『ドラッカーに学ぶ自分の可能性を最大限に引き出す方法』 ブルース・ローゼンステイン・著 vol.2418 


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【自分のためのドラッカー】
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最近は、『もしドラ』が火をつけたドラッカーブームで、ドラッカー関連本が雨後の筍のように出てきていますが、本日ご紹介するのは、ドラッカーの教えを、自分の人生に役立てようというコンセプトの一冊。

『USAトゥデイ』の記者を長年務め、ドラッカーへのインタビューや、ドラッカー関連の連載も執筆していた著者が、ドラッカーの教えを人生設計に役立てる方法を説いています。

のっけから面白いなと思ったのは、「充実した人生を送る人は二つ以上の世界を持っている」と述べた二〇〇五年四月のインタビュー。

「山の頂というものは狭いものです。しかも、ずっとそこだけに居続けることは難しい」という指摘、そしてトータルライフを大事にしろという教えは、いま盲目に働いている人にとって、目からうろこの視点ではないでしょうか。

ほかにも、「知識労働者たる者は、若いうちに非競争的な生活とコミュニティをつくりあげておかなければならない」という指摘や、「何によって憶えられたいか」という視点、さらにはお金でなく、「成果を追求する」という視点。

なぜドラッカーが九十歳を過ぎてまで、人生を前向きに生きられたのか、本書にはその秘訣が書かれています。

三十代半ばを過ぎ、いよいよ本業以外の人生にも目を向けてみたい、と考える人には、ぜひチェックして欲しい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「私の知る限り、充実した人生を送る人は二つ以上の世界を持っている。一つだけというのは寂しい。政治の世界にその手合いが多い」(二〇〇五年四月、インタビューでの発言)

「山の頂というものは狭いものです。しかも、ずっとそこだけに居続けることは難しい」

ドラッカーの世界は三つあった。書くこと、教えること、そして相談に乗ることである。この三つが彼の強みと力の源だった

「知識労働者たる者は、若いうちに非競争的な生活とコミュニティをつくりあげておかなければならない。コミュニティでのボランティア活動、地元のオーケストラへの参加、小さな町での公職など、仕事以外の関心事を育てておく必要がある」(『ネクスト・ソサエティ』、二〇〇二年)

「組織で働く者にとって大切なのは、組織の外に関心を持ち、人に会うことによって世界を広げることである」(『非営利組織の経営』、一九九〇年)

「リーダー的な地位を得るためには、市場や顧客の価値と、生産者や供給者としての自分の特別な能力とを結合する能力が必要である」(『未来への決断』、一九九五年)

「成果をあげる能力とは積み重ねによるものである。必要なことは、下手でなく行えるようになることではない。すでに上手に行えることを、さらに上手に行えるようになることである」(『ポスト資本主義社会』、一九九三年)

「お金お金と言っている人を気の毒に思う。私の知る限り成功を手にした後でも幸福なのは、後世に何か残そうとした人たちである。病院、会社、何でもいい。彼らが残したものは金ではなかった。成果だった。成果を追求するのならば、それで終わりということはない」(二〇〇五年四月、インタビューでの発言)

「私が一三歳の時、宗教の先生が教室のなかを歩きながら、生徒たち一人ひとりに『何によって憶えられたいかね』と聞いた」
(『非営利組織の経営』)

「イエスよりも、ノーと言えるかで、成果があがるかが決まる。仕事ができる人たちは、それは私の仕事ではないと言える人たちである」(二〇〇五年四月、インタビューでの発言)

ドラッカーがジム・コリンズに助言したように、人は絶えず外に出て自らを役立てるべきである

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『ドラッカーに学ぶ自分の可能性を最大限に引き出す方法』ブルース・ローゼンステイン・著 ダイヤモンド社
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◆目次◆

日本の読者へ
序文 リーダー・トゥー・リーダー財団会長 フランシス・ヘッセルバイン
第1章 自分の世界を広げる
第2章 強みを鍛える
第3章 明日を創造する
第4章 心を大きくする
第5章 教え、学び、成長する

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