2011年7月25日
『下町ロケット』池井戸潤・著 Vol.2560
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【今、もっとも読むべきビジネス書】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093862923
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本日の一冊は、先日発表された第145回直木賞受賞作、池井戸潤さんの『下町ロケット』。
BBMでは原則、フィクションを扱わない方針ですが、一読して、これは「今、もっとも読むべきビジネス書」だと感じましたので、ご紹介いたします。
資金繰りや社員の反発、協力者の離反、競合の嫌がらせ、取引先の横暴、さらには家庭事情まで…。
ビジネスをしていれば、経営者の夢をしぼませる要因は、いくらだって出てきます。
しかし、経営の目的がカネだけだとしたら、それはあまりに寂しすぎる。
カネを稼ぐのは当然のことながら、情熱を持って続けるためには、やはり社長に夢が、社員に誇りがなければいけない。
では、どうすれば社長が夢を持ち、社員が誇りを持って働けるようになるのか。
『下町ロケット』は、そのヒントを与えてくれる一冊です。
―大田区にある佃製作所は、資本金3000万円、売り上げ100億円弱、従業員200名。かつて宇宙科学開発機構の研究者だった職人気質の経営者、佃社長率いる、地味ながら技術力に優れた企業です。
ストーリーは、この佃製作所が、裁判を商売道具にする悪徳競合企業、ナカシマ工業が特許侵害の訴えを起こすことから始まります。
悪評による売り上げダウン、大手取引先との取引終了、銀行の貸し渋り…。
窮地に追い込まれた佃製作所に、ロケット開発の大手、帝国重工から、特許を20億で売るよう打診が入る。
長年かけて開発した夢の特許を手放したくはないが、資金繰りは逼迫する一方。
そんななか、佃社長が下した、意外な決断とは……!
一度は、夢をあきらめた人間が、再び夢に向かって進んでゆく。
この小説は、ベンチャー起業家、後継者、親の跡を継がずに後悔している方、銀行家、経理マン、開発担当者、営業マン、メディア関係者…さまざまな人間の想いを乗せて飛ぶ夢のロケットだと思います。
現実はどうあれ、信じたいビジネスのカタチがある。夢がある。経営者は、それを曲げてはいけないのだと思います。
経営を始めて7年。これほどまでに励まされた一冊はありません。
文句なしに「買い」の一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「自分の都合のいいときだけすり寄ってくるような商売はよしてくれ。いいときも悪いときも、信じ合っていくのが本当のビジネスなんじゃないのか」
「カネの問題じゃない」佃は断言した。
「これはエンジン・メーカーとしての、夢とプライドの問題だ」
「どっちの選択が十年先の佃製作所にとってメリットがありますか」
「リスクのないところにビジネスがありますか」
「ここからが、本社の生産部門です」
エアシャワーを浴びて塵芥を落とし、白衣に着替えた。きかなくてもクリーンルームのクラスはかなりのものだろうと推測できる。この規模の会社としては最先端の設備だ。こうした環境面への設備投資にも配慮されているのは、研究員だった佃の目配りに違いなかった
工員から受け取った鉄板をしげしげと眺めた財前は、思わず唸り声を上げた。その穴は、まるで精密な機械でも使ったかのように、垂直に穿たれていたからだ
「穴を開ける、削る、研磨する―技術がいくら進歩しても、それがモノ作りの基本だと思う」
「もしウチが帝国重工に部品供給したら、少なくとも“ロケット品質”っていえるんだぜ。そうしたらビジネスだって広がる。オレは役員連中がいってることはそう間違ってないと思うな」
「何事にも勝負所ってあるじゃないのさ。いまは大変だけど、一生懸命やればきっとうまくいく―そう信じることが大事なのよ」
「長く会社を経営していれば、業績のいいときも悪いときもあります。ですが、これだけはいえる。どんなときも、ウチの財務諸表に記載されている数字は正しい。よければよいなりに、悪ければ悪いなりに、会社の姿を正確に映し出す。そういう財務を目指してきました。資料の数字、どこか間違っていましたか」
「俺たちは後になってなんであんな評価をしたんだといわれるようなことはしたくない。いわせてもらえば、それが帝国重工マンとしてのプライドってやつだ」
「俺はな、仕事っていうのは、二階建ての家みたいなもんだと思う。一階部分は、飯を食うためだ。必要な金を稼ぎ、生活していくために働く。だけど、それだけじゃあ窮屈だ。だから、仕事には夢がなきゃならないと思う」
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『下町ロケット』池井戸潤・著 小学館
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◆目次◆
プロローグ
第一章 カウントダウン
第二章 迷走スターダスト計画
第三章 下町ドリーム
第四章 揺れる心
第五章 佃プライド
第六章 品質の砦
第七章 リフト・オフ
エピローグ
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