2009年7月29日
『組織が大きく変わる「最高の報酬」』 石田淳・著 vol.1836
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【部下を行動に導く「トータル・リワード」】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4820717464
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本日の一冊は、『続ける技術』をはじめ、数多くのベストセラーを持つ著者、石田淳さんが、社員を動かすための「トータル・リワード」の考え方を示した一冊。
※参考:『続ける技術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894512432/
「人はお金じゃ動かない!」というのはわかっていても、どうやったらいいかわからないまま成果主義を続けていた、という経営者に、目から鱗のノウハウを教えてくれる、そんな内容です。
本書で登場する「トータル・リワード」というのは、「総合的かつ社会的に報いること」であり、具体的には、A.感謝と認知、B.仕事と私生活の両立、C.企業文化や組織の体質、D.成長機会の提供、E.労働環境の整備、F.具体的行動の明確な指示、の6つの視点から報酬を考えること。
本書には、この「トータル・リワード」の考え方に基づいて社員をどう正しい行動に導くか、そのヒントが書かれています。
また、適切な行動マネジメントでビジネスを成功に導いたいくつかの企業例と具体的な施策を紹介しているので、今すぐ実践したい経営者にも役立つ内容となっています。
本当にマネジメントすべきは、社員の頭でもやる気でもなく、行動。
本書には、その行動をマネジメントするための具体的ノウハウがわかりやすい言葉でまとめられています。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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社員の満足度アップにお金を使ってはいけない
東京・六本木の人気スポット「東京ミッドタウン」には、美しい公園がある。そこに一枚のプレートがあることをご存じだろうか。そのプレートには、工事に関わった人々の名前が彫られている(中略)彼らは、妻や子どもたちを連れてこの公園を訪れれば、自分の仕事を誇りをもって見せることができる
単純な成果主義は、結果しか見ずに結果だけで金銭的報酬を与えるものだが、行動科学マネジメントは、行動自体を評価している
人は「自分を大事に考えてくれている人」のために、高い能力を発揮できる
彼への報酬としては奥さん宛に花束を贈ることにした。それを彼が希望したのである。その結果、奥さんは、「あなたが働いている会社は、社員の家族のことまで考えてくれるのね」と喜んでくれ、彼の仕事に対する理解も深まった
フォルテでは、アシスタントとして入社した新人が、お客さまの髪を切れるスタイリストとなって安定した仕事ができるまでの道筋を徹底分解し、それをリストにした
◆あるインテリア雑貨店が採用した一〇〇〇ポイントカード
・扱うべき商品についての提案をした
・店の棚の配置などの改革を提案した
・お客さまへのフォローメールをした
・店のトイレ掃除をした
リーダーのもっとも重要な仕事は、業績を上げる方法を具体的にきちんと示して、そのための行動をメンバーにとらせることにほかならない
多数派を占める凡庸な社員のパフォーマンスを上げるためには、スモールゴールは重要なツール
なぜ悪い報告が早く正確に上がってこないのだろう。それは、悪い報告を早く上げる行動に報酬がともなわないからだ
「報告書は三日後までに必ず提出すること」
「書き終わったら、読み返して誤植がないか点検すること」
ばからしいと思うだろうか
「気配り」を体現する行動とは一体何で、どう計測するのか? 焼き肉屋であれば、通常の店より頻繁に網を交換する、おしぼりを3回出す、吸殻が一杯になる前にこまめに灰皿を交換する、ドリンクが半分になったら追加オーダーの注文をとりにいく……などがあるだろう
罰やペナルティは望ましくない行動を減らしたところで終わってしまい、いい行動も増えはしない
一人の社員に「MVP」を与えてはいけない
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『組織が大きく変わる「最高の報酬」』日本能率協会マネジメントセンター 石田淳・著
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◆目次◆
第1章 組織を成長体質に変える「トータル・リワード」とは?
第2章 マネジメントを分解すると、あなたは10倍ラクになる
第3章 トータル・リワードを使いこなすための行動科学マネジメントの基本
第4章 部下とチームを変える14のメニュー
第5章 事例でわかる ケース別トータル・リワードの使い方
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