2008年4月27日
『中国株投資の王道』バートン・マルキール・著
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【中国株の可能性を歴史と理論で紐解く】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532352991
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本日の一冊は、名著『ウォール街のランダム・ウォーカー』で知られるバートン・マルキール教授の新作で、北京オリンピックを間近
に控え、アメリカで話題沸騰の一冊。
※参考:『ウォール街のランダム・ウォーカー』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532352606/
中国の先行きに対して「超」強気の著者が、これからの中国の可能性と、中国株投資、それ以外の資産への投資について詳しく語った
内容です。
類書と比べて突出しているのは、投資家に向けて中国の歴史をじつに簡潔にわかりやすくまとめた点。
中国の資本主義が抱える問題や、国民のメンタリティ、今後の発展のシナリオなど、じつにわかりやすく書かれています。
逆に、個別銘柄にもコメントしている株式投資に関しては、情報がいささか古く、他の本を併用する必要があると思います(教授も、
1年前にはまさか北京オリンピックがこんなことになっているとは思わなかったでしょうから)。
ただ、本書の内容をじっくり読み込めば、中国株投資において避けられるリスクの多くは避けられますし、日々、新聞を読んでいて、何の情報がどう相場に影響するのか、広い視野を養うことができると思います。
個人的には、これまで教科書のなかの出来事に過ぎなかった中国史が身近になったということで、読んだ意義があったと思います。
中国への投資やビジネスに興味のある方は、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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一九世紀初めの中国は世界一の経済大国であり、図1~1に示すよ
うに世界全体のGDPの約三分の一を占めていたと推定されている
イギリスの編み出したこの戦略は、イギリスにとっては想像を絶す
るほどの利益をもたらした。一方、中国には悲惨な結果を導いた。
というのも、何百万人もの一般国民がアヘン中毒患者となってしま
ったのだ
未来へと続く高速道路の交差点で、クリントン、エリツィン、とう
小平の乗った車が連なって走っている。先頭を行くクリントンが右
折し、続くエリツィンは運転手にクリントンに続くよう命じた。最
後に控えたとう小平は、左折のシグナルを出しつつ右折するように
命じた
とう小平は開放的な経済政策を採用した。「過去三〇年余りの改革
の経験から学んだことは、国を発展させるためには、決して閉鎖的
な政策をとってはならないということだ」
GDPに占める粗国民貯蓄率は、一九七八年以前には二七%であっ
たが、現在では何と五〇%前後に達している
中国では大規模農耕に適した土地が著しく限られているため、農業
の生産性はきわめて低い。しかし、経済改革の進展によって労働市
場の流動性が非常に高まり、その過程でアメリカの全労働人口より
も多い何億人規模の人間が、農村を離れてより身入りのいい商業や
製造業分野に移動したのだ
中国が経済大国にのし上がる途上で、興味深い現象が起こった。製
造業部門で賃金が上がり、売上マージンが低下し始めたのだ
本格的なアービトラージが働く仕組みが中国株に欠如している
◆ピーター・リンチのPEG基準
PERを一株当たり利益の期待成長率で割った比率
中国株投資には、もう一つ明るい要因がある。高成長している伸び
盛りの経済は、往々にして通貨価値の上昇をともなうことだ
経済が発展し人々が豊かになるにつれて、当然、美術品の需要も旺
盛になる。そして需要が高まれば、一つ一つが手作りで稀少な美術
品の価格は高騰する
中国の金利の動きは欧米諸国との相関が低く、とりわけ日本市場と
の間ではほとんど相関が見られない
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『中国株投資の王道』バートン・マルキール・著
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◆目次◆
まえがき
第1部 中国はまだまだ進化する
第2部 中国株に乗らない手はない
第3部 マルキール博士の中国株戦略
訳者あとがき
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