『繁盛店をつくる立地選び』崎元則也・著 vol.2437


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【お店の成否は立地で決まる】
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土井がよく行く町に、ある有名クレープ屋から独立した方が経営しているお洒落なクレープ専門店があります。

開店して間もなく一人で訪れたのですが、正直、この店は経営的に厳しいだろうな、と直感的に思いました。

この町にはクレープ屋が一軒もないため、競合はない。有名店から独立した方がやっているため、味も抜群にいい。

でも、やっぱり人は入らないのです。

なぜなら、そこは住宅街だから。

デートで使うようなお店があっても、そこはファミリーの生活の場。しかも、そのお店は、子連れで訪れるには値段が高く、量も少ないのです。

そしておそらく家賃の都合でしょうが、そのお店の前を通っている道は、じつは保育園につながっている道なのです。

土井は、開店以来、しばしばその店の様子を見に行っていますが、いつ行っても、人が入っているのを見たためしがありません。

あんなに美味しいお店なのに、本当に残念です。

土井はゲームセンター時代の経験と、本から得た知識でしか語れませんが、一般に、店は立地でほぼ決まると言われています。

だから、店を潰す前に、立地について学んでおいて欲しい。

そういう意味でおすすめなのが、本日ご紹介する『繁盛店をつくる立地選び』です。

たかの友梨ビューティクリニックをはじめ、有名店の出店戦略を手掛ける著者が、コストをかけずにお店経営に成功する、とっておきの方法を解説しています。

一等立地ではなく、1・5等立地、内装費よりも販促費、看板を掲げるなら「上より下」…。

店舗開業する人が、うっかりやってしまいそうなミスを避けられる、じつにありがたい一冊です。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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中小規模のお店が出店するのに理想的なのは、お宝立地と言える1・5等立地です

多額の固定費は経営を圧迫する直接の要因となりやすい

激戦区で生き残りを図るには、他店にはない強みと十分な販促費がカギ

エリア需要を見誤ったのは、近隣に同じ業態の店がないことをチャンスととらえたからです。「安い焼き肉店がないからチャンスだ」「神田には高級居酒屋がないからチャンスだ」と判断しましたが、そもそもエリアに需要がなければ、ライバルがいないのは当然です

飲食店の場合、FLコストの目安は売上の50~65%程度

目安として、初期投資額の5%ほどの販促費を確保することにしましょう

ターゲットを見失ってしまうのは、競合店との違いを出すのに必死になってしまうからかもしれません。ライバルに打ち勝とうとするあまり、お客さまを置き去りにしてしまうのです

まずは基本的な動線を確認しよう

強い競合店に寄り添う戦略は、自店に何らかの強みが必要です

看板は「上より下」のほうが目立ちます。人は案外、うつむいて歩いているものです

人通りの多い道路にあっても、店がセットバックしていると不利

◆お客さまの警戒を解き、スムーズに店内に誘導する技術
1.お客さまの目にとまる看板、外観にする
2.商品を入り口で手に取りやすいようにディスプレイする
3.外から店内が見える工夫をする
4.入り口扉を全開にして、内と外の仕切りをなくす

一瞬で何の店かを知らせるためには、「お店の名前より、業態を知らせる」方法が有効

アプローチに「くぐる」「またぐ」「歩く」など、お客さまにちょっとした動作をさせる場所をつくると、非日常性を演出できます

動きやすいこと、ムダな移動がないこと、掃除がしやすいこと

理想的なのは正方形です。レイアウトの幅が広がります。長方形は悪くはないのですが、レイアウトのプランが固まってしまいがちなので、極端な長方形は避けましょう

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『繁盛店をつくる立地選び』崎元則也・著 日本実業出版社
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◆目次◆

1章 立地に関する「4つの勘違い」と「3つの勘どころ」をつかもう
2章 儲かるお宝立地とお得立地を探そう
3章 お客さまを呼びよせる外観、看板、アプローチ術
4章 お客さまを楽しませるお店づくりをしよう
5章 確実に利益を出すためのお金の基礎知識とスムーズな出店
6章 かしこい居抜き物件の活用法
7章 立地のハンデをものともしない繁盛店の秘密インタビュー

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