2008年10月2日
『読書進化論』勝間和代・著
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【勝間和代の出版戦略とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4098250012
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本日の一冊は、現在、ビジネス書でもっとも売れている著者、勝間和代さんによる読書論。
と言っても、いわゆる「読み方」にフォーカスした本ではありません。
人生を戦略的に生きるのに本をどう活用するか、という切り口で書かれた珍しい本で、読むだけでなく書く側の視点も交えて書かれています。
「本というものは、『著者が書店を通じて見知らぬ人たちに名刺を配っている』イメージに近い」「本が著者の体験を読者に疑似体験してもらうという構造上、『著者をブランド化する』ことは、欠かすことができません」
「書く努力の5倍、売る努力をする」
など、本を書いて売る際の心構え、考え方を中心に書かれており、勝間さんの出版戦略を知る上で、参考になるに違いありません。
内容自体は興味深いものの、書店の方のインタビューが入ったり、ところどころ文体が変わって読みにくいところがあります。
また、マーケティングの裏舞台を見せたり、自分の身内、ファンの話をたくさん掲載したりしているので、ファン以外の方が読むと、若干違和感を感じるかもしれません。
それでも、これから本を書きたい人、売りたい人には、本書は必読の一冊です。
出版マーケティングもそろそろ新時代に突入しそうですね。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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本は他者の人生の疑似体験
父は電子部品をつくっている町工場の経営者だった
ご利益がないと、努力は続きません
本というものは、「著者が書店を通じて見知らぬ人たちに名刺を配っている」イメージに近い
内容は再現性の問題ですから、著者のこれまでの本を見れば、ほぼ、どのレベルのことが書かれているかが判断できます
著者の意欲や企画だけで、本が売れることはとても稀で、いかにいい編集者に出会うかということが大きなチャンスになる
自分の本のコンペティター(競争相手)にあたる本の、商品チェック
本を読むときのテーマがあるとないとでは、読書の体験そのものが違ってくる
「ああ、イマイチ」と感じる本は、著者のフレームワークが、自分がすでに持っているものよりも広くもなければ深くもないか、本当は深くて広いのだけれど、うまくことばになっていないかのどちらかです
私は本には線を引かない派です。なぜなら、本に線を引くと、引いたことで満足してしまって、それ以上の思考に進まないことがあるからです
私は基本的に本というのは、学術書以外は、ある意味、著者の「与太話」、もう少しいいことばで言うと、著者たちの経験談だと思っています
たとえ1500円の本であっても、いつも10万部売れるとすれば、流通全体では1億5千万円の売り上げになりますから、戦略的な資源配分がいろいろ可能になります
書く努力の5倍、売る努力をする
ネット書店とリアル書店の連携に、まだまだ開拓余地がある
本が著者の体験を読者に疑似体験してもらうという構造上、「著者をブランド化する」ことは、欠かすことができません
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『読書進化論』勝間和代・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4098250012
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◆目次◆
第一章 人を進化させる読書がある
第二章 進化している「読む」技術
第三章 「書く」人も進化する
第四章「売る」仕組みを進化させる
終章 これから「読みたい」「書きたい」「売りたい」と思っているみなさんへ
私を進化させた20人の著者
巻末資料
おわりに
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