『裸のプレゼンター』ガー・レイノルズ・著 vol.2542


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【聴衆に感動を与える自己表現の技術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864010552
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本日の一冊は、『プレゼンテーションzen』などのベストセラーを持つカリスマプレゼンター、ガー・レイノルズによる最新刊。

※参考:『プレゼンテーションzen』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894713284

著者曰く、『プレゼンテーションzen』と『プレゼンテーションzenデザイン』は、準備やデザインを中心に扱っていたけれど、今回は実施に重きを置いたとのこと。

それゆえに、ツールの話もありますが、それ以上に人の心を導くテクニックおよび心構えに触れた、より本質的な内容になっています。

『裸のプレゼンター』とは随分インパクトのあるタイトルですが、土井が読む限り、この「裸」には2つの意味が込められています。

ひとつは、自分自身をさらけ出すということ。そしてもうひとつは、無駄を排除し、メッセージの本質をむき出しにするということです。

では、どうすればその2つが可能になるのか?

本書には、そのポイントが示されています。

聴衆と心を通わせるための3つのポイント「パンチ」「存在感」「プレゼンターの印象」から、聴衆の心をつかむ「情熱」「近接」「遊び心」の法則まで。

人の心をつかむプレゼンの原則を、他のプレゼンの達人たちの話とともに紹介しています。

今回もビジュアルが効果的に使われていて、読んでいてじつに楽しくなる内容。

さすがに3冊目ともなると、多少内容はかぶってきますが、それでもいちいち「なるほど」と感心させられることが多いです。

結局、メッセージが人の心をふるわせるかどうかは、そのメッセージが「裸」であるかどうかにかかっています。

「裸」になるための極意を知りたい方は、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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他人行儀な態度を捨て、心の壁を取り払って裸になれば、コミュニケーションはぐっと深まり、互いに心が通じ合い、相手の考えが読めるようになる

私のプレゼンテーション法は「抑制」「シンプル」「自然さ」という原則に従っている

全てを裸にするためには、無駄なものを全部剥ぎ取り、メッセージの本質をむき出しにしなければならない

「人間は一対一のコミュニケーションを取るように生まれついている」(クリス・アンダーソン)

「(わざわざ時間を無駄にするために来た場合を除いて)プレゼンターは聞き手の意識を改革し、いつもと違うことをやらせるためにそこに来ている。いいかい、それが自分の考えを売り込むということだ。相手を説得する気がないのなら、何のためにそこにいるんだ?」(セス・ゴーディン)

「なぜ?」という疑問こそ、(プレゼンテーションを含む)あらゆるプロジェクトの出発点であるべきだ

私の労務管理の講義を受けていた4人の学生が、日本の雇用保障についてプレゼンテーションを行ったときのことだった。3日後、私は他の学生たちに、そのプレゼンテーションで一番印象に残っている点は何かと尋ねた。彼らの記憶に最も鮮明に焼きついていたのは、労働法でも、話し手の主張でも、日本の労働市場の変化でもなかった。彼らが覚えていたのは、「過労死」というトピックと、日本の自殺問題だったのだ

人々に前の方に座るように促す

初心者が犯しがちなミスの一つは、プレゼンテーションの開始を待つ間、聴衆と全く触れあわないことである

◆オープンニングでインパクトを与える「PUNCH」の法則
・個人的(Personal)
・予想外(Unexpected)
・斬新(Novel)
・挑発的(Challenging)
・ユーモラス(Humorous)

明かりを消してスライドを見やすくしたい気持ちもわかる。だが、プレゼンターに光を当て続けることの方が優先事項である

問題は「どうやったら聴衆に面白がってもらえるか」ではなく、「なぜこのトピックが重要なのか」「なぜそれが聴衆にとって大きな意味を持つのか」をいかに示すかなのだ

◆効果的なエンディングのポイント
・原点に立ち返る
・キーポイントを要約する
・物語を語る
・聴衆の笑いを誘う
・引用句を表示する

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『裸のプレゼンター』ガー・レイノルズ・著 ピアソン桐原
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864010552

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◆目次◆
1.「自然さ」と裸のプレゼンテーション
2.「準備」を最優先する
3.聴衆と心を通わせるための3つのポイント
4.「情熱」、「近接」、「遊び心」によって聴衆の心をつかむ
5.「ペース」に気を配り、聴衆の「参加」を促す
6.インパクトのあるエンディングを演出する
7.「粘り強さ」を持って前進し続ける

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