2008年3月6日
『売れる21の法則』村山涼一・著
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【100のヒット商品を分析】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806129569
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本日の一冊は、広告代理店出身のフリーマーケティングプランナー
で、好著『パワーコンセプトの技術』の著者、村山涼一さんが、ヒ
ット商品に共通する21の法則をまとめ、事例とともに紹介した一冊。
※参考:『パワーコンセプトの技術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062820404/
モノが売れることの本質を議論した前著と比べると、こちらは実践
フレームワークということでやや味気なさを感じますが、現在のヒ
ット商品、過去のヒット商品を概観するには便利な一冊です。
S・P・シュナースによる「創造的模倣戦略」にはじまり、未完成
の法則、置換の法則、手間はぶきの法則、可視化の法則など、商品
開発やマーケティングにブレークスルーをもたらす方法がいくつも
紹介されています。
なぜダイナースはVISAに負けたのか、なぜダイソンは日本で今
いちブレイクしないのか、どうすれば売れない商品を今すぐ売るこ
とができるのか…。
豊富な事例をもとに、成功する商品の法則を説いたところは、おそ
らく本書の最大の読みどころ。
非常に見やすく、読みやすくまとめられていますので、手軽に読ん
で楽しめると思います。
とくに経営者、マーケターは必読です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆S・P・シュナースによる「創造的模倣戦略」
1.技術……先発商品と同じか、やや凌駕する程度でよい
2.低価格……競合他社のものより安くする
3.市場力……広告戦略や流通網を駆使して、市場を席巻する
最後のひと手間をエンドユーザーにまかせ、「未完成であることが
魅力」という商品やサービスが、評判を呼ぶ場合も意外に多い
消費者に一度記憶された「第一印象」を変えることは、不可能に近い
現在の市場では、機能がよいだけの商品が売れることはない。商品
の「意味」や「価値」を、「物語の形式」で訴求し、人の心に入り
込むことが大切な時代になっている
商品名がカテゴリー名になると強い(中略)同様の製品が増えれば
増えるほど、消費者はその類似商品をナンバーワンメーカーの商品
と思いこんでしまうので、そのポジショニングはさらに強固になっ
ていく
商品を開発する際、考えるべきなのは、「既存の商品より優れた機
能を盛り込むこと」ではなく、「新しいカテゴリーになりうるだけ
の斬新さがあるかどうか」
「カテゴリーA」から「カテゴリーB」に位置づけを変えると、売
上げが変わる
ポジショニング次第で価格もコントロールできる
一番手から遅れてスタートするより、「ヒット商品に付属して生ま
れる次のニーズ」をキャッチするほうが、ずっと賢い戦略
「問題を根本的に解決」してくれる商品は、確実に売れていく
人間同士が向き合う「面倒」を払拭する「シームレス」なサービス
が受け、人気を集めている
機能やサービスを「限定」して勝負した企業のほうが成功を収めている
すこしオシャレにすれば、昔ながらの業態はウケる
「法改正後」という確実に起こる未来を予測して、ビジネスを行なえ
商品や技術自体にそれほど変化がなくても、「新しい意味づけに成
功したものが売れている」
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『売れる21の法則』村山涼一・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4806129569
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◆目次◆
1.模倣の法則
2.未完成の法則
3.第一印象の法則
4.物語の法則
5.新カテゴリーの法則
6.置換の法則
7.付属の法則
8.問題解決の法則
9.手間はぶきの法則
10.集中の法則
11.地域の法則
12.潜在欲求の法則
13.シミュレーションの法則
14.常連の法則
15.拡張の法則
16.法改正の法則
17.意味づけの法則
18.可視化の法則
19.コンテンツ転用の法則
20.非常識の法則
21.AISASの法則
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