2011年7月2日
『「新しい働き方」ができる人の時代』 セス・ゴーディン・著、神田昌典・監訳 vol.2537
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【セス・ゴーディンが推奨する働き方とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837957285
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本日の一冊は、元Yahoo!副社長であり、カリスママーケターとして知られる、セス・ゴーディンによる新刊。
監訳をあの神田昌典氏が務めており、しかもテーマが「新しい働き方」となれば、食指が動かぬはずがありません。
では、一体どんな働き方が提唱されているのか?
著者が提唱しているのは、組織の「かなめになる人」。土井が4年前に提唱した「伝説の社員」に近い概念です。
土井は4年前、『「伝説の社員」になれ!』で、「自分で自分をクビにする」ことの効用を説きましたが、これはつまり、恐怖から自分を解放し、自由な発想を可能にするということです。
※参考:『「伝説の社員」になれ!』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794218036
本書でも同様の主張がなされており、そこに書かれているのは、爬虫類脳(恐怖に弱い)に負けない働き方。
悪いアイデアでも気にせずにどんどん思い浮かべることで、いいアイデアが容易に思いつくようになるなど、クリエイティブな働き方をする上で、貴重なヒントがいくつも示されています。
ただ、「新しい働き方」とうたう割には、目新しい部分がなかったのも事実。
若き日のリチャード・ブランソンの話や、グーグルのメリッサ・メイヤーの話はエピソードとして楽しめましたが、全体としては正直、食い足りない印象です。
大組織を抜け出し、独立したいと考える方は、ヒントとして読んでみてもいいかもしれません。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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アーティストを当たり前に受け入れられるようには、現在の企業システムは成り立っていない
希望の未来を見て行動することができるのはシステムの外にいる人間で、過去からの延長で働こうとするのが、システムの内にいる人間だ
【以上、神田昌典氏】
無産階級の人たちも生産手段をもつようになった
ここに三つ目の階級ともいえる「かなめになる人」が現れたのです
優れたものがあっという間に知れ渡るしくみができた
◆新しい働き手の条件
・目立った存在になる
・利他心をもつ
・創造的になる
・判断したことに責任をもつ
・人やアイデアを結びつける
普通教育によって、予想外の効果がありました。それは商品が広まるネットワークが生まれたことです
“ものを考えない人”ほど、表面だけ変えたがる
チャンスをつかむには、ルールを変え、アプローチを変え、時には物の見方そのものを変えなければなりません
仕事で生み出しているものの価値が大きいほど、その価値を生み出すのに実際に費やされる時間は減ります
ひらめきの陰には、多くの下積みの努力や、専門知識の勉強が隠れている
大胆な提案をしましょう。「D評価をもらう」ことを目指してみるのです。まわりを型にはめようとする人たちが、眉をひそめるような新しいことをやりましょう
もはや「完璧さ」を目指すことは、役に立たない
口先でアピールするだけではなく、目に見える形で示すこと。自分の企画を、履歴書にしましょう
表現とは、他者にプラスの影響を与える行為である
「プランB」に逃げてはいけない
◆組織のかなめに特徴的な資質
開放性、誠実性、外向性、調和性、情動安定性
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『「新しい働き方」ができる人の時代』セス・ゴーディン・著、神田昌典・監訳 三笠書房
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◆目次◆
監訳者のことば この「新事実」を知り、「変わる努力」をできた
人だけが勝ち残れる! 神田昌典
1.これが大きな成果を約束する「働き方」の新常識!
2.誰でも「100倍の価値を生み出す人」になれるチャンスがある!
3.人の心に「感動を呼ぶ」仕事が最大の評価を得る
4.“夢を形にできる人”は頭をこう使う!
5.「何かを与えられる人」だけが生き残る時代
6.「頭ひとつ抜ける人」へ今こそ成長するときが来た!
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