2008年3月30日
『上司はなぜ部下が辞めるまで気づかないのか?』松本順市・著
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【やはりマネジメントは愛】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4901491776
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本日の一冊は、30年連続増収増益、東証二部上場を果たした奇跡の魚屋「魚力」の成長を人事面で支えた著者が、そのマネジメントの秘密を明かした一冊です。
マネジメントと言えば、土井は水商売をやっている受講生に、以前、こんなことを言われたことがあります。
「土井さんのやってる商売はいいんですよ。やる気のある子が来るから。でも俺らのやってる商売なんて、身分詐称は当たり前、下手すると売上金丸ごと横領されちゃいますからね。だから、僕らからしたら、普通の企業のマネジメントなんてラクなもんですよ」
リッツ・カールトン・ホテルのように人を選べる企業がある一方で、
どんな人材でも文句を言わずに活用しなければならない企業がある。
人材活用について聞くなら、本来は人材に恵まれない環境で成果を
あげた人に聞くべきではないでしょうか。
本書の著者、松本順市さんもまた、その恵まれない環境で成果をあ
げた人物の一人です。
お客様への言葉遣いを注意しても反省しない社員、「ヤル気がない
なら辞めちまえ」と言ったら本当に次の日から出てこなかった社員、
本書を読む限り、著者は本当に苦労したようです。
では、一体どうすればこんなやる気のない社員をやる気にさせ、増
収増益を実現できるのか。
本書には、その仕掛けと、マネジャーが身につけるべき考え方が書
かれています。
現場のマネジメントに苦しむ人は必読。読み終わった頃には、きっ
と部下の成長を心から祈れるマネジャーになっていることでしょう。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「今週は忙しいのによく頑張ってくれたね」という上司の一言で、
あなたはきっと笑顔になったことがあるはずです。そしていわゆる
「デキる」社員になっていったのではないでしょうか?
1年生に向かって、教えてもいないうちから3年生、4年生のよう
な活躍を期待している先輩、上司が悪い
社長が朝礼に見知らぬ人間をつれてきて、いきなり「優秀な社員を
入れます」と発表してはいけません。既存の社員にとっては、「君
たちがダメだから、優秀な社員を入れます」という様に聞こえるからです
雰囲気のいい会社に共通していること。それは、上司が部下に「あ
りがとう」と言っていることです
部下の仕事を細かく分解してみないことには、マネジメントはできない
「褒めてください」と言っているのは、褒められる機会のない人た
ちのことです
「出し惜しみ」をするという心理は、「みんなが真似をしたら、自
分の立場が危うくなる」という危機感ゆえのものです。ですから、
この場合は「気前よく公表したこと」を高く評価し、「出し惜しみ」
は評価されないこと、というように職場の評価基準を少しだけ変え
ればいいのです
仕事を頑張ったら、「どのような処遇を受けられるのか?」が不明
瞭だと、誰も頑張ろうとはしないもの
「成長した」ということを常に確認できるようにする
秘密にしたいことほど、オープンにしてしまったほうが、結果的に
はメリットがたくさんあるもの
社員だって「現状」と「自分がどうすればいいのか?」を教えてもらいたい
「検討しておくよ」という言葉を聞いたとき、部下はどんな気持ち
になっているか? を考えてみてください(中略)人は期日を約束
しない仕事は”先送り”する生き物です。つまり、部下はいつまで
経っても「検討して」もらえないのです。このようなことが積み重
なると、部下はだんだん上司を信用しなくなります
朝礼は必ず「ワクワクできるよい話」で終える
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『上司はなぜ部下が辞めるまで気づかないのか?』松本順市・著
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◆目次◆
まえがき
第1章 部下がヤル気をなくす本当の理由
第2章 部下がどんどん成長する職場のつくり方
第3章 上司も部下もワクワクしながら働くために
第4章 部下のワクワク感を裏切らない秘訣
第5章 保存版・部下が辞めないシンプルな方法
あとがき
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