2011年5月5日
『グワンシ 中国人との関係のつくりかた』 デイヴィッド・ツエ、吉田茂美・著 vol.2479
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【中国人の不可解な行動がこれでわかる!】
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国内の人口減少がいよいよ現実のものとなった今、巨大市場中国をどうやって攻略するかに注目が集まっています。
中国市場を攻略する上で、大きな壁となるのは、中国人との関係のつくり方ですが、本日の一冊は、まさにこれを扱った内容です。
香港大学商学院国際マーケティング学部長のデイヴィッド・ツエ氏と、香港貿易発展局日本首席代表の吉田茂美さんが書いたもので、これ一冊あれば、中国人の不可解な行動原理をバッチリ理解できます。
本書が優れているのは、ただ単に中国と日本の違いを述べるのではなく、彼らの世界の見方、行動原理を明らかにした点。
どんなに不可解な行動にも原理があり、一見無秩序に見えるものにも、必ず秩序がある。
本書は、その原理・秩序をまとめた点で、注目すべき一冊だと思います。
著者らによると、中国人が2000年以上もの間に培ってきた行動原理には二つあり、それが「孫子の兵法」と「グワンシ」(人間関係の原理)。
<兵法は「外人」と呼ばれるアウトサイダー、部外者に対するときの行動原理で、グワンシのほうは「自己人」と呼ばれるインサイダー、つまり内輪・身内に対するときの行動原理>であり、中国人は、この外人と自己人をしっかり区別してつきあうのだそうです。
このグワンシが重要なのは、中国人はこれをもとに資源を配分する。つまり、平時のビジネスで身内を優先するのは当たり前で、非常時になれば、<グワンシが資源配分の基準となる>。
日本企業のなかにも、このグワンシを正しく理解し、成功を収めている企業があるそうで、本書にはその実例がいくつか出てきますが、確かに、これは簡単なことではなさそうです。
言うは易く行なうは難し。
ここに書かれた規範をきちんと守ってビジネスできるかどうかは、今後の日本企業の中国進出を考える上で、大きなカギとなりそうです。
中国ビジネスを真剣に考えている方、今後中国のパートナーと仕事をする予定のある方は、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆日本企業が取り組むべき三つのグワンシ
1.対従業員
2.対消費者
3.対地方政府
集団における自分と他者との関係は、自分自身を中心とした同心円で表すことができます。いちばん中心にあるのが自分とその家族。そして、親戚、その周りに友人。そして遠い親戚。そしてその友人と、順に同心円状につながっていきます。実際、中国という国全体が、同心円のように表されると言ってもいいでしょう
中国には、大きすぎてもともとみんなを平等に扱うことなんてできない、という前提がある
かれらは、ふつうの親と同じように、小遣いを子どもたちにやります。小遣いで、これを買ったり、あれを買ったりしろと。ところが、それに加えて、また別の小遣いをやります。それは関係、すなわちグワンシをつくるためのお金です
◆五つの役割
君子、官吏、父親、夫、息子
◆八つの道徳的な価値
孝(父母に)・悌(兄弟に)・忠・信・礼・義・廉(清廉)・恥
◆グワンシをつくる3要素
1.血縁 2.ツール(出身地、出身大学)3.志
中国では一般的に、「親戚に貧しい人が三人いたら金持ちにはなれない」と言われています。逆に「親戚に金持ちが三人いたら、貧しくなんてなれっこない」とも言われます
日本では会社に対して恥を考えるのです。でも中国では、たとえば、「私」の恥は家族に対してです
中国ビジネスにおいて、契約履行の信用を保証するのは、法律の前にグワンシ
◆中国人の、人と関わる上での4つのルール
1.他人から好意を受けたら、受け取らなければならない
2.受け取った好意に対しては、ただちに返答しなければならない
3.依頼事項を受けたら、多少なりとも呼応しなければならない
4.人は与えた好意に対して返答があることを期待している。しか
し、その意思を表立って表現してはならない
優秀な人ではなく、適切な人を雇うこと
中国ではどんな組織も、社長やCEO、エグゼクティブなどの幹部は、従業員が不正をしないように常にモニターやチェックをしている
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『グワンシ 中国人との関係のつくりかた』デイヴィッド・ツエ、吉田茂美・著 ディスカヴァー・トゥエンティワン
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◆目次◆
第1章 中国理解と進出の鍵、グワンシ
第2章 グワンシの、欧米や日本との人的「関係」との決定的な違い
第3章 グワンシの負の部分からいかに逃れ、その利点をいかに活用するか?
第4章 中国人社会における社会装置としてのグワンシ
第5章 グワンシをいかに活用するか? 日本企業への実践的アドバイス
参考資料
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