『勉強にハマる脳の作り方』篠原菊紀・著


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【勉強依存症になるとっておきの方法とは?】
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本日の一冊は、NHK「ためしてガッテン」「クローズアップ現代」など、多数メディアに出演している脳科学の専門家、篠原菊紀教授が、「勉強にハマる脳の作り方」を解説した一冊。

勉強しても、本を読んでもどうも長続きしない、というのはじつは脳科学的に考えて当たり前のこと。

本書には、この「3日坊主」が当り前の脳をどうやって勉強体質に変えていくか、その方法が書かれています。

興味深かったのは、「ハマる」ためには、刺激だけでは不十分で、「落ち着く」「癒される」感覚が必要とのこと。

これは、お客様を「ハマらせる」マーケティングのヒントとしても、活用できそうです。

また、どうすれば記憶が定着するか、ということに関しても、タイプ別にアドバイスがなされており、勉強で成果を上げたい人には、ぜひおすすめしたい内容です。

読んでいて嬉しかったのは、「心を込めた」方が前頭葉は活性化するという話と、「学ぶ中身を素直に尊いものと考え、素直に感動した方が、結局効率的」というくだり。

いろんな学習理論があるけれど、結局は、何事にも心を込め、素直に感動しながら学ぶことが有用だという教えでした。

知っているようで知らない自分の脳。最大限活用するためにも、ぜひ読んでほしい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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(ハマっている時)脳では、2つのことが結びついています。「無意識的な行動」と「快感」です。この2つが結びついて、ハマっていくのです

あなたの脳をわくわくどきどきさせる「脳の報酬」を具体化させておくことが大切

「わくわく」「どきどき」の快と、「落ち着く」「癒される」快、この組み合わせが大切です。この2つの快の支え合いが「ハマり」の奥底にあります

エンドルフィン類がないと、人は「心と体のストレスに耐える」ことができません。「ぐっ」と我慢して仕事をやり抜くことも、長く走ることも、勉強することもできません

無意識的な行動と快感の結びつきこそ、「やる気」なのです!

頻繁にパチンコ屋さんに通っている常連さんは、確かに「大当たりで興奮」していますが、実はその反面「ほっとしている」のです。「なごんでいたり、癒されている」のです。だからこそ、パチンコにハマって常連さんになっているのです。興奮だけでは長続きしません

しかし、その心地よさが日常生活をストレス化していく側面もあります。私たちは、ストレスを測る指標のひとつ「コルチゾール量」を調べました。その結果、常連さんはパチンコ店に入ることで、確かにコルチゾール量の低下がありました。しかし、残念ながら、「普段の生活」のコルチゾール量が常連さんでない人たちより多かったのです

逆に、勉強にハマりたいなら、日常をストレス化することです。勉強をしていない状態がストレスであると暗示することです

高見盛の塩まき、体をたたく動作。イチローがバッターボックスに入るまでの手順、入った後の所作。ゴルフのアドレス。昔なら、勉強前の正座。勝負服…。周りを見回すと、みなさまざまな「入りの儀式」を持っています

「心を込めた」方が前頭葉は活性化します

集中力を高める曲は「マーチ」

夜遅くなるほど集中が強くなる、マンガ喫茶の個室が落ち着く、専門学校のしきり付き自習室が一番好きという人は、個室か、前、両脇が視界に入らない仕切りのある勉強環境が最適です

最近のワーキングメモリに関する研究から、7チャンクという量は、感覚記憶的な超短期記憶や、ゴロ合わせなど何らかの戦略が補助されれば可能だが、前頭葉、海馬が処理するワーキングメモリの容量としては大きすぎると考えられています。そこで指摘されているワーキングメモリの容量は、3チャンクから4チャンク

「勉強なんて」と斜に構えては損です。学ぶ中身を素直に尊いものと考え、素直に感動した方が、結局効率的なのです

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『勉強にハマる脳の作り方』フォレスト出版 篠原菊紀・著
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プロローグ ぼくは、どうすれば集中できるようになるんですか?
第1章 「ハマり」の仕組みをイメージする!
?「やる気」と「ハマり」の関係?
第2章 強い「ハマり」を作る2つの快感とは?
第3章 儀式を作る!脳科学とカウンセリング技法に基づいた
「正しい集中法」
第4章 暗記はするな!効率的に「強い記憶を作る方法」
第5章 脳は達成する!「勝負力の作り方」&「時間管理術」
あとがき

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