2007年9月22日
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昨日ご紹介してブレイク中の『佐藤可士和の超整理術』に引き続き、今日も広告クリエイターによる注目の一冊をご紹介します。
※参考:『佐藤可士和の超整理術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532165946
本日の一冊は、新潮文庫「Yonda?」、「日テレ営業中」「ガス・
パッ・チョ!」などの名コピーで知られる辣腕クリエイター、
谷山雅計(たにやままさかず)さんによるコピーノウハウです。
著者いわく、本当にいいコピーを書くには、普段から「自分のアタ
マを”発想体質”にしておく必要がある」。
本書は、その「発想体質」を作るための心構えと具体的アクション
について語られた一冊です。
「明日から、あなたの毎日の生活のなかで、『なんかいいよね』と
いう言葉を禁句にしてほしい」、「ふつうの人の知性を期待しても
いいが、ふつうの人の意欲を期待してはいけない」などと厳しい教
訓が並び、およそクリエイティブにかかわる方なら全員が何らかの
示唆を得られる内容だと思います。
具体的にダメなコピーの例、優れたコピーの例が挙げられており、
それぞれに解説がついているので、クリエイターの教科書としても
重宝する一冊だと思います。
時折、糸井重里さんに聞いた話や、氏のコピーを著者が分析した内
容など、こぼれ話的なものもあり、リラックスして楽しめます。
ビジネスでコピーを書く方、人の心をひきつける文章を書きたい方
は、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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明日から、あなたの毎日の生活のなかで、「なんかいいよね」とい
う言葉を禁句にしてほしいのです
コピーの”書く”は、「散らかす→選ぶ→磨く」(中略)「散らか
す=たくさん書く」は3つのステップの入り口だからこそ、その部
分がいちばんカンジンになってくる
コピーを書くときには、なにか書く対象となるモノがあるはずです
が、それはただひとつだけで世の中にポコッと存在しているわけで
はありませんよね。いろいろな人やほかのモノとの関係をもってい
るはずです
人間って、いまの自分がかわいいから、いまの自分を中心に考えて
昔の自分を忘れようとしたり、否定したりしがちです。でも、「あ
のときに自分はこう思った」という気持ちは、いまの自分にはない
大切な視点なんです
ボディコピーのよしあしは、文章力で決まるものではなく、対象物
への思考の深さで決まる
広告はふつうの人の知性を期待してもいいが、ふつうの人の意欲を
期待してはいけない
むしろ考えてほしいのは、「自分のペンの力で、いまある状況をな
んとか変えてみせよう」ということ
意味で書いて、生理でチェックする
コピーを書きながら、そこからそれが世の中に広がっていくイメー
ジをどこまで描けるかによって、差が出ます
広告が広く世の中で話題になるためには、「みんなが言いたいこと
を言わせてあげる」という考え方が大切
大切なのは、どういう考え方は、いまはまだ「そんなのわかんない」
であり、どんな考え方がちょうど「そういえばそうだね」であり、
どういう考え方はすでに「そりゃそうだ」になっているのかを、ち
ゃんと把握していること
いまの時代は、言葉にもキャラクターのようなものが求められている
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『広告コピーってこう書くんだ!読本』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883351793
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┃▼目次▼
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┃ 序章 はじめに「発想法ではなく、発想体質を」。
┃ 第1章 生きたコピーの書き方。
┃ 第2章 もっと伝えるために。
┃ 第3章 コピーを超えるコピー。
┃ 第4章 広告的「アタマのよさ」。
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