2011年11月9日
『計画と無計画のあいだ』三島邦弘・著 Vol.2667
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【起業っていいなあ。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309020704
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「やっぱり起業っていいなあ」。
ひさびさに、そう思える本に出合いました。
5年前に創業し、『街場の教育論』、『謎の会社、世界を変える。』などのベストセラーを連発する、ミシマ社の社長、三島邦弘さんによる、起業エッセイです。
手書き風のロゴ、常識破りの装丁、手書きの読者ハガキに手書きの「ミシマ社通信」…。
どこから見ても個性的な出版社ですが、何がすごいって、このミシマ社に読者ハガキを送ると、もれなくスタッフから返事がもらえてしまうこと。
「読者とまっすぐにつながる」
「原点回帰の出版社」
という理想を掲げ、スタートした同社の起業物語ですが、読んでみて、ひさびさにベンチャースピリットを刺激されました。
オフィス探しから、業界の常識を覆す直取引の試み、資金繰りが苦しい状態での社員採用、倉庫や書店との関係構築など、リアルな起業エピソードが読ませてくれます。
感動したのは、当時、紀伊國屋書店本町店に勤務していた百々典孝(どどのりたか)氏のもとを、著者らが訪れた時のエピソード。
お金がないのに来阪した著者らに、百々氏は、こう言ったのです。
「みんな、三島君は言わへんけど、たぶん、いまめっちゃお金ないと思うねん。会社つくったとこで、絶対厳しいはずやねん。それでも、ワタナベ君を連れて、高い交通費出して大阪まで来てくれはったんや。わかるか、この意味。みんな、絶対売らなあかんで。『街場の中国論』、絶対売ろな」
読んだ瞬間、「ああ、起業っていいな」と思うと同時に、自分を支援してくださった多くの方の顔を思い浮かべ、涙があふれました。
初心は大切だけれど、いつか忘れてしまうもの。
だからこそ、思い出すために、ぜひ読んでいただきたい。
そしてこれから起業する方には、起業のシビアだけれどロマンあふれる部分を、ぜひ本書を通じて知っていただきたいと思います。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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力を未来へ向けてやるだけで、自分のなかの世界の扉はパッと開くものなのだ。そうなると必然、思考も伸びやかになる。あえて悪くいえば、大胆になる
もともと人生なんて初めての連続ではないのか
少部数、大部数を問わず、一冊一冊、思いをこめて売っていただける方を希望します(ミシマ社の求人募集より)
目の前の非効率を避けていては、永久に「未来」は拓かれない
宴もたけなわを迎えた頃、突然、百々さんがガッツ軍団に向けて口を開いた。場がいっきに静まり返った。
「みんな、三島君は言わへんけど、たぶん、いまめっちゃお金ないと思うねん。会社つくったとこで、絶対厳しいはずやねん。それでも、ワタナベ君を連れて、高い交通費出して大阪まで来てくれはったんや。わかるか、この意味。みんな、絶対売らなあかんで。『街場の中国論』、絶対売ろな」
元気は元気なときよりも、元気じゃないとき、真に必要なものなのだ。そしてその元気を生むのは、「数字や結果にとらわれてないところ」だとぼくは思う。いってみれば、「遊び」の部分だ
「わたしが子どもの頃ね、よく読者はがきを書いて出したんだけど、一度も出版社から返事をもらわなかったの」
「返してくれる出版社があったらいいのになぁとずっと思っていた」
その思いをミシマ社で実現したわけだ。最近では、キムラだけでなく、全メンバーが「返信用ミシマ社通信」にひとこと書き添えてご返信している
「料理は温かいうちにお客さんに届けるもの」。小学生の頃のぼくが聞いても、「当たり前やん」と答えるに決まっている。だけど絶対にそうしたほうがいいに決まっていることが、実行されない
効率主義とブンダン主義によって生まれた「(結果としての)非効率」は、感覚なき人たちをも出現させているのだ。熱量を下げることに対し、きわめて無感覚な人たちを
瞬間だけを切りとって、あたかも「最適解」であるかのように結果だけを与えるのは、読み手を、過去とも未来とも切り離した存在として扱っているということだ
システムが担保する安定と保証というものたちは、虚構にすぎない
いま目を向けるべきは、幻想の方ではなく、その産業のより「原点」の方であろう
計画線を引くことで得ることのできるものはお金や物質といった目に見えるものにすぎないが、無計画線を引くことで得ることのできるのは、「自由」そのもの
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『計画と無計画のあいだ』三島邦弘・著 河出書房新社
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◆目次◆
1.それでも会社は回っている
2.始まりは突然に
3.自由が丘のほがらかな出版社、誕生
4.凸凹メンバー集まる
5.手売りですが、なにか。
6.世界初!? 仕掛け屋チーム
7.この無法者たち!
8.野生の感覚を磨くのだ
9.原点回帰ってなんだろう?
10.一冊入魂!
11.計画と無計画のあいだ
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