2011年4月26日
『利他のすすめ』大山泰弘・著 vol.2470
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【働くことの意味】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4872905083
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本日の一冊は、ベストセラー『日本でいちばん大切にしたい会社』でもっとも注目された感動企業、日本理化学工業の社長が書いた一冊。
※参考:『日本でいちばん大切にしたい会社』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860632486
日本理化学工業は、チョークの生産でNo.1のシェアをもつ会社ですが、じつはこの会社、社員74人のうち、なんと55人が知的障害者。
しかも、最低賃金法の適用除外申請をせず、健常者のパートと同じ金額を払い続けているというのです。
本書は、そんな日本理化学工業の社長が説く、『利他のすすめ』。
大震災を経て、日本人の多くが、自分中心主義、お金中心主義で生きることの無意味さを感じている現在、じつに心に響くメッセージです。
・人のせいにしないから、自分が磨かれる
・本気で相手のためを思う。それが強い絆を生む
・自分を去れば、強く生きられる
・迷ったときこそ、人のために動く
・利他の積み重ねが、幸せな自分をつくる
これらは、すべて大山社長が知的障害者から学んだことだそうですが、本書を読むわれわれも、ここから多くを学ぶことができます。
本書には、お釈迦様の弟子で、お経を唱えることはできなかったけれど、毎日自分にできる掃除だけを続け、十六羅漢の一人に選ばれた周利槃特の話が出てきます。
人間は誰だって、自分にできることを通じて、人の役に立てる。
大切なことは、利他に生きることと、本書は教えてくれています。
震災後の生き方に悩む人に、ぜひおすすめしたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「利他」こそ幸せに生きる根本原理
◆住職が教えてくれたこと
「人間の幸せは、ものやお金ではありません。
人間の究極の幸せは次の四つです。
人に愛されること、
人にほめられること、
人の役に立つこと、
そして、人から必要とされること。
愛されること以外の三つの幸せは、働くことによって得られます。
障害をもつ人たちが働こうとするのは、
本当の幸せを求める人間の証なのです」
待つことで、人は必ず成長する
「待つ」ことによって、私たちは、「絆」という大きな果実を得ることができる
人から必要とされる喜びを知ったとき、人は自らの力で成長しようとし始める
人のせいにしないから、自分が磨かれる
現実社会では、確実に結果を出すことができれば、手段やプロセスがどうであろうと関係ない
仕事で大切なのは「結果」です。「手段」にこだわりすぎるのではなく、「どうすれば結果を出すことができるか」を考え抜く。そうすれば、きっと新しいやり方を見つけることができるはずです。これこそ、「常識」から自由になる方法なのです
本気で生きること。そして、本気で相手のためを思うこと。それ以外に、強い絆をつくる方法はないのです
そばにいる人の役に立つ。それが、生きる原点
神様は個性をつくったのではありません。人の役にたつことを幸せだと思う人間をつくったのです。そして、その幸せを追い求めて努力をすれば、おのずから「個性」は生み出されるのです
この世の最大の不幸は、貧しさでも病気でもありません。自分が誰からも必要とされないと感じることです(マザー・テレサ)
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『利他のすすめ』大山泰弘・著 WAVE出版
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◆目次◆
第1章 何千年たっても変わらないこと
第2章 誰かの役に立ってこそ、幸せ
第3章 「利他の心」が人生を拓く
第4章 「幸せな自分」をつくる
終 章 誰もが働ける、幸せな世界を
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