2007年9月15日
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822244997
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本日の一冊は、京セラの名誉会長、稲盛和夫さんが、自らが傾倒した西郷隆盛の思想を紹介した一冊。
現在の日本のリーダーに欠けている「大義」「大計」「無私の心」の必要性を説き、混迷の時代を乗り越えるための指針を示した、じつに骨太な一冊です。
昨今は、創業社長が上場してすぐさま持ち株を売り払って私腹を肥やす、というケースが増えていますが、氏はこうした風潮にも異議を唱え、永続する組織を作るための原理原則、経営者としてあるべき姿を説いています。
また、古くから活躍してくれている人材には「巨石と巨石のあいだ
を埋める貴重な石として働いてもらう」など、人材登用、マネジメ
ントのコツについてもヒントが満載。
商売で成功するための心構えにも触れており、じつに参考になります。
途中、似たような話が続いて中だるみするところもありますが、全
体としては読み応えのある内容です。
なかでも、著者が実践しているという「6つの精進」は必読です。
社会的に意義のある仕事がしたいという方、マネジメントで壁にぶ
つかっている方、稲盛哲学の原点を知りたい方に、ぜひおすすめし
たい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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西郷を突き動かしたのは何だったのでしょうか。それは、日本とい
う国を正しい方向に導かねばならないという「大義」であり、その
「大義」に基づく「信念」でした。その信念が、西郷に「勇気」を
与えたのです
トップに立つ人間には、いささかの私心も許されないのです。基本
的に個人という立場はあり得ないのです。トップの「私心」が露に
なったとき、組織はダメになってしまうのです
巨石として優秀で功を立ててくれるような人材を外部も含め登用す
る一方、古くから会社のために献身的に努力してくれた人材には、
巨石と巨石のあいだを埋める貴重な石として働いてもらうべきなのです
現実という荒波を乗り越えていくためには、「情」の要素に加えて、
冷徹なほどの「理」の部分がどうしても必要
「相手によかれかし」と互いに努めること、それが商いの原点であ
り、極意なのです
欲を離れること、誠を貫くこと、人に尽くすこと。それこそ、病め
る現代の処方箋です
すべて人間は己れに克つことによって成功し、己を愛することによ
って失敗するものだ
はかりごと(駆け引き)は、日常的に用いない方がよい
真の偉業というものは、高潔で清らかな思いがあってこそ、多くの
人の協力を得て成し遂げられる
リーダーは日本国の大計を示すべきだ
人格を高め、それを維持するためには、繰り返し繰り返し、素晴ら
しい哲学を学ぶと同時に、自らのあり方を日々反省する
◆6つの精進
1.誰にも負けない努力を日々続ける
2.謙虚にして驕らず
3.反省のある毎日を送る
4.生きていることに感謝する
5.善行、利他行を積む
6.感覚・感性を伴うような悩み、心配事はしない
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『人生の王道 西郷南洲の教えに学ぶ』
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┃▼目次▼
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┃ プロローグ
┃ 第一章 無私
┃ 第二章 試練
┃ 第三章 利他
┃ 第四章 大義
┃ 第五章 大計
┃ 第六章 覚悟
┃ 第七章 王道
┃ 第八章 真心
┃ 第九章 信念
┃ 第十章 立志
┃ 第十一章 精進
┃ 第十二章 希望
┃ 西郷隆盛 略年譜
┃
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