2011年7月8日
『ビジネスプロフェッショナルの教科書』 日経ビジネスアソシエ、斎藤広達・著 Vol.2543
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【MBAスキルいいとこどり!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822230597
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本日の一冊は、米MBAで学ぶビジネス理論のエッセンスを、見開き2ページで計52キーワードまとめた、MBAスキルのいいとこどりムック。
日経ビジネスアソシエで大人気のコラム「今日から使えるMBAスキル」をまとめたもので、著者は米MBAのランキング常連校、シカゴ大学大学院でMBAを取得した人物。
本書には、既に人口に膾炙したSWOT分析やファイブフォース分析のほか、日本ではまだあまり知られていないRBV(リソース・ベースド・ビュー)、シグナリング、メンタル・アカウンティングなどといった概念が紹介されています。
著者がM&Aを本業としていることもあり、ファイナンスや統計に関する記述が充実しているのが特徴。
マーケティングや戦略に関する部分は学んだけれど、数字に関する部分は苦手、というビジネスパーソンが「数字のわかる人」に変わる上で、役立つ一冊です。
ファクト(事実)や数字を正しくとらえられない人間には、ビジネスマンたる資格はない。
「ベンチマーク分析」「回帰分析」「オプション」などといった言葉にアレルギーがある方は、コンプレックスを払拭する絶好のチャンスです。
MBAのエッセンスがこれだけ入って、880円は安い。若手ビジネスマンの基礎スキル本として、おすすめしたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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ファクトなくして仮説なし
◆PAC思考
「前提」「仮定」「結論」で考える
◆レファレンス・ポイント
人は何かを評価する時、勝手に参照(レファレンス)すべき水準を設定してしまう
企業が利益拡大を目指す時、しばしば組織内の利益相反がハードルになる。営業担当者のレファレンス・ポイントは、売り上げアップの幅。その視点で施策の良し悪しを判断する。他方、管理部門はコスト削減の程度をレファレンス・ポイントとする
◆確認バイアス
いったん偏見(偏った仮説)を持つと、あらゆる情報を、その偏見に合うように解釈してしまう傾向のこと
◆アンカリング効果
状況を判断する時、最初に注目した情報や数値を基準にしてしまう心理的な傾向のこと
RBVで戦略を立てる第一歩は、キーリソース(Key Resource:成功のカギとなる経営資源)を見極めることだ。具体的には、1.有
形資産、2.無形資産、3.ケイパビリティー(能力)という3つの視点で、会社の持つリソース(経営資源)をリストアップする
◆メンタル・アカウンティング
同額のお金であっても、入手方法や使い道、保管方法などによって、重要度を分類し、扱い方を変えてしまう人間の心のクセのこと。行動経済学の第一人者であるシカゴ大学のリチャード・セイラー教授が提唱
ケイパビリティーとは、BSでは表現されない収益の源泉。従業員のモチベーションや人脈、営業基盤、低コスト生産のノウハウなど。目に見えないものが多く、評価は難しい。だが、実際のビジネスでは、こういったソフト面でのちょっとした違いが、売り上げや利益に大きな差を生む
複雑な社会の中で「原因と結果の関係(=因果関係)」を見つけられる人は、ビジネスで成功する
偏差値が有効に機能するには、「正規分布」という前提条件が不可欠
◆コールオプション
あらかじめ決めた価格で特定のモノを「買う権利」。価格変動によって大きな損失が出ることを防ぐ(リスクヘッジする)のに利用できる
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『ビジネスプロフェッショナルの教科書』日経ビジネスアソシエ、斎藤広達・著 日経BP社
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◆目次◆
CHAPTER1 ロジカルに考える
CHAPTER2 思考の落とし穴
CHAPTER3 戦略・マーケティング
CHAPTER4 経済学のトレンド
CHAPTER5 財務諸表の読み方
CHAPTER6 ビジネス数学力
CHAPTER7 日本とあなたの将来
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