2008年12月30日
『14歳からの社会学』宮台真司・著
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【一年の終わりに「生き方」を考える】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4418082182
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最近は、雇用問題や凶悪犯罪、孤独死、若年層の恋愛など、社会のあり方を問われるような、重大な事件が相次いでいます。
書籍に携わる人間から見ても、こんな非道徳的なものがヒットになっていいのか、と思うような本が売れており、複雑な気持ちですが、本書は、まさにこういった社会問題に真っ向から切り込んだ内容です。
著者は、社会学者として知られる、宮台真司さん。
『14歳からの社会学』というタイトルからもわかるように、これから社会に出る若い人たちに向けて、社会の現実を語っています。
私たち人間が幸せに生きるために何が必要か、なぜ大人たちは電車で若者に注意できなくなったのか、なぜみんなで決めたルールが機能しないのか、どうして仕事で自己実現できないのか…。
現在の社会のしくみと、そこに秘められた本音と建前、そしてその犠牲者の姿を書くことで、われわれがどう生きるべきなのか、その道筋を示してくれています。
なかでも、政治問題と教育問題について触れた部分は痛快。
インターネットがはらむ衆愚政治の可能性、教育者に必要な人間力というお話は、現実の社会を改善するための重要な示唆を含んでいると思います。
一年の終わりに、社会のあり方や生き方を考える。そのきっかけにしていただければと思います。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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遠い子孫が困る環境問題が「公的」だといえるには、遠い子孫も「われわれ(みんな)」の一員だという「合意」が必要で、子孫をふくめた「われわれ(みんな)」が生きるために環境を守りぬこうという「コミットメント」が必要だ
自分がそこにいてもいいんだ、自分は生きていていいんだ、自分は他者に受け入れられる存在だ、と思える。それが「尊厳」ということだ
他者から「承認」された経験があるからこそ、「尊厳」(「失敗しても大丈夫」感)が得られ、それをベースに君は自由にふるまえる
アイデンティティというのは、会社をクビになろうとどうなろうと、あれこれ失敗しようが、「自分は自分だ」といい続けられる根拠、つまり「尊厳」のことだ
民主政治の堕落を批判する「衆愚政治」という古代ギリシアの言葉がある。目の前に広がっているのは、その言葉通りの社会じゃないか。人々がしがらみから解放されて自由に意見をいえれば、それでOKというわけにはいかないんだ
「自分の両親は愛し合っていると思う」と答えた大学生は、「恋人がいる」と答えた率が高く、性体験人数が少なかった。逆に、「自分の両親は愛し合っていないと思う」と答えた大学生は、「恋人がいる」と答えた率が低く、性体験人数が多かった
「人が思いつかないことを思いつき、思いつくだけでなく、そこに向けて人を動員できる人」が、エリートの資格をあたえられるようになる
仕事をする人に「生きがい」をあたえるために、仕事があるんじゃない。社会が必要とするから――仕事をしてもらわないと困る人々がいるから――仕事がある。みんなが仕事に「生きがい」を求め始めれば、多くの人は「生きがい」から見放されてしまう
「他人をいやしたい」という人に限って「人をいやすことで結局は自分がいやされたいんだろう」とツッコミを入れたくなるタイプが目立つ
いま、教育の現場では、先生という役割の向こう側にある「その人の力」が大切になっている。「この人はスゴイ」と子どもが感じれば、「自分もこういうスゴイ人になってみたい」と思うようになる
どうせ死ぬというニヒリズムは力の源泉でもある
単純なものを好む君は、何かをかくされてしまう。かくしているのは、他人ではなく、君自身だ。君自身が、ラクでいようとして、大切なことをかくすんだ。でも、それでいまがラクになっても、将来ラクに生きられる可能性は減る。君は、それでもいいのか
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『14歳からの社会学』世界文化社 宮台真司・著
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◆目次◆
まえがき これからの社会を生きる君に
1.<自分>と<他人>「みんな仲よし」じゃ生きられない
2.<社会>と<ルール>「決まりごと」ってなんであるんだ?
3.<こころ>と<からだ>「恋愛」と「性」について考えよう
4.<理想>と<現実>君が将来就く「仕事」と「生活」について
5.<本物>と<ニセ物>「本物」と「ニセ物」を見わける力をつける
6.<生>と<死> 「死」ってどういうこと?「生きる」って?
7.<自由>への挑戦 本当の「自由」は手に入るか?
8.BOOK&MOVIEガイド SF作品を「社会学」する
あとがき いま<世界>にたたずんでいるかもしれない君に
用語集 この本をより深く読むためのノート
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