『小さなお店のツイッター繁盛論』中村仁・著 vol.2240


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【ツイッターで稼ぐリアル店舗の秘密】
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本日の一冊は、オグルヴィ・アンド・メイザー・ジャパンを経て、日本アイ・ビー・エムとロータスのマーケティングを担当、その後、独立して飲食店経営を手掛けるという異色の経歴を持つ著者が、飲食店のためのツイッターマーケティングを指南した一冊。

つぶやきだけで月300万円を売り上げるという、豚肉料理専門店「豚組」のマーケティングノウハウを、お客様との会話も含めて、詳しく説明しています。

現状、飲食店は「ぐるなび」などのクーポンを活用し、新規客を集めていますが、著者はこれに対し、「クーポンの仕組みは、お店に何かサービスしてもらうことを当然とする考え方を生み、ひいては、飲食店の価値を金銭的な尺度に置き換えて測る風潮につながった」と指摘。

飲食店本来の価値である食事や飲み物、接客、雰囲気に立ち返り、かつコミュニティの要素を加えることを提唱しています。

参考になったのは、ツイッターのアカウントを「公式」と「勝手口」に分け、「勝手口」では常連接客をしたり、融通を効かせたりするということ。

人間心理をふまえ、あくまでお客様との絆づくりに徹する姿勢に、飲食店本来のあるべき姿を見た気がします。

ただひとつだけ弱点を挙げるとすれば、本書を読んだ後、「豚組」に行きたくなってしまうということ(笑)。

ホームページでチェックするとなかなかいいお店のようなんですよね。

太らない豚料理があるなら、ぜひ遊びに行きたいと思います。

飲食店経営をされている方、リアル店舗を経営されている方は、書籍もぜひ、お楽しみください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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お店の電話が鳴るのと同じように、社長である私のiPhoneに、ひっきりなしにメッセージが届くのだ。お客様からの予約である。しかも、そのメッセージは、メールではなくツイッター。「@hitoshiさん、今度の土曜日に豚組しゃぶ庵に20名くらいで行きたいんですが、まだ人数が確定してないんです。どうしたらいいですか?」

クーポンの仕組みは、お店に何かサービスしてもらうことを当然とする考え方を生み、ひいては、飲食店の価値を金銭的な尺度に置き換えて測る風潮につながった。レビューや採点の仕組みは、飲食店を育てるのではなく評価するというスタイルを生み出し、ネットはその脅威のスピードで、飲食店を片っ端から「消費」するようになった

ツイッターは、飲食店が初めて手にする「真の双方向メディア」だ

ビジネスで大事なのは「常連さん」を育てること

自分がそのお店、ひいてはお店のオーナーやスタッフの考え方や哲学に対して共感できるかどうか。それこそがお客様が中小個人店の常連さんになるかどうかのカギなのである

豚組にツイッター経由でご来店された方の再来店率は、現時点で何と50%を超えている

飲食店にとって商品とは何か。普通に思いつくのはお食事、お飲み物、接客、そして雰囲気くらいだろうか。もちろん、それがなければ飲食店はそもそも成立しない。しかし、私はそこにもう1つの大切な要素を入れたい。「コミュニティ」である

勝手口的なアプローチはツイッターで極めてパワフルだ

@hitoshiで私が受けた予約は、@butagumiで受けるよりもわがままが通ることが多いし、お店に行けば私が挨拶に顔を出すこともある。社長が席まで挨拶に来る、というのも、お客様にとっては決して気分の悪いことではないはずだ

軟式アカウントにはプレミアム感や特別感の問題もある。あまりにフレンドリーで親しいと、そのブランドに対する親近感は高まっても、「あこがれ」や「特別感」は薄れてしまいかねない

ツイ割とは「ツイッター割引」の略称だ。ツイッターでは、ツイ割専用のハッシュタグ#twiwariもある

口コミとは結局、「自分で自分のことをすごいと言わず、他人に自分のことを言ってもらう」ことに尽きる

RTが「宣伝」を「お勧め」に変える

大切なのが「No List」。ツイッターでは何を書いてもよいが、これだけはやってはいけない、ということを決めてリスト化するのだ

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『小さなお店のツイッター繁盛論』中村仁・著 日本実業出版社
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◆目次◆

第1章 飲食店に大切な「つながり」をもたらすツイッター
第2章 お客様との距離を縮める「勝手口マーケティング」
第3章 リアルとネット、人と人をつなぐツイッター
第4章 「豚組なう」や「サプライズ」で口コミを生む
第5章 「店舗力」をアップするツイッターの使い方
第6章 お店のツイッター運用体制を整える
第7章 誰をフォローし、つぶやきとどう付き合うのか?
第8章 「豚組」流 ツイッターで成功するコツと心得

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