2012年5月26日
『なぜ君は働くのか』小宮一慶・著 Vol.2866
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【仕事の悩みはすべて松下幸之助の言葉が解決してくれる】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4072807907
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本日の一冊は、経営コンサルタントであり、ベストセラー作家でもある小宮一慶さんが、ビジネスパーソンのよくある仕事の悩みに答えた一冊(Q&A形式)。
一つの悩みをさまざまな角度から検証し、松下幸之助の名言を添えて解答するという体裁で、働くことの意義や、成長するための心構え、商売を成功させる創意工夫の精神まで、ひと通り身につく内容になっています。
「」部分の松下幸之助の言葉を読むだけでも興味深いですが、ほかにも著者の経験や師匠の言葉など、参考になる話が満載。
<桜の木に菫(すみれ)の花は咲かない>(藤本幸邦老師)
<「お客様は黙って去ってゆく」とは、経営の大切な戒めの言葉>
など、いい言葉がたくさん入っています。
悩み相談は、「給与への不満が湧いたら」「職場環境が悪いときは?」「会社が楽しくない」「自分ばかりが忙しい」など、不満だらけですが、それに対する著者の回答が面白い。
全体的に決して説教臭いわけではないのですが、時折見せる鋭い「返し」が痛快です。
「上司がバカと思ったら」という質問には、「私が気になるのは、人をバカにしているあなたです」、「しつこいお客さまへの対応法」には、「あなたが何を困ってらっしゃるのか、よくわかりません。しつこいお客さまは、ありがたい存在ではありませんか?」と返す。
20代後半~30代前半のビジネスパーソンの悩みにズバリ答えた内容で、名言の寄せ集めを超えた面白さがあります。
ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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一人前になるということは、こわいことなのです。できるつもり、わかったつもりになって、新しいことに臨む気力が、萎えてしまいます。しかし、一人前と「一流」は違うのです
「どんな小さなことでもいい。どんなわずかなことでもいい。きのうと同じことをきょうは繰り返すまい。多くの人びとの、このわずかなくふうの累積が、大きな繁栄を生み出すのである」(『道をひらく』)
「その会社に入ったからには、親、兄弟、親戚、友人に『うちの会社の商品を買ってくれよ』と勧めるくらい好きになりなさい」(松下幸之助)
「不平はよそで言わずに社内で言う。よそへ行った時に『松下電器はいいところだ』と言ってもらいたい」(松下幸之助)
「何としても二階に上がりたい。どうしても二階に上がろう。この熱意がハシゴを思いつかす。階段をつくりあげる。上がっても上がらなくても……そう考えている人の頭からは、ハシゴは出てこない」(『道をひらく』)
「お客様の後ろ姿にありがたく手を合わせて拝むような心持ちのうどん屋さんは必ず成功する」(松下幸之助)
「お客様は黙って去ってゆく」とは、経営の大切な戒めの言葉です。商売でこわいのは、不満をこちらに提示されないまま、お客さまがいなくなってしまうこと。改善点も何も気づかないまま、経営を続けるのは、とても危ないのです。だから、幸之助さんも、「文句の多いお客様はありがたい」と言われたのです
上司の成功とは、部下に「あなたのおかげで一人前になれました」と言われることです
「恩を知ることがいちばん心を豊かにする。恩を知ることは無形の富であって、無限に広がって大きな価値を生む」(松下幸之助)
「すべて事には“萌(きざ)し”がある、小さいことが大事にいたる。この“萌し”を敏感に把握して善処していかねばならない(『これからの日本人へ』)
「無理に売るな。客の好むものも売るな。客のためになるものを売れ」(松下幸之助)
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『なぜ君は働くのか』小宮一慶・著 主婦の友社
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◆目次◆
第1章 悩めるビジネスマンに贈る6の言葉
第2章 愚痴るビジネスマンに贈る10の言葉
第3章 弱るビジネスマンに贈る9の言葉
第4章 クサるビジネスマンに贈る15の言葉
第5章 頑張るビジネスマンに贈る14の言葉
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