2008年12月10日
『読書は1冊のノートにまとめなさい』 奥野宣之・著
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【この読書法の是否は?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4901491849
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本日の一冊は、やっぱり出た、27万部ベストセラー『情報は1冊のノートにまとめなさい』の続編です。
※参考:『情報は1冊のノートにまとめなさい』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4901491768/
ベストセラー『フォーカス・リーディング』以来、主流になっている、じっくり系読書を標榜したもので、著者の選書方法、読書術、読書後のアウトプットと情報管理までを紹介しています。
※参考:『フォーカス・リーディング』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569701620/
著者の読書フローをざっくり紹介すると、1.探書リスト作成、2.指名買い、3.マーキング、4.読書ノート作成、5.検索テキスト作成となっており、本書ではそれぞれのやり方を説明しています。
ただ、正直言うと、探書リストを作るのは時間のムダですし、読書は書籍の現物以外、すべてデジタル管理できるのに、あえてノートを作る意味がよくわかりません。
仕事の場合、作業フローに必ずアナログ要素が入ってくるため、前作のノウハウは有効だったと思いますが、読書でこれをやる意味が果たしてあったのでしょうか。
また、書店の使い方について、明らかにネットを使った方が便利なケースに書店を活用するといったコメントをしており、不自然な印象が残ります。
それと、仮にも情報やビジネスに携わる人間が、「ライターの名前まで把握する必要はないでしょう」と発信者軽視の姿勢を打ち出すのは、いかがかと思います。
あらかじめ書籍に付箋を貼っておく方法や、書店に置いてあるPR雑誌の活用、古典の入門書ガイドなどは参考になりますが、限られた時間で成果を上げることを要求されるビジネスマンの読書法としては、おすすめできません。
むしろ著者と同じ、文筆業の方にこそ、おすすめの読書法だと思います。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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本を確実に自分の中に落とし込み、インストールするためには、「読む」だけではなく、「探す」「買う」「活用する」という読書の流れ(フロー)全体を作り上げる必要がある
◆インストール・リーディング
探す:日常的な情報収集
買う:探書リストでの指名買い
読む:読書ノートの作成を見越した読書
記録する:読書ノート作りで体験化
活用する:読書ノートのデータベース化
本を探すとき、「タイトル」「著者」「出版社」がわかっていれば、格段に見つかりやすい
親書は著者名やタイトルがわかっていても、レーベル名がはっきりしない限り、どこの棚を見ればいいかわかりません(中略)逆に「レーベル名+通し番号」があれば、タイトルや著者名は不要
意外と忘れがちなのが、本屋のレジなどによく置いてあるPR雑誌です。講談社の『IN・POCKET』『本』、集英社の『青春と読書』、新潮社の『波』、筑摩書房の『ちくま』、ダイヤモンド社の『Kei』、光文社の『本が好き!』などは、よく見かける気がします
「探書リスト」のネタとして、僕がいちばん頼りにしているのは「本で紹介している本」です
アウトプットを前提とすることでインプットの能力がアップする
僕の読書ノートは少し変わっていて、「抜き書き+自分の感想」という組み合わせでできています
継続のコツは「適宜」と「随時」にあります
◆「ねぎま式読書ノート」
抜き書きには「●」、感想や補足説明などの自分の言葉には「☆」をそれぞれ付け、交互に書いていく。これだけです。焼き鳥の「ねぎま」のように、「引用」と「感想」がひとつ置きに出てくるわけです
自分の考えが覆された、認識が揺さぶられた箇所がもっとも抜き書きのしがいのあるところです
ライティングの技術を高めるためにも、「引用」を「自分の感想」と区別しておくようにします
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『読書は1冊のノートにまとめなさい』ナナ・コーポレート・コミュニケーション 奥野宣之・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4901491849
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◆目次◆
「読みっぱなし」は読んでいないのと一緒
第1章 「ノート」で読書をマネジメント
第2章 「探書リスト」で主体的・効率的に本を買う
第3章 「読書ノート」で本と対話する
第4章 ノートを活用して「アウトプット」
第5章 生活を変化させる「応用読書」
第6章 インストール「グッズ」
あとがき
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