2009年3月28日
『世界一の庭師の仕事術』石原和幸・著
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【世界一の庭師、本気の仕事哲学を語る】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/487290396X
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本日の一冊は、路上の花屋から始まり、五坪の花屋で年商1億円、その後、世界ナンバーワンの庭師になった男が、その波乱万丈の人生と仕事術を語った一冊です。
あいさつを徹底してチャンスをつかみ、その後、大繁盛。お客様を喜ばせたいという想いから、3000円の花束を受注し、長崎から福岡まででも躊躇なく届けに行く。
著者がどうやってお客様の心をつかんできたのか、そしてそれを伝説に変えていったのか、そのプロセスはじつに読み応えがあります。
フランチャイズの誘いに乗り、借金8億円を背負いながらも、あきらめず、「庭づくり」に活路を見出した著者。
国際ガーデニングショー「チェルシー・フラワーショー」で栄誉ある3年連続ゴールドメダルを手に入れるまでの過程は、感動的ですらあります。
どうやって自分の強みを見つけたらいいか、自分の天職とは何か、悩んだら、この本を開くことをおすすめします。
感動の末に、きっと自分の生き方が見えてくるはずです。
久々に、読み応えのある一冊でした。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「若かったから、できたことだ」と、人は言う。だけど、若さを決めるのは自分です
夢中になれるものに挑むことほど、幸せなことはない
仕事は、誰かに教えてもらって覚えるものではありません。「どうすれば売れるんだろう」といつも本気で考えていれば、ふと目にしたものからいくらでもヒントを得ることはできます
花屋を開いたばかりのときに来た、若い男性のことを、今も鮮明に覚えています。「福岡にいる彼女に誕生日の花をどうしても贈りたい」という依頼でした。長崎―福岡間は一六〇キロ。男性が注文したのは、三〇〇〇円の花束でした
全力で、喜ばせようと思ってやったことは、伝説になるのです
ママさんは花をもらい慣れていますから、高い花をあしらった豪華な花束を届けたところで、ちっとも驚いてはくれません。そこで、ちょうど安く仕入れていたカスミソウで、サプライズを仕かけることにしたのです。使ったカスミソウは一〇〇〇本
「花を売らずに、夢を売る」二九歳で店を開いたときに、決めたことです
人が買わないものを安く売る
フランチャイズの花屋を全国展開していくのと、地元の長崎で店舗を拡大するのとでは、まるで事情がちがいました
合弁会社の二年間は、結局のところ、会社ごっこでした。しゃれた本社ビルのなかで事業計画書をつくり、えらい人たちに会って自分もえらくなったような勘違いをして。会社ごっこの末に残ったものは、総額八億円の負債でした
男は、弱い生き物です。だから、プライドという鎧を幾重にもまとい、自分を大きく見せたがる。それが崩れたあのとき、守るべきものが何もなく、自分一人だったら、ポキリと折れていたかもしれません。だけど、家族がいた。社員もいた。守らなくてはならない存在が、いた。ぼくのちっぽけなプライドなんかよりも、大事なもの
一生懸命やってはいたけれど、「何のために庭をつくるのか」が見えていなかった。チェルシー・フラワーショーに出展したことで、いろいろなものを削いでいくことができました
もうけようということではないのです。やっと会社を経営する意味がわかったのです。会社を大きくしたいとは、今はまったく思わなくなりました
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『世界一の庭師の仕事術』WAVE出版 石原和幸・著
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◆目次◆
はじめに
第1章 はじまりは無許可の路上販売
第2章 目標を見失った長いトンネルのなかで
第3章 借金を背負って、世界一を目指す
第4章 たどり着いた場所。そしてこれから
第5章 ぼくは仕事からすべてを学んだ
おわりに
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