2009年8月14日
『榊原式シンプル思考力』榊原英資・著 vol.1852
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【ミスター円が予想!これから伸びる3業種とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344017021
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サブプライムローン問題や、大不況の問題が叫ばれて久しい今日、われわれ日本人はまだ、新たな時代の生き方の指針を見出せないでいます。
本日ご紹介する一冊は、そんなわれわれに、これからの時代の生き方の指針と、ビジネスのヒントを与えてくれる、そんな一冊です。
著者は、世界経済を知り尽くした「ミスター円」こと、榊原英資氏。
本書には、そんな氏が、これからの世界経済をどう見ているか、また日本にはどんなビジネスのチャンスがあるのか、示した一冊です。
著者いわく、現在起こっている不況の本質は、「“もの”の時代の終わり」にある。
多くの先進国ではすでに“もの”が溢れていたのに、それにもかかわらず“もの”が売れ続けてきたのは、「金融の支援を受けながら“もの”を次々と買い替えてきたから」だと言うのです。
ステータスシンボルとしての車の役割も終わり、次なるトレンドがやってくる。
そのトレンドを、著者はいくつかのキーワードとともに紹介しています。
「消費者から生活者へ」
「ステータスシンボルとしての車の終焉」
「サラリーマンからプロフェッショナルへ」
「勤倹貯蓄の復活」
「教師の自由化」
「農業、医療、教育」
さらりとした文章ですが、そのなかには、これからの経営&マーケティングのヒントが満載。
個人の生き方を見直す上でも、読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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“もの”を買い替えるよりは、その所得を生活の質を本当に高める、文化的なもの教育的なものに向けようと考えるようになる
消費は、人々の生活の一部でしかありません。消費者から生活者へと再び戻っていくことが、本来の意味での豊かさを達成するために必要なのです
アメリカの“もの”文化の象徴が、自動車、スーパーマーケット、ファストフードの三つではないかと思います。この三つの産業は、今後おそらくは衰退に向かっていくのではないでしょうか
自動車がステータスシンボルだった時代は、もはや終わりつつある
多くの企業が低価格路線をとれば、やはり画一的な商品ばかりでは売れなくなります。ですからユニクロのように、「低価格だけれどもクオリティが高い商品」を提供できる、数少ない企業しか残れない
(サブプライムローンに関して)
日本でも同様のことが起こらないといえるでしょうか?(中略)ここ十年を見れば、個人破産が急激に増えてもいる
これから社会に出る学生たちに、私がよく言うのは、「もうサラリーマンの時代は終わりましたよ。これからは“プロフェッショナル”の時代ですよ」ということです
今病院でいちばん流行っているのは人間ドックのような予防医療
これから伸びる産業は「農業」「医療」「教育」
お金を使うべきところはどこかといえば、自身の“からだ”や“こころ”に対してしかありません
会社は死ぬ前まで面倒を見てくれるわけでもないし、年金ですら当てになる見込みはない。そもそも家に閉じこもって細々と年金生活をしていても楽しい人生にはならないのですから、豊かな生活のためにも、自身の幸福のためにも、生涯現役で働けるような自分をつくっていくのが最も理想的
「人が行きたがる場所」をつくっていくことに、これからは大きなビジネスチャンスが出てくる
「どれだけ優秀なプロフェッショナルを育てることができるか」が、これからは、会社の価値をはかる目安になっていくでしょう
「教師の自由化」が認められれば、大企業の役員を務めたり、あるいは社会人教育で成功した人が、次世代の育成に手を貸すことが可能になります
携帯メールだって、インターネットだって、原則学問でなければ使わないのが、世界の学生の姿
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『榊原式シンプル思考力』幻冬舎 榊原英資・著
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◆目次◆
まえがき
1.常識をシンプルに戻せ
2.生活をシンプルに戻せ
3.ビジネスをシンプルに戻せ
4.政治をシンプルに戻せ
5.日本をシンプルに戻せ
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