合には、そ
の思いを遂げる手段として「お金」はすごく大切になってくる
◆ファンドマネジャーの資質
1.未来を先取りしてイメージする力
2.内部(組織)や社内のリサーチ陣に対して断固とした態度を取れるか
3.外部(顧客)に対して毅然とした態度が取れること
4.「捨てる能力」があるかどうか
企業の売上の良し悪しの発端は、実は「好き・嫌い」なのだ
金利上昇を睨んで、個人投資家が銘柄選択で注意すべき点はなんだ
ろうか。まず、借金の多い会社は避けるということだ
配当を出さなくても、キャッシュや資産のある会社はM&Aの対象
になりやすい。もし株価が安値に放置されていれば、恰好の狙い目となる
若いうちに住宅を買うのはNG
次世代エネルギーの開発や食糧不足への対応、それに地球環境の保
全は地球規模ニーズとして、今後も高まる一途
投資家や市場関係者から見向きもされない分野が、意外とおもしろ
い。つまり、成熟産業の中から長期投資対象を見つけるのだ
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『10年つきあう株を見つけよう!』
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┃▼目次▼
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┃ はじめに
┃ 第1章 思いと夢を実現する長期投資
┃ 第2章 情報は未来を読み解くヒントだ
┃ 第3章 投資の常識を疑ってみる!
┃ 第4章 キラリと光る会社を探す
┃ 第5章 このリズムがわかると長期投資はうまくいく!
┃ おわりに
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