2011年5月20日
『生きるヒント1』五木寛之・著 Vol.2494
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【五木寛之氏による18年前のベストセラー】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041294185
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本日の一冊は、バブル崩壊後の1993年に出され、53万部のベストセラーとなった、五木寛之氏による人生指南書。
アマゾンのカスタマーレビューに、「ずいぶん救われた 生きるヒントシリーズ」という、昔読んだ方の言葉が載っていることからも、当時、ものすごい影響力があったことをうかがわせます。
時代背景が似ていることも影響しているのだと思いますが、拝金主義への反省や、漠然とした閉塞感への対処法、人知を超えたものへの畏敬の念など、今まさに必要な考え方が説かれています。
私たち日本人は、豊かさや数字を追いかけているうちに、大切なものを失ってきたわけですが、失われたもののなかでも、意外とみなさんが指摘されないのは、忙しさのなかで失われた「日常」ではないでしょうか。
本書で紹介されている、イランでの買い物のエピソードを読んで、そのことを痛感しました。
出発の日、著者はイスファハンで一軒の骨董屋に飛び込み、そこで涙壷を買うわけですが、そこでさっさと買い物を終えると、店の老主人に、こんなことを言われるのです。
「日本人の旅びとよ、あなたは急ぎすぎる。そんなに急ぐと大事な時間を見うしないますよ」
このやり取りの話を聞いて、著者の旅の案内役を務めたイラン人は、著者をたしなめるのですが、この内容がじつにいい。
「もしもその骨董屋であなたが涙壷を買おうと思うなら…」から始まる買い物の作法は、忙しいわれわれ先進国の人間にとっては、想像もつかない長いプロセス。
しかし、この長いやり取りのなかに、確かに文化があり、商売人が商売を誇りに思える理由があるのです。
今日、近所の定食屋に行ったら、従業員が挨拶もせずに、必死で次来る人のために、仕込みをしていました。
今、目の前にいる客ではなく、未来の客のために必死で準備をする。しかし、実際にその客が来た時には、同様に未来の客のことを考え、やはり現在はおろそかにされてしまう。
われわれが現在に生きる存在である以上、生きることの本質は、今にある。
本書は、まさにその「今」を生きるためのヒントにあふれた本です。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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私たちは、まず、自分をよろこばせる必要がある。手の爪先から、髪の毛の一本一本にまで言葉をかけ、はげまし、感謝することができるような人は、とても幸せだと思います
階段をのぼっていくときに文化は生まれてこない。のぼりつめて、ゆっくりおりはじめるときに、文化は生まれる
巨大な費用をかけて、死ぬべき人間を死なさずに何日も生かしておくことが、はたして本当に医学の勝利なのだろうか
惑いながら、時には暗く悩みながら生きるものにとって、いろんな救いとなるのが本当のカルチュアです。たとえば<美>というもの。<美>への関心が、人生の後半戦をたたかっていく人間にとってのひとつの大きな杖になり、力になることはまちがいない
持っているモノもすこしずつ少なくしていこう
みんなが、<暗い>と言われることを恐れている。そして明るく軽快で楽しげであることを求めている。これはひとつの病気ではないかと、ぼくには思えるのです
「真のユーモアの源泉は哀愁である」(マーク・トウェイン)
アサガオの蕾は朝の光によって開くのではないらしいのです。逆に、それに先立つ夜の時間の冷たさと、闇の深さが不可欠である、という報告でした
お金のことで苦労し、血と汗を流している人ほど、どういうものか無駄遣いすることがあるのです。一見、逆のようですが、それはお金に対する人間性のささやかな反抗ともいえるんじゃないでしょうか
みごとに物を買うことのできる人は、人生の達人であろうと思います。度胸がなければ物は買えません。良いものは必ず高い
ぼくらは物を買うことを心から楽しまなくては損をします。お金を損するのではなく、心を損するのです
柳宗悦が戒めているのは、知識にがんじがらめにされてしまって自由で柔軟な感覚を失うな、ということでしょう
私たちは心のどこかで、科学とか自分たちの学問とか経験とかいうものは限界があるんだということを、もっと謙虚に考える必要があるんじゃないでしょうか
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『生きるヒント1』五木寛之・著 角川書店
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041294185
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◆目次◆
1章 歓ぶ(よろこぶ)
2章 惑う(まどう)
3章 悲む(かなしむ)
4章 買う(かう)
5章 喋る(しゃべる)
6章 飾る(かざる)
7章 知る(しる)
8章 占う(うらなう)
9章 働く(はたらく)
10章 歌う(うたう)
11章 笑う(わらう)
12章 想う(おもう)
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