『ウォールストリート・ジャーナル式図解表現のルール』 ドナ・M・ウォン・著 vol.2456


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【これはすごいノート術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761267437
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本日の一冊は、あなたの図表作成テクニックに革命を起こす一冊。

ウォールストリート・ジャーナル紙のグラフィックの責任者を9年以上務めるグラフィック・エディター、ドナ・M・ウォンが、その図解テクニックを余すところなく紹介した一冊です。

ご存知の通り、ウォールストリート・ジャーナルが扱う金融の世界では、数値を正確に伝えることが要求されます。

しかしながら、以前ご紹介した『グラフで9割だまされる』でも指摘されていた通り、グラフの作り方次第で、読み手に不正確な印象を与えることはできてしまうのです。

※参考:『グラフで9割だまされる』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270003944

その点、本書がすごいのは、たとえ違う数値を扱っていても、同じ比率に直して表現する計算方法や、量を正確に表現する方法、基準値を0や100に直して表現する方法が指南されている点。

適当に作って印象を操作しても、本当に実力のあるビジネスマンには見抜かれ、結局誠意を疑われてしまうだけ。

本書のグラフ作成テクニックを学べば、「違いがわかる」ビジネスマンに評価されること、間違いなしです。

フルカラーではありませんが、色をうまく使って、見やすいグラフの作り方を指南しています。

単なるマニュアル書なのに、書き手の誠実さに思わず心を打たれてしまいました。

仕事で図を扱うすべてのビジネスマンに、ぜひ読んでいただきたい、イチオシの一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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図表をうまくつくるためには、「調査」「編集」「作図」「見直し」の4つのステップをきちんと踏むことが大切

◆調査でのポイント
・信頼できる情報源から最新の情報を入手する
・定義があいまいだったり、複数の解釈の余地がある情報について
は、公平性を損なわないように独立した情報源を使う
・必要に応じて情報を使用する許可をとる

◆編集段階での注意点
・カギとなるメッセージを決める
・ポイントを一番うまく伝えられるデータを選ぶ
(例……市場シェアvs.売上データ)
・要点を絞って、データを抽出する
・ポイントを強化するための表現方法を選ぶ
(例……絶対値vs.パーセンテージ)

人は10万円の増益に対する喜びよりも、10万円の損失に対する痛みのほうを大きく感じるように、同じ数字でも表現によって受ける印象が変わる

たとえば、「社員を200人採用する」といっても、ある会社では全社員にあたる1%を採用することかもしれませんし、ほかの会社では10%に相当する人数を採用することかもしれません。つまり、背景情報なしで数字を提示しても、あまり意味がありません

◆図表で使う文字の読みやすさのルール
・行間は、フォントサイズよりも約2ポイント大きいものを使うと
読みやすくなります。たとえば、10ポイントの文字のときは、12
ポイントの行間が適正です

線グラフの中で「折れ線」が占める範囲は、グラフ全体のだいたい
3分の2くらいに設定しましょう

◆自然な目盛間隔の例
0,1,2,3,4,5
0,2,4,6,8,10
0,5,10,15,20
0,10,20,30,40,50

線グラフの折れ線は4つ以下

私たちは直感的に、上から下、また時計回りにものを読み進めます。そのため、円グラフを作成するときは、並べ方に注意が必要です

アイコンの面積や高さを変更することで、量に関する情報を表現するのはやめましょう

◆グラフの基準線を100に変える計算
(最後の数値/最初の数値)×100

◆グラフの基準線を0に変える計算
[(最後の数値/最初の数値)×100]-100

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『ウォールストリート・ジャーナル式図解表現のルール』ドナ・M・ウォン・著 かんき出版
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◆目次◆
訳者まえがき
Prologue ~はじめに~
Chapter1 読み手にとってわかりやすい図表とは
Chapter2 データを正しく表現する図表のつくり方
Chapter3 図表に必要な統計とマーケットの知識
Chapter4 図表作成で発生する問題の解決方法
Chapter5 プロジェクト管理に役立つ図表
Epilogue ~まとめ~
著者あとがき

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