2010年7月11日
『流される力』泉正人・著 vol.2181
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【できる人にゆだねると上手くいく?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806137332
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本日の一冊は、ベストセラー『「仕組み」仕事術』の著者であり、日本ファイナンシャルアカデミーの代表、泉正人さんによる自己啓発書。
※参考:『「仕組み」仕事術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887596111
本書では、著者のこれまでの経験から、「我」を捨ててできる人の思考に「ゆだねる」ことの大切さが説かれています。
われわれはとかく「我」にとらわれ、大して上手く行っているわけでもない自分のやり方を押し通してしまいがちですが、実際には、自分よりもできる人のやり方をマネした方が、ずっとうまくいきます。
そういえば先日、東京国際ブックフェアでDeNAの南場智子さんのお話を聴く機会がありましたが、氏は、最近始めたサービスについて、「Facebookのビジネスモデルを参考にしました」とはっきりおっしゃっていました。
業界のリーダーであっても、他者から謙虚に学んでいるという、いい見本だと思います。
本書のタイトルとなっている『流される力』は、大きく以下の3つのステップに分けられます。
1.世間信託(世の中や世間に流される)
2.指南信託(先生やコーチに流される)
3.思考信託(信頼できる身近な人に流される)
本書では、それぞれのステップにおいて、どういう考え方をすればうまく行くのか、アドバイスがなされています。
教育ビジネスをやっている著者だけに、教える側がどんな人をひいきにするのか、という点が書かれていて、じつに興味深い内容でした。
さらりと読めてしまう薄い本ではありますが、謙虚に学ぶ姿勢を手に入れるには、気づきのある一冊だと思います。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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自分のやり方を貫き通すよりも、「我」を捨てて身を委ねたほうが楽に、早く成長できる
あなたが信頼できる人に、流されてみましょう
成果を出してから自分の個性を主張しても遅くない
「行動」の裏にある「思考」をまねる
自分よりはるかにビジネスの経験がある人の「思考」にしたがったほうが、ビジネスはうまくいく
◆「行動をまねる」と「思考をまねる」の違い
・単純にワインを飲むだけでは、行動をまねているにすぎない
・文化、人脈などワインを飲む行動の裏にある思考に着目する
たまには自分ではふだん選択しない、世界中の人がわざわざ足を運ぶようなレストランで食事をしてみたらどうでしょうか
自分の考えや趣味はいったんわきに置いて、他人のアドバイスを素直に聞き入れてみると、「ミステリーも意外と面白い」「こんなにわかりやすいビジネス書があるんだ」というように、新たな視点や感動を得られる可能性があります
おいしいレストランに行きたいときは、グルメ本をすべて読破している人よりも、三つ星レストランのシェフが通う店に行ったほうが、おいしい料理にたどりつける可能性が高くなります
先生やコーチに任せれば早く技術や知識を習得できる
山の下からは頂上は見えない
「教えても実行しない」という否定的態度をとられると、人はそれ以上教えようという気持ちが失せてしまう
良くなってほしくない人に、良い情報を与えようと思う人は、まずいない
◆教えたくなる人間になる方法
1.小さなことでも素直に行動に移す
2.行動したら結果を報告する
3.調べたうえで質問をする
「自分よりももっと能力のある人がいるのではないか?」と自分の才能を疑ってみる
◆4つの分野で理想の人を見つける
1.カルチャー 2.キャリア 3.マネー 4.カラダ
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『流される力』中経出版 泉正人・著
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◆目次◆
1.流されると最短距離で成長できる
2.思考信託できる人を見つける
3.教えてもらえる人間になる
4.思考信託のフレームワークを実践する
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