2008年11月25日
『韓国最強企業サムスンの22の成功習慣』チョン・オクピョウ・著
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【革命を起こすビッグアイデアの作り方】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484081032
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本日の一冊は、サムスンの成功神話を支えた辣腕マーケターによる注目作で、韓国で何と100万部のベストセラーとなった一冊。
韓国の一大企業、サムスンの本だから売れたというのもありますが、それを差し引いても、売れて当然の読み応えある内容だと思います。
マーケターらしい歯切れのいい語り口で、古今東西の著名人の名言とアジアの名経営者のセリフ、そして自身がサムスンで得た学びが説かれており、日本のビジネス書ではなかなか見られない、興味深い話がいくつも登場します。
ベースは自己啓発書ですが、時折登場するサムスンの事例は、戦略、戦術、オペレーションの具体例として、じつに参考になります。
経営者にとっては、社内のマネジメントや、仕事プロセスの改善、自身の意思決定のヒントとして、役立つ内容。
一般のビジネスマンにとっては、これからどんな考え、態度で仕事に臨めばいいのか、その指針として活用できる内容だと思います。
ただ一つ、残念なのは、翻訳のお粗末さ。
蓮池さんの知名度に期待して指名したのかもしれませんが、マーケティングをマーケッティング、『ビジョナリーカンパニー2』を『いい企業を越え、偉大な企業に』と訳すなど、正直、興ざめです。
ビジネスのわかる人に訳してもらったらもっと本が受け入れられた、そう思えてなりません。
とはいえ、基本的には読み応えのある内容。
実務家らしい切れ味鋭い主張を、ぜひ味わっていただきたいと思います。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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手というものは、劣勢に陥る前に使わなければならない
「あなたの仕事すべてを神に捧げるつもりでやれ」(ローリー・ベス・ジョーンズ『株式会社イエス』)
多くの組織が「名詞型の目標」ばかりを掲げ、実際には客のために動いていない
あなたの組織、あなたの売り場を最高の成果をあげられる組織にするためには、抽象的なスローガンではなく、たとえば床に落ちた髪の毛を拾うことを心掛けさせるような、具体的な導き方をすべきだ
未来は強者にチャンスを、弱者に脅威を、準備のできた人にチャレンジを与える
時間に関する唯一の真理は、「時間はすべてのことを古くさせる」ということではないだろうか
切り捨ててもかまわない手順は、捨てなければならない。超一流企業や成功した人の共通点はよく捨てること
昔ナポレオンはこう言った。「今日の不幸は、過去私がまともに過ごせなかった時間への報復だ」
もし他の人が先に立ち止まってくれれば、あなたは一%のプレミアムを得ることになり、それが一〇〇%の競争力を生みだすことにつながる。その些細な差が人生の行く末を変えてしまうのだ
既存のものに何かを追加したり削除したりしろ
「失敗する者は一度のチャンスを夢見るが、成功する者は一日一日を人生のチャンスとみなしている」(ジョセフ・ルビノ アメリカの自己啓発専門家)
本当の勉強とは、一生自分を食べさせてくれる、自分だけの知識を身につけることだ
勝つ人は自分の失敗を堂々と認め、公開する
営業の必要がない製品を作り、客に最大の満足と感動を与えることが、もっとも重要な企業の競争力
金を稼ぎたかったら、もっとも低いところに足を運ばなければならない
死活を賭けなければならないのは、宣伝やプロモーションではなく顧客情報管理だ
自分の稼いだものは必ず客に返してやれ
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『韓国最強企業サムスンの22の成功習慣』阪急コミュニケーションズ チョン・オクピョウ・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484081032
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◆目次◆
プロローグ
第一章 弾丸のように動く――動詞型組織
第二章 創造的な苦痛を楽しむ――プロの士官学校
第三章 細分化し、分析し、構造化する――徹底したプロセス
第四章 マーケッティングにすべてを賭ける――マーケッティング的思考の体得
第五章 基本を忘れるな――規範のある組織文化
第六章 最後まで手放さない――執拗な実行力
エピローグ
訳者あとがき
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