2008年11月13日
『残り97%の脳の使い方』苫米地英人・著
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【人を動かす危険なテクニック】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894513234
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本日の一冊は、日本人で初めてカーネギーメロン大学大学院で計算言語学の博士号を取得し、オウム真理教事件の際には、信者の脱洗脳をサポートした洗脳のプロ、苫米地英人さんによる一冊。
タイトルからは、能力開発系のコンテンツと思われがちですが、実際には、自己イメージを高め、成功するための考え方を説いた、一種の自己啓発書です。
ただ、通常の自己啓発書と違うのは、人を動かす心理テクニックについて、かなり突っ込んで書かれている点。
単なる理論にとどまっていないため、使い方次第では危険な内容です。
なかでも、「変性意識」「内部表現」「ホメオスタシス」といった、人を思い通りに動かすための概念は、要注目。
この手法は、明らかにプロの話し手や営業マンが使っているものであり、本書が普及することによって、ますます多くの人が活用するだろうと思われます。
なお、賢明な読者は気づくと思いますが、本書自体が、人を洗脳するための技術で書かれています。
また、「『競争社会』では、すべての人が最終的には負けて不幸感に陥ります」と言っておきながら、最後はお金という尺度を持ち出すあたり、なかなかの策士だと思います。
完全に読み手になるのではなく、著者が仕掛けている心理テクニックを意識しながら読むと、多くの気づきがあると思います。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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明日になったら使えない情報を、あなたは今日、学んでいる可能性がある
アメリカの2010年における人気トップ10の職種は2005年には存在していなかった職業になる
テレビや新聞といったマスコミも、抽象度の低い情報を垂れ流しているだけ(中略)私たちが生きる現代社会には、抽象度の高い思考をする人が増えると困る人たちがいます
社会にとって理想的な人になればなるほど、奴隷としては有能だといえます。しかも、日本の教育は落ちこぼれを出さないことが大きな目的となっているため、結果として奴隷ばかりを量産している
◆捨てるべき三つのものさし
・周囲にいる他人 ・社会の価値観 ・仮想の自分
「競争社会」では、すべての人が最終的には負けて不幸感に陥ります
我々は自己イメージのレベルを超えることができません。つまり、自分自身を過小評価している限り、人生が成功することはあり得ません
言語を使わない説得の場合は、価値基準そのものをこちらがつくることになります。ということは、ファクトをこれからつくることになります。本音でいうと、説得する内容は正しかろうが正しくなかろうが関係ないわけです。価値基準をつくってしまうわけですから、全部正しくなってしまいます。ですから、禁断の技術なのです
◆相手を動かすために知っておくべき概念
・変性意識 ・内部表現 ・ホメオスタシス
相手を変性意識下におくことで、あなたの思い通りに相手を動かすことができるようになるというのは、専門家の間では当然長年知られてきていたこと
怖がらせること自体が、物理的現実世界の臨場感から切り離す技術
「Rゆらぎ」の基本は、相手が現在感じているに違いないこと、見ているに違いないもの、それをすべて言葉にしたり、ジェスチャーにしたりして、相手の無意識に提示してあげること
一つの情報に集中してしまうと、他の情報が見えなくなってしまう
なかなかお金持ちになれないのも、「お金がない自分」がコンフォートゾーンになっているから
アファメーションを使ってエフィカシーを高めることで、無意識の中のセルフイメージを変えることができます。そうすれば、あとは創造的無意識が働き、より高いレベルの人生を歩むことができる
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『残り97%の脳の使い方』フォレスト出版 苫米地英人・著
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◆目次◆
まえがき
プロローグ 残り97パーセントの脳の使い方
1章 周りを自分の思い通りに動かす!
2章 相手の「脳」と「心」を思い通りに動かす!
3章 思い通りの人生にするための「脳」と「心」の洗い方
4章 最新の脳科学と心理学から開発されたメンタル・トレーニング・プログラム
最終章 「創造的無意識」の使い方
あとがき
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