2011年1月12日
『集合知の力、衆愚の罠』アラン・ブリスキン、シェリル・エリクソン、 ジョン・オット、トム・キャラナン・著 vol.2366
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【創造的集団をつくるために】
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昔、土井が中学校のテニス部でキャプテンをやっていた時のこと。
3年生最後の大会、団体戦の順番をどうしようか悩んでいた時のことでした。
通常、団体戦だと「2?1?3」とか「2?3?1」とか、「1?3?2」といった並びを考えるものですが(最初と最後に強い者を置きたい心理)、どうもその日は、違う気がしていたのです。
そこで、近くにいたR君という、テニスは弱いけれど真面目な後輩に意見を求めたところ、出てきた答えが「1?2?3」。
「それは面白い!」と思って周りのレギュラーメンバーに相談したところ、「あんな下手なやつの意見を採用するんですか!」と猛反対。
結局、ベーシックなところで「2?1?3」を採用したのですが、相手は、予想もしないオーダー「1?3?2」で応戦。
驚いたことに、「1?2?3」を採用したら、おそらく勝っていたであろう並びだったのです。
結局、この大会の団体戦はボロ負け。土井は周囲の意見に惑わされたことを、深く後悔したのでした。
人間が集まるところ、知あり。しかし反対に、人間が集まるところには衆愚もまた存在しているのです。
本日ご紹介する一冊は、集団知をいかにして導くか、衆愚をいかにして防ぐかを、組織変革のプロフェッショナルたちが論じた一冊。
学術的な体裁を取りつつ、概念的、啓発的な部分が目立ちますが、組織を率いるリーダーにとっては、一読に値する書物です。
本書を読んで、いかに多くの知が衆愚のために葬り去られて来たかを知れば、懸命な組織作りを目指さずにはいられません。
集団が建設的な意見を言えるよう、リーダーに何ができるのか、本書を読んで、勉強したいところです。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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昔、年長者がコミュニティ内で尊敬を受けていた時代には、「お手本を通じて知を理解する」という方法があった
未来へのまなざしが欠落している昨今、知は機能的な価値をほぼ失っているらしい。知とは、短期と長期のバランスをとる作業、すなわち私たちの今の行動が未来にどうつながり、どんな影響をもたらすか、長期的に見通す目を持つことにほかならない
「知らない」ということこそが強みであり、表面的な答えを出す力よりも問う力のほうが大切であり、想像力とコミットメント、忍耐力、そして心を開き互いに信頼する力のほうが、長い目で見れば単なる「頭の良さ」に勝るのだ
ものごとを部分や部品に分解するのがあまりにも一般的になっているので、自分たちを結びつけているのは何なのか、考えるのを忘れてしまっている
シェイクスピアが言ったように、人は単独ではただの役者にすぎず、登場したり退場したりするだけなのだが、何か大きな存在の構成員としてであれば、重要な意味を持つ
きわめて深い意味を持つ状況で、新たな視点と高い志が生じるとき、集合知は生まれる
集団が進んでリスクを負い、「わからない」という事実を認めるとき、深い洞察力が生じやすい
皆で何かを生み出せるかどうかは、個人または小集団の「自分(自分たち)はつねに正しい」という意識を保留できるかどうかにかかっているのだ。確信を意識的に保留することで、その集団から新しいもの、たいていは予想外のものが出現する
リーダーは何らかの活動をデザインしつつ、大きなシステムの一部として他者を受け入れ、多様性を理解し、予定外の事象を受け止めることができる
人にもっとも大きな影響を与えるのは、大きなことをなす人物ではなく、私には大きなことができると思わせてくれる人物だ
◆衆愚を呼ぶふたつの動き
1.分断と細分化:「身内ではない」「私には関係ない」
2.いつわりの合意、見せかけの団結
衆愚は、多くの場合、何らかの形での不安に根ざしている
創発はエネルギーだ。何かを作り出し、変化させ、生み出し、具体化する力だ。そのエネルギーが世界の「弱さ」や「苦しみ」に寄り添ったとき、創造は愛という形をとる
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『集合知の力、衆愚の罠』アラン・ブリスキン、シェリル・エリクソン、ジョン・オット、トム・キャラナン・著 英治出版
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◆目次◆
序 章 集合と知が変化を生む
第1章 集合知とは何か
第2章 集合知の出現を促すには
第3章 異なる世界観を生きる
第4章 集団を愚かにするもの
第5章 極性化した集団の悲劇
第6章 合意の幻想
第7章 無限の共創力
第8章 集合知を呼ぶ意識
終 章 誰もが必要とされている
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