『彼女があのテレビを買ったワケ』木田理恵・著


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【女性の本音を知ればもっと売れる】
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本日の一冊は、女性マーケティングのパイオニア的存在、ハー・ス
トーリィのチーフプロデューサー、木田理恵さんが、女性の心をつ
かむマーケティングのコツをまとめた一冊。

これまでに数多くの女性向け消費財の商品企画、セールスプロモー
ションに携わったという著者が、これまでの経験とリサーチ結果を
もとに、男女の消費の違いと価値観の違いを論じています。

販売員に求める資質や商品選びの基準、売り文句の違いなど、ここ
まで違うのかとビックリさせられる内容です。

勝負にこだわる男性、共感したい女性。言われてみれば「なるほど」
と思えることでも、日々の販売の現場やマーケティングで実践でき
ている企業はほとんどないのではないでしょうか。

また、女性を味方につけるためのカスタマーサービスのツボや、教
育ビジネスにおける成功の秘訣など、いくつか具体的なアイデアも
示されており、参考になります。

女性ゴコロがわかっていない、と思う経営者、マーケターのみなさ
ん、ぜひ本書で一緒に学びましょう。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「その調査には、女はデパ地下を二周するってことまで書いてあっ
た?」(映画「県庁の星」より)

男女を対象に販売員に求めることを聞いてみると、男性が販売員に
求めることは「商品知識があること」、女性は「私のことをわかっ
てくれること」と傾向が見事に分かれる

男性は一般的に商品を買った結果、得られる成果にこだわる。女性
はというと、その買い方、プロセスにこだわる人が多い

他社よりも技術が、素材が、品質がよいことを声高に叫んでも、女
性のハートを射止めることはできない

今の時代、商品をつくってから、売り方を考えていてはダメだ

「家を建てるのが目的ではない。家族との幸せな毎日を過ごすのが
目的」このチラシは、とくに女性客のココロをつかんだ

研修のテーマに”ハッピー”とか、”愛される”などの言葉をつけ
ると、女性の興味、関心を得やすい。キャリア育成なら、”ハッピ
ーキャリア””愛されて仕事ができる生き方””仕事で幸福になる
方法”など

女性の幸せは、人との関係であることが多い。自分をほめてくれる、
愛してくれる、あるいは自分が恋をする相手があってこその幸せだ

自分たちの意見が少しでも取り入れられた。真剣に検討し、努力し
てくれたということがわかると、女性たちはその商品や店舗に愛着
を持ち、応援してくれる

男性誌には道具や趣味の世界をとことん追及するものが多いが、女
性誌にはライフスタイルを切り口にしたものが多い。最近では、専
属モデルをつくり、そのモデルのスタイルや価値観を特集したり、
彼女たちが商品をセレクトしたり、商品開発に関わったりしている
ケースも多い

こころのバリアを気持ちよくはがしてみせるには、「だってお祝い
なんだもん」「だってがんばった自分へのご褒美なんだもん」とい
う言い訳を用意してあげることが効果的だ

「私は専業主婦なので、旦那さまの稼いできたお金で、ただ趣味で
はじめたいというには気が引ける。将来は私もお教室の先生になっ
て家計を助けるわ」といえる言い訳がほしい

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『彼女があのテレビを買ったワケ』木田理恵・著
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◆目次◆

はじめに 買物は会議室で起こっていない
CHAPTER1 男女の買物行動
CHAPTER2 モノが売れない時代
CHAPTER3 女ゴコロをつかむ8つのキーワード
CHAPTER4 女性のココロをつかんだ注目商品
CHAPTER5 五感
CHAPTER6 企業の女性視点マーケティング
付録 女ゴコロをつかむ習慣
あとがき

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