2010年6月2日
『世界一わかりやすいコスト削減の授業』若井吉樹・著 vol.2142
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【あの好著に待望の続編登場!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763130579
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本日の一冊は、好著『世界一わかりやすい在庫削減の授業』の著者による、待望の続編です。
※参考:『世界一わかりやすい在庫削減の授業』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763199471
今回のテーマは「コスト削減」。今回も、ストーリー半分、ノウハウ半分といった感じで、コスト削減のノウハウをわかりやすく教えてくれます。
ストーリーラインを簡単に紹介しましょう。
ヘラス電器に入社して5年の野口君が、叔父さんが大将を務める居酒屋「のぼり坂」で、「謎のおじさん」に出会う。
この「謎のおじさん」は、じつはコスト削減の達人で、野口君はこのおじさんのアドバイスをもとに現場のコスト削減に挑む。
チームメンバーがリストラの危機にさらされるなか、野口君はどうやってコスト削減を実現するのか。対して、経営コンサルティング会社ケズルンゼーの打ってくる手とは。
全体的にゆる?いストーリーですが、生産管理の基本と、コスト削減のヒントが学べる、じつにわかりやすい一冊です。
野口君がアドバイスを受けて実施した手順どおりにやれば、みなさんの職場でも、きっとストレスのないコスト削減が実現できるに違いありません。
「安易なコスト削減はその会社の未来を奪う」。でも、クリエイティブなムダの削減は、人を生かし、会社を生かすのです。
派手なマーケティングを学ぶ前に、ビジネスマンの基本として、しっかり押さえておきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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安易なコスト削減はその会社の未来を奪う
まずは現場を「観察」しよう
使わないものは捨てて、しばらく使いそうにないものは外に出す。そして、よく使うものを中に入れる。これを、工場の現場では「整理・整頓」って呼んでいるんだ
まず「置き場所」を決め、そして、「そこに何を置くか」を決める
捨てようと思ったものにひとまず赤札を貼って1か所に集め、必要になったら赤札を外し、一定時間過ぎても貼りっぱなしのものは捨てる
「まとめてつくると効率がよい」は勘違い
必要な量だけつくるために一番大事なのは、「こまめにつくること」
「段取替」は、つくる製品を切り替える時の事前準備から、次の製品をつくりはじめるまでのことをいう
現場で健康器具を組み立てる動作を観察してごらん。必要のない、ムダな動作が意外とあるはずなんだ。そういった動作を取り除くことで、今までは減らせなかった時間を減らすことができる。これを「動作経済の原則」というんだ
◆「動作経済の原則」
1.「身体の使用に関する原則」
2.「作業場の配置に関する原則」
3.「設備・工具の設計に関する原則」
◆改善のヒントを与えてくれる「ECRSの原則」
E Eliminate なくせないか
C Combine 一緒にできないか
R Rearrange 順序の変更はできないか
S Simplify 単純化できないか
安心して任せるためには、料理をする人(Man)が、どのお皿にどのような道具(Machine)を使って、トンカツと付け合わせ(Material)をどのように載せるか(Method)をあらかじめ決めておかないといけない。この手順を、それぞれの頭文字をとって、「4M」っていうんだよ
コスト削減には「外に出るお金を減らすためにそのサービスをやめる」という考え方もあるけど、サービスをやめるとやっぱりお客さんが不満を抱きやすくなってしまう。そこで、自分たちの仕事を効率化して、空いた時間で外の会社にお願いしていた仕事を自分たちでやるようにすることで、コストダウンを図るんだ
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『世界一わかりやすいコスト削減の授業』サンマーク出版 若井吉樹・著
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◆目次◆
1限目 「現場」を知らずしてコスト削減はできない
2限目 できるだけこまめにつくろう
3限目 「ムダな動き」をなくせ
4限目 お互いに助け合えるしくみをつくる
5限目 結局、人を切る以外に方法はないのか?
6限目 「人を生かす」コスト削減の秘訣
7限目 価格の引き下げに挑戦する
8限目 人を大切にする会社 人に大切にされる会社
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