『巨人・渋沢栄一の「富を築く」100の教え』


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本日の一冊は、500社もの会社を起こし、「日本実業界の父」と呼ばれた巨人・渋沢栄一の言葉を、5代目子孫、渋澤健さんがまとめ、解説を施した一冊です。

全部で100の教えが、渋沢栄一の過去の書物や記録から抜き出され、原文と解説が載せられています。

「心にも富を貯えるための教え」
「行いを研ぎすますための教え」
「規律を学ぶための教え」
「人と人の関係を楽しくする教え」
「会社の本質を見抜く教え」
「社会を元気にする教え」

など、テーマごとに名言がまとめられており、いずれも心に染みる教訓ばかりです。

商売人には商売人の、個人には個人なりの受取り方があると思いますが、個人的に興味をひかれたのは、実業家としてどうあるべきか、人間としてどうあるべきか、という教えです。

「人間にはいかに円くとも、どこかに角がなければならぬ」
「真の智者には、動中おのずから静があり、
真の仁者には、静中おのずから動がある」
「真に理財に長ずる人は、よく集むると同時によく散ずるようでな
くてはならぬ」

経営者に限らず、あらゆる人に当てはまる、貴重な教えだと思います。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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たとえその事業が微々たるものであろうと
自分の利益は小額であるとしても
国家必要の事業を合理的に経営すれば
心は常に楽しんで事に任じられる

無欲は怠慢の基である

信用は暖簾や外観の設備だけで、収め得られるものではなく、
確乎たる信念から生ずるものである

真似はその形を真似ずして、その心を真似よ

ただこれを知ったばかりでは、興味がない。
好むようになりさえすれば、道に向かって進む。
もし、それ衷心より道を楽しむ者に至っては、
いかなる困難に遭遇するも挫折せず、敢然として道に進む

かくお膳立てをして待っているのだが
これを食べるか否かは箸を取る人のいかんにあるので、
ご馳走の献立をした上に、それを養ってやるほど
先輩や世の中というものは暇ではない

人間にはいかに円くとも、どこかに角がなければならぬもので、
古歌にもあるごとく、余り円いとかえって転びやすいことになる

『智』『情』『意』の三者が各々権衡を保ち
平等に発達したものが完全の常識であろう

真の智者には、動中おのずから静があり、
真の仁者には、静中おのずから動がある

視、観、察の三つを以て人を識別せねばならぬ

およそ信用は絶対的なものである。(中略)
一本のマッチ、一個の吸殻からも大火の起こることがある

商売上(殊に輸出営業などについて)に注意を望むのは、競争に属
する道徳である。(中略)
すべて物を励むには競うということが必要であって、
競うから励みが生ずるのである

真に理財に長ずる人は、よく集むると同時によく散ずるようでなくてはならぬ

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『巨人・渋沢栄一の「富を築く」100の教え』
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┃▼目次▼
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┃ はじめに なぜ、いま、渋沢栄一なのか
┃ 第1章 心にも富を貯えるための教え
┃ 第2章 行いを研ぎすますための教え
┃ 第3章 規律を学ぶための教え
┃ 第4章 運のつかみ方を知るための教え
┃ 第5章 教育の理想を説いた教え
┃ 第6章 家族と幸せになるための教え
┃ 第7章 人と人の関係を楽しくする教え
┃ 第8章 会社の本質を見抜く教え
┃ 第9章 社会を元気にする教え
┃ 第10章 世界とともに生きるための教え
┃ 第11章 お金儲けの哲学が光る教え
┃ おわりに 未来に生きる渋沢栄一の「黄金の知恵」
┃ 参考資料について

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