『自分の秘密』北端康良・著 Vol.2807


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【才能を自分で見つける方法】
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本日の一冊は、才能心理学協会理事長・才能心理コンサルタントとして、個人の能力開発を支援している著者が、天才たちの才能の秘密を解き明かした一冊。

スティーブ・ジョブズやレオナルド・ダ・ヴィンチ、ココ・シャネル、バーレスクのダンサー、ウォルト・ディズニー、ウォーレン・バフェット、松下幸之助、本田宗一郎といった名立たる偉人たちを分析し、彼らの心理の謎に迫っています。

前半は、偉人たちの生涯をダイジェスト版で知ることができるノンフィクション部分、後半は、「才能マトリクス」を使った自分の才能分析。

ある人/ない人という明確な分け方で、個人の能力を分類したのは、なかなか新しい試みだと思います。

劇的な人生を歩んだ偉人の話を手際よくまとめているため、読み物としても楽しめるのはもちろん、個人が適職を見つけるための手掛かりとしても活用できます。

「何をするために生まれてきたのか」

これは、人間の永遠の悩みですが、本書はそれに明確なヒントをくれる、貴重な一冊です。

ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「切望感」を満たすために、人は生きる

家族とは、いつでも帰ることのできる「居場所」のシンボル。母親とは、無条件に愛してくれる「存在」のシンボル。この二つのシンボルを失ったとき、私たちは心を固く閉ざし、一人で、人生をさまよう放浪者、ヴァカボンドになるのです。偉大な二人の天才は、出生時にトラブルを抱えている。これが二人の共通点です

ジョブズの「才能の源泉」は、居場所がなく、断たれた絆を回復したいという「切望感(感情)」にある

シャネルは生涯、「自立」にこだわり続けた女性でした。彼女がつくるデザインも「自立した女性のためのファッション」。それは、家族を支配し、社会を支配し、女性を窮屈な服と生き方に縛りつける男性社会への挑戦であり、女性解放運動でした。彼女は、奪われたものを取り戻すため、生涯をかけたのです

人は誰もが、脱ぎ捨てたい「心の殻」を持っています

「抑圧」された人ほど「自由と解放」を求める

ウォーレン・バフェットは小さいころから、母親の感情に「振り回されない」ように、ひっそりと距離をとって生きていました。それが、「自分を守る方法」だったのです。振り回されたくないという切望感。それが、彼が子供時代から抱いていた感情でした。そんなバフェットが子供時代に興味を持ったのが「数」。いかにも、投資の世界で成功しそうな素質です。しかし、なぜ「数」に興味を持ったのでしょうか?私はこう思います。「数字は裏切らないから」

ゴッホは、死んだ兄と同じ名前を授けられ、この墓を見て育ったのです(中略)認められ、受け入れられることへの切望感。逆にいえば、ずっと長い間、誰からも見てもらえず、スポットライトの当たらない暗がりの中で生きてきたのです。それは、彼の生涯にわたって続きました。だからこそ、彼は日の当たらない農民、炭坑夫などを描き続けたのです。そして、彼が恋に落ちたのも「日の当たらない」女性たちでした

「世の中には、二種類の人間しかいない」
二種類の人間とは、「ある人」と「ない人」です

「ある人」の特徴は、長所を見つけるのがうまいこと(中略)
「ない人」の特徴は、斬新な発想と短所を見つけるのがうまいこと

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『自分の秘密』北端康良・著 経済界 
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◆目次◆

はじめに 「秘められた才能」がわかると「人生の目的」がわかる
プロローグ 世界を変えた人たちの「出発点」
わたしは「何をするために」生まれてきたのか?
[第一の秘密] 才能の源泉
わたしは「どこから」来たのか?
[第二の秘密] 能力の源泉
わたしは「何を」してきたのか?
[第三の秘密] 才能のベクトル
わたしは「どこに」向かって進むのか?
[第四の秘密] 時代の声
わたしには「どんな声」が聞こえているのか?
[第五の秘密] 才能の闇
わたしは「どのように」生きればよいのか?
最後の秘密

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