2009年8月12日
『1分で大切なことを伝える技術』齋藤孝・著 vol.1850
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【1分で大切なことを伝える技術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569704328
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インターネットがすっかり普及した現在、もっとも重要なスキルは何だと思いますか?
新しいツールの情報でしょうか? プログラミング技術でしょうか?
それとも、毎日ブログを書き続ける忍耐力でしょうか?
土井の考えでは、どれも違います。
サイバースペースの登場で、事実上、文字数制限がなくなった現在、もっとも重要なスキルは、じつは「短く伝える」技術なのです。
なぜかと言うと、情報供給が増えたおかげで、今度は「時間」が希少な資源となってしまったから。
ましてタダでさえも忙しい社長さん、有名人と付き合おうと思ったら、「短く伝える」技術は必須と言っていいと思います。
本日ご紹介する一冊は、半年前の発売以来、ロングセラーとなっている、齋藤孝さんの話し方指南書。
講演や執筆で引っ張りだこのカリスマが、タイトルにもある通り、ズバリ「1分で大切なことを伝える技術」をまとめた、注目の一冊です。
もしみなさんが、ビジネスにおけるさまざまな事柄を1分で伝えようと思ったら、必要なのは、「削る力」「構造化」「連結力」といった技術。
本書では、こういったスキルをどうやって磨けば、話し上手になれるのか、具体的なトレーニング方法を示しています。
トレーニングのベースとなっているのは、著者が大学で実際にやっているコミュニケーションの授業ですが、このトレーニング方法は、社会人でも十分有効。
人気の著者だけに批判も多い本ですが、土井から見て、このメソッドは使えると思います。
後半の一部は、新書にありがちなページ稼ぎのよもやま話ですが、前半のコミュニケーション力向上ノウハウは必読。
著者になる方、人前に出る方は、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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たいていの大事なことは一分、あるいはせいぜい二分程度で十分伝わる
「決めフレーズ」とは、たとえば話の要約や最重要フレーズの繰り返しでもよい。要は、終了間際に締めるための、キャッチフレーズになるような一言だ
たとえば、ある文章について、その内容を要約して一分で話す練習をする。もちろんストップウォッチを用意する。話し終わった時点ではなく、一分経った時点でタイムを止める。これでワンセットだ
意外に私たちは、自分を客観視してみる機会に乏しい
“言いっぱなし”をしているかぎり、話の質は向上しない。常にチェックする習慣を持つことが重要だ
相手の反応を的確に評価できないと、自分の話し方に対するフィードバックが効かなくなってしまう
家族や親しい間柄での会話ならともかく、ビジネス上で「意味」のない話は許されない。「頭を使って考えているか」「意見は何か」が常に問われるのである
要するに、言葉を通じて頭の中のイメージを交換することが、もっとも人間らしい作業なのである。これは人間にしかできないし、人間ならではの喜びである。その喜びを放棄して相手のイメージに訴えかけないのは、あまりにももったいない
比喩を使うにしても、聞き手の経験に即したものにすることで、聞き手はその話を自分のこととして受け入れやすくなる
私自身、コミュニケーション能力を向上させるために意識してきたのは、キーワードをセレクトしてつなぐということだった
今の時代、こういう“連結力”は、きわめて評価されるべき能力だ。情報を集めるだけなら、インターネットを使えば簡単にできる。そこで次に必要になるのは、それらの情報を連結していく力である
端的にいえば「起承転結」の「起承」は不要だ。決定権のある人ほど忙しい
最大のメリットとデメリットがわかるように提案せよ
「考えて走れ」といった、短いフレーズのアドバイスを用意する
◆一分で叱るために
「注意メモ」に基づいて相手と話し合い、原因、弁明、反省の言葉を引き出し、「注意メモ」に書き込む。そして、改善点を導き出す
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『1分で大切なことを伝える技術』PHP研究所 齋藤孝・著
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◆目次◆
第一章 「一分」の感覚をこう養え
第二章 万能!川のフォーマット
第三章 一分間プレゼンテーション
第四章 コミュニケーションを学ぶための素材
第五章 実践!ケース別・一分の使い方
第六章 賞賛文化を根づかせよう─「褒める」「励ます」が日本を変える
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