2008年6月26日
『強く、生きる。』渡邉美樹・著
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【ワタミ創業社長の人生論】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763198513
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本日の一冊は、ワタミの創業社長、渡邉美樹さんが、自分の人生や仕事での経験をもとに語った人生論。
冒頭で氏の死生観が披露された後、人は一体どう生きるべきか、日々の仕事にどう取り組むことが成功につながるのか、という具体論に落とし込まれています。
氏は、これまでの著書でも「夢」を持つことの大切さを主張してきていますが、その理由は、「夢を追うプロセスで人は成長し、心を磨き、その人間性を高めていく」から。
つまり、夢の実現が目的なのではなく、自分を成長させるそのプロセスこそが大事、と説いているのです。
昨日の自分より一歩成長することの大切さや、凡事を徹底することの大切さ、あきらめないこと、くじけないこと、人を信用すること…。
人はついつい大きな夢を追うばかりに目先のことをおろそかにしたり、自分を守るために人を疑ったりしますが、それでは大事は成し得ない。
多くの挫折を乗り越えながら成功した著者ならではの教訓と言えるのではないでしょうか。
主張に重複があり、やや冗長な感は否めませんが、エピソードは秀逸。また、教訓のなかにはビジネスや人生で成功するためのエッセンスが詰まっています。
とくに経営者におすすめしたい、自己啓発書です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人は必ず死ぬ。人間の時間は有限であり、しかも、その生命の終焉
は自分が考えるよりもはるかに間近にあるものだ
一日の些事はそのまま人生の大事に直結していく
夢を追うプロセスで人は成長し、心を磨き、その人間性を高めていく
誰と比較しても、どう己を装ってみても、自分は自分以上ではなく、
自分以下でもないのです。だから比べるのなら、「昨日の自分」と
比べるべきです
自分の「やりたい」ことではなく、自分の「やるべき」ことをやっ
たからこそ、私は成功を手に入れることができたのではないか
凡事ができない人間に大事は望めない
客商売の最大で最終の目的は、ひとえにお客さまの喜びです。それ
に奉仕できたか否か。それですべての仕事の質は測られます。お客
様の満足や喜びに到達しなかった仕事は、いくらがんばっていても
価値はゼロに等しいのです
大切なのは、上手に生きることではなく本気で生きることです
夢を手にできるか否かは、「もうダメだ」と思ってから、さらにあ
と五センチ進む粘り強さを発揮できるかにかかっています
人は孤独の中で成長するものです。ひとりは想像力の母体でもある。
だから一日に三十分でもいいから、群れから離れて、一つの個とし
て己を見つめ、己と向かい合うべきです。自分自身と対話する時間
をもたないと、人間は思いや考えを深めることができないのです
自分の欲を最小限に、人への欲を最大限に
成功者とは成功を積み上げてきた人ではなく、山ほどの失敗をして
もくじけなかった人のこと
信じず、疑えば傷は小さくてすむかもしれない。しかし同時に、得
るものも小さい。誰も信じなければ、誰からも信じてもらえない。
疑うことなく信じれば、少しの損失と引き換えに大きな信用を得られる
人は何かをしてもらったときより、自分が人のために役立っている
と実感できるときのほうが深い喜び、深い幸せを感じるもの
勉強よりもまずあいさつのできる人間になる
天を意識して生きることで人間は成長する
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『強く、生きる。』渡邉美樹・著
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◆目次◆
プロローグ 夢を追い、夢に追われて生きてきた
第1章 本気で生きれば世界が変わる
第2章 夢とともに人は成長する
第3章 挫折の数だけ成功に近づく
第4章 お金よりも「ありがとう」を集めたい
エピローグ 根っこを張って、強く生きる
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