2010年8月8日
『群れのルール』ピーター・ミラー・著 vol.2209
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【アリの「英知」を人間組織に生かす】
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ドットコムバブル崩壊後、2年経った2002年、アマゾン黒字化のニュースを受けて、再びネットビジネスが盛り上がりました。
その際に、ちょっとしたブームになったのが、アルバート・ラズロ・バラバシの『新ネットワーク思考』をはじめとする、一連のネットワーク研究です。
※参考:『つながり─社会的ネットワークの驚くべき力』
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コンセプトは、ハキリアリやミツバチ、シロアリ、鳥、バッタから集団の英知を活用する方法を学ぶ、という変わったものですが、これがマネジメントの役に立つのです。
『アリはなぜ、ちゃんと働くのか』の著者、デボラ・ゴードンの言葉を借りて言うならば、「アリは賢くない。でも、アリのコロニーは賢いの」ということなのです。
※参考:『アリはなぜ、ちゃんと働くのか』(絶版)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102900969
個々のメンバーが、仕事の目的を知らなくても、問題の正解を知らなくても、全体としては最高の仕事ができる。マネジャーなら、そんなやり方にきっと興味があるはずです。
本書で紹介されている知恵は、オペレーションや商品開発、マーケティング、意思決定、インフラの設計など、ビジネスにおけるありとあらゆる面に応用可能。
やはり自然に勝る教師はない、のです。
本書にはまた、群衆の力が罠に陥る不幸なケースも書かれています。
われわれ人間が賢くあり続けるために、どう組織化し、どうルールを定めていくか。何を指標として、何をウォッチすればいいか。
明日から職場に応用したいアイデアが満載。ちょっと読みにくい箇所もありましたが、刺激的な一冊だと思います。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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賢い群れは集団の力をうまく活かし、さまざまな選択肢の中から解決策を見いだそうとするのに対し、愚かな群れはその破滅的な力を自らに向ける
自分の仕事の目的を理解しているようなアリは、一匹もいない。なぜ仕事をやり遂げなければならないのか、それが全体の中でどのような意味を持つのか、わからないままに働いているのだ
カギとなったのはフェロモンの痕跡だ。多くのアリが短いルートを通るほど、フェロモンが塗り重なり、他のアリもそちらを選ぶ確率が高まる
作業が完了した時点で、アリは自分が考えたソリューションの良し悪しを分析し、質の高さに応じてフェロモンの痕跡を残す。この作業を何千匹ものアリが、順番に繰り返す。「最後のほうになると、アリたちが残した痕跡から、明確にあるルートが浮かび上がってくるんだ」とドナーティ。新たなソリューションが生まれると、それまでで最高のものと比較される。そちらのほうが優れていれば、それが最適なルートとして残る
ある意味では、価格の変動が集団の総意によって決まる、株式市場に似ていた。証券会社と同じように、別のハチの様子を見た者が(推奨された候補地を自分も調べてみよう)と思うかもしれない。調べた結果、そこが気に入れば、自らも踊ることで買いに回る。気に入らなければ、踊る必要はない。多くのハチが仲間に加わるほど、その場所が選ばれる可能性が高まる
「実際、専門家の結果も悪くない。プレッシャーのかかるこうした状況下でも、正答率は六五%だ。でも会場の参加者と比べると、かなり見劣りする。平日の昼間にテレビ局に来るようなヒマ人の寄せ集めなのに、正答率は九一%に達する」(スロウィッキー)
「それぞれの人間の回答には、二つの要素が含まれている。情報と過ちだ。そこから過ちを取り除けば、情報だけが残る」(スロウィッキー)
知識の多様性を確保する。友好的なアイデア競争を促す。選択肢を狭めるための有効なメカニズムを用いる。ミツバチにとって賢明といえる行動は、人間にとっても同じなのだ
送電網を複数の島に分けることだ。そうすれば危機が発生したときにそれを封じ込め、システム全体に影響が広がらないようにすることができる
「誰かが土を置いた場所に、自分の土も置く」といった単純なルールに従うことで、シロアリは集団として、自分一人では絶対に造れないようなものを生み出している
塚内部の環境が一定であるかぎり、条件に比較的幅があってもシロアリは意に介さない。巣内の二酸化炭素濃度が一%であろうと、五%であろうと、安定していれば問題はないようだ。だが濃度を一%から五%に変えると、すぐに反応した
情報を速く広めることが目的ならば、ハブは非常に役立つ。接点を増やすほど、コミュニケーションの速度は高まるからだ
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『群れのルール』ピーター・ミラー・著 東洋経済新報社
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◆目次◆
序 章 困ったときはプロに聞け
第1章 アリ―ボトムアップの「自己組織化」で難問を解く
第2章 ミツバチ―「みんなの意見」で賢い判断を下す
第3章 シロアリ―「間接的協業」で驚異の構造物を生み出す
第4章 鳥―「適応的模倣」で群れが一つの頭脳になる
第5章 バッタ―暴走した群れの悲劇
終 章 賢い群れから何を学ぶか
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