2009年2月24日
『リストラなしの「年輪経営」』光文社 塚越寛・著
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【かんてんぱぱ48年連続増収、増益の秘密】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334975585
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本日の一冊は、本田健さんが絶賛した名著『いい会社をつくりましょう。』の著者、伊那食品工業の塚越寛さんによる待望の新刊。
※参考:『いい会社をつくりましょう。』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4990085876/
「かんてんぱぱ」のブランド名で知られ、創業以来、48年連続増収、増益を続ける同社の経営理念と、実際の経営を、包み隠さず紹介した、注目の経営書です。
タイトルにもなっている「年輪経営」とは、木の年輪のように、毎年少しずつ、身の丈に合わせた成長をして行く経営という意味で、同社では、この理念が販売や給与制度など、ありとあらゆる面で貫かれています。
社員を大事にし、取引先を大事にし、お客様を大事にする経営。
マーケットリサーチによるのではなく、「あるべき商品」を考える商品開発。
そして、ファン作りのための試み。
本書には、社員を幸せにする会社とはいかなるものか、その本質が書かれているように思えてなりません。
なかでも感銘を受けたのは、二宮尊徳の「遠きをはかる者は富み近くをはかる者は貧す」という言葉。
著者の経営における取り組みを見ていると、いかにこの言葉が深いものか、そして経営の根幹をなすべき言葉かが伝わってきます。
金融バブルが崩壊し、不況に突入した今だからこそ、本当にいい会社を作るチャンス。
経営のあるべき姿を学びたい、そんな方におすすめの一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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会社が永続できなければ、どこかで社員の幸せを断ち切ることになってしまう
取引先に無理をお願いして自分の会社の利益を上げようとするのでは、「いい会社」とは言えません。食品偽装のように、消費者を欺いた商売をすることもあり得ません。社員たちが苦しく嫌な思いを抱えて働いているようでは、いかに給料が高くても駄目なのです
「遠きをはかる者は富み 近くをはかる者は貧す」(二宮尊徳)
身の丈に合わない急成長は後々でつまずきの元になる
ブームで得た利益は、一時的な預かりものと思え
社員が「前より幸せになった」と実感できることが成長
当社は、「利益」ではなく、「永続」に価値を見出そうとする企業です。だから一時の利益のために、良好な仕入先を失うような愚かな真似は冒したくありません
「利益」はそれ自体に価値があるのではなくて、「利益」をどう使うかによって価値が生まれるのです
◆「いい会社」をつくるための一〇箇条 ※一部紹介
1.常にいい製品をつくる。
2.売れるからといってつくり過ぎない、売り過ぎない。
3.できるだけ定価販売を心がけ、値引きをしない。
8.仕入先を大切にする
9.経営理念を全員が理解し、企業イメージを高める。
人件費はコストではなく、会社の目的そのものである
会社や経営者が、反社会的なことをしていれば、社員のモチベーションは確実に落ちます。反対に、自分たちのやっていることが、「世のため、人のため」になると確信できれば、どんなに苦しくても頑張って働こうと思うものです
当社の営業マンたちには、「理不尽な要求や屈辱的な取引きを強要されるようならば、大きな商いであっても、きっぱりと断っていい」と言ってあります
「いい商品」とは、「これは人びとの役に立つな」「これは人びとを幸せにするな」と感じられるものです。ちょっと分かりにくいかも知れませんが、「人間のあるべき姿」を追っている商品だと、私は理解しています
人が幸せになる一番の方法は、大きな会社をつくることではありません。お金を儲けることでもありません。それは、人から感謝されることです
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『リストラなしの「年輪経営」』光文社 塚越寛・著
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◆目次◆
はじめに
第一章 「年輪経営」を志せば、会社は永続する
第二章 「社員が幸せになる」会社づくり
第三章 今できる小さなことから始める
第四章 経営者は教育者でなければならない
おわりに
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