『なぜあの人は人前で話すのがうまいのか』中谷彰宏・著


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【中谷彰宏のスピーチノウハウ】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478003491

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本日の一冊は、ベストセラー作家であり、また名講演家としても知られる中谷彰宏さんが、そのスピーチの極意を語った一冊。

中谷さんの本は、基本的に若年層向けに書かれているため、最近では滅多に読むことがないのですが、この本は、人前で話す人が持っておいて損のない本です。

話し方、というとつい心構えやノウハウばかりを思い浮かべてしまいますが、本書の特徴は、場の空気を読むことの大切さを伝えている点。

相手に気を飛ばすために、まず誰に向かって話しているのかを明確にする、映像をイメージしながら語る、今しか使えない自己紹介をする、聞き手の反応を見ながら話す、呼吸を合わせる…。

いずれもあいまいな表現ながら、スピーチの経験者なら誰もが読んで納得できる話だと思います。

また、複数の講演者がいる際に相手の言葉を利用して話す方法、笑いを巻き起こす方法、言葉のキレを増す方法など、スピーチのライブ感を高めるためのちょっとした工夫についても述べられており、じつに有用な一冊です。

軽いタッチで書かれているのはこれまでの中谷本と一緒ですが、実用的という意味でおすすめの一冊です。

普段、人前で講演する人は、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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考えてる人より伝えた人が夢を叶える

私はいつも、「私からですか」と誰かが言ったら、端の席にいなくても、「じゃ、私から自己紹介します」と言うようにしています。そうしないと、流れが悪くなるのです

コミュニケーションは相手に気を飛ばす作業です。表情を出すためには、まず誰に向かって話しているのかを明確にすればいいのです

そこにダジャレやギャグが入っているから笑うのではありません。コミュニケーションがとれてリラックスできた瞬間に、笑いが起こるのです

男性は特に、大きな数字や、すごいことをやろうとしていますという類の話を言いがちです。それは絵になりにくい話です。自分のビジョンが見えるように語ったり、映像をイメージさせながら語るためには、1分間で何を切り捨てるかです。つまり、話は1つしか伝わらないということです。1つ何のエピソードを語るかです。エピソードだけが印象に残るのです

「今しか使えない自己紹介」が、最も強い自己紹介です

「何を言わないか」ということが、コミュニケーションにおいてはとても大切です

その人と長い間コミュニケーションをとっていこうと思うなら、最初にコミュニケーションの道をつくるほうが勝ちです。情報という荷物を運ぶために、道なんかつくっていたら時間がかかるから、道をつくるのをやめようと考えるよりは、先に鉄道をつくってそこにボンボン情報を流し込んでいくやり方が大切

伝えることより伝わること、主体は自分ではなく聞き手側に置くのです。聞き手の反応を見ながら話せばいいのです

100人に向かって話そうとする人は、0人に向かって話してしまう

流暢に言葉が出ることより、言葉以外の部分、呼吸を合わせること
や観察力のほうが大切なのです

前の人の話を取り込む時は、持ってきたネタをすべて捨てるぐらいの覚悟でいかないと、ダメなのです

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『なぜあの人は人前で話すのがうまいのか』中谷彰宏・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478003491
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◆目次◆

まえがき
第一章 自己紹介のうまい人、ダメな人
第二章 上手に伝えることのできる人、できない人
第三章 なぜあの人は話がうまいのか
第四章 なぜあの人は大勢の前で話すのがうまいのか
第五章 うまく話し方を学べる人、学べない人
あとがき

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